[CML 015544] 大量の被曝者を生み出す隠蔽と杜撰管理の原発作業員の実態

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2012年 3月 7日 (水) 18:56:04 JST


みなさまへ    (BCCにて)松元

「たね蒔きジャーナル」に小出先生が登場されない日も、永岡さんは日々原発関連のニュースを投稿し続けています。

今回は、3月5日から6日に原発作業員の記事が3回ありましたので、紹介させていただきます。原発作業員の危険で杜撰な現場が見えてきます。大量の被曝者を生み出している人権無視の現代版「たこ部屋労働」です。

また永岡さんの記事とは別ですが、事故現場作業員の赤裸々な作業実態が下記サイトで語られています。隠蔽されたシステムのなかで被曝にさらされている作業現場は、「凄惨な労働実態」としか言いようのないもの。

【必見必読】●原発収束作業の現場から「ある運動家の報告」 

http://fukushima20110311.blog.fc2.com/blog-entry-54.html

=====5日、原発作業員の声=====

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。今週は震災1年であり、この番組、原発事故の真相に迫る企画を続けて、明後日の7日は小出先生が初めてスタジオでの出演です。さらに、原発推進派の東工大の澤田哲生さんの対談もあると言うのです(今週は小出先生の出演は水曜のみです)。

今日は小出先生のお話はお休みで、上田崇順(たかゆき)アナウンサーが、福島へ行き、原発作業員の声を取材したものが放送されました。

 原発のニュース、東電の株主が、5.5兆円の賠償を求める株主代表訴訟が始まり、42名の原告が東電経営陣に賠償を求めています。原告は賠償金が得られたら被害者賠償金に当てる予定です。


 そして、上田アナウンサーのお話、収束のために働いている作業員の取材で、政府は冷温停止と言っているものの、作業員は昨年12月に約2万人の人が入っています。1日平均3000人、500〜600人が東電社員、残りが関連会社で、重機の操作、放射線測定、汚染水の漏れをパトロールなど、たくさんの仕事があるのです。個人を特定されると仕事を失うので、内容のみの報告で、下請けのピラミッド行動です。

作業員は孤立していて、飲み屋でも一人で飲んでいる模様で、また下請けでも東電に近いところは、東電の情報管理が徹底しており、福島はもう大丈夫と言っている模様です。

 その作業員、1〜4まで爆発して、瓦礫だらけで、地震で分厚い扉が曲がり、2号機は何も変わっていない(1号機はカバーなど)。それだけひどいのです。2月の2号機温度上昇で、何もしていないのです。

 もう一人、爆発直後は高い線量を浴びているのは技術者、しかし今は高い線量を浴びているのは使い捨て要因であり、高い放射線で、ちょっと行ってボタンを押すだけと言う始末です。作業員は防護服(タイベック)を着て、働くのは4〜5時間、トイレにも行けない、チームで作業すると、マスクで声がこもり仕事が進まないのです。放射能の瓦礫の除去、処置なしの模様です。

 放射能汚染への対応、建屋の中に入った人、1ミリシーベルトになるとブザーが鳴り、最短で30分でブザーが鳴る、1年分を30分で浴びるのです。管理は甘いのです。多くは徹底されていないのです、何が危ないのか分からないのです。管理は、当初はずさんであったのです。ヨウ素剤を飲んだこともあるのです。14日間飲むと検査を受けないといけないのです。きっちり対応できる状態ではなかったのです。

 作業環境が今の方が悪くなり、ピラミッド構造、6次〜7次下請けは確実にあり、作業員も、東電に金が無くなり、防護服が放射能から守ってくれるのに、行き返りは防護服を着るなと言われ出し、被曝するのは末端の人間なのです。原発から離れた宿舎からバスで行く間は、今は防護服を着ていないのです。

 線量がオーバーして働けなくなり、どんどん人が足りなくなり、経験のある人ほど長く続けられず、新しい人が(50〜60代)仕事を覚えないといけないのです。

 賃金、ピラミッドの下に行くと少なくなり、7000〜9000円(5次下請け)の日当、15000円の人もいるのです。なぜ、5次下請けだから給料が低いか分からず、また東電もどれだけの会社が入っているか、把握していないのです。会社が無くなり、給料が払われないこともあるのです。

 5次で15000円の人もいるものの、中間搾取もあり、どこで儲けているのか、働かず、かすめ取っている人間を許せないと言うのです。

 そして、お金を抜いているか、会社は一人最低賃金の3倍もらい(25000円弱)、そこから10000円、7000円となり、同じ仕事でも、どこの下請けかで、賃金が違う、全国から福島原発に人を集めて、現地では全国の方言が聞かれるのです。

 金銭のこと、話し合って上に文句を言うのはご法度なのです。 


 作業員、どうして全国から来たのか、西成で原発と違うと言われて、連れてこられたら福島だった、6次〜9次!下請けもあり、騙されて来たら福島だったという例もあるのです。Jヴィレッジで仕事と思ったら福島原発という例もあり、また会社の会議で、誰も行かないので止む無く行った人もいるのです。国のためではない、会社のために行ったのです。労働環境に差もあり、夏にクーラーを節電で止められたが、東電の社員のいる場所はクーラーありもあったのです。

 なかなか作業員の体験が出てこないのも、作業員もおかしいと言っているのです。この過酷さがなぜ出てこないのか、何を持って収束とするのか、止まっていない。総理は冷温停止と言っているものの、それは現状維持にしているのみ、収束とは理解できない、国はヤバイ状態なのに、国はなかったことにしている、国は全身全霊を注いで福島を良くする気はないのです。ニュースで報じられるものと、全く異なるのです。

 隠蔽体質、吉田所長は現実を全部話そうとして、東電が止めた、吉田氏に取り巻きがついて止めたのです。隠そうとしていたのです。本当のことを言ってくれとの、作業員の切実な声もあるのです。世界に救いを求めた方がいいと言う声もありました。

 作業員、この原発をどうすべきか、爆発するものに行き、回復は不可能で、日本でこんなことが起こると言うことを信じられず、怖さ、理不尽さがあり、やっても変わらない気持ちがある、それでもまだ原発を動かそうとしている、なくせるなら国を挙げてやるべきで、活断層の上にある原発がある国は怖い、しかし、仕事を失う怖さもあり、原発を止められないと言うのもありました。

 作業員、福島で働いていたことを他の人に知られたら困ると言う人もあるのです。怖いけれども、この人は行ったことに誇りを持っているのです。また、原発で働いていたことを知られて結婚が破談になった例があり、作業員、福島で働いていたことを一生隠さないといけないのです。

 リスナーより、作業員の話にショック、新聞・テレビでこういう報道はなかったと言うことや、聞いて鳥肌が立った、人権侵害との指摘があり、平野さん、労基法違反、健康障害でも問題と言われました。なぜここまで作業内容を秘密にしないといけないのか、仕事を失いたくないわけで、これから作業員もたくさん要るのに、菅氏、細野氏、年間250ミリシーベルトにしないと人が足りないと、平野さんは、政府は自分たちの論理だけでやっている、この方々の犠牲により、今の平安があるのと言われました。

 明日は弁護士の方がこの問題を語られる模様です。今日は、上田さんの作業員取材をお知らせいたしました。

=====6日朝、フジテレビ・ワイドショーから作業員の声====

 永岡です、フジテレビ朝のワイドショー「とくダネ」を偶然見たら、福島第1原発特集をしており、その内容をお知らせいたします。

 ここでは福島で働く作業員の取材が主であり、作業員(福島で30年以上働いている二人)の証言では4号機の使用済み燃料プールに危険があり、補強しないといけないとのことです。

 これについて、アメリカの原子力の専門家、アーニー・ガンダーセンさんのお話もフジテレビは取っており、東電は4号機補強工事をしたと言っているが十分ではない、強い地震が来たらおしまいであり、もう科学の領域を超えているという指摘がありました。

 さらに、作業員より、昨年暮れの冷温停止「状態」、収束宣言より、作業員の待遇が悪くなったとの指摘があるのです。弁当も粗末になり、支給されない、Jヴィレッジでは食事も出ない。さらに、汚染水を通す配管も仮設のビニールのままで、これを金属製の本格的なものにするとの話もあったのに実現されず、パイプに穴の開く場合もあります。

 また、作業員の待遇が悪くなり、作業員の福島からの離脱が始まっており、このままでは、福島で働く人がいなくなるという指摘もありました。

 この4号機の危機は日米ともにあったものの、アメリカはそれで半径80km圏内を立ち入り禁止にした、しかし日本は混乱を恐れて公表せずなのです。福島第1原発では直下型地震の恐れもあるとのことでした。

 東京のワイドショーでこういうことが取り上げられるのは珍しいことで、これを、お知らせいたしました。

=====6日、弁護士の中西基さんのお話====

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、福井の敦賀原発1,2号機を通る活断層が、過去の想定の2倍のマグニチュード7.4の地震を起こす可能性があることが分かりました。今までの想定はマグニチュード7.2で、活断層の長さも全長35km、これに他の活断層が連動する可能性があり、安全性の確認は、近くに原発、もんじゅもあるので大変なのです。平野さん、敦賀の原発は81年に取材して、勾配の高いところを削って作っているので、地震では山崩れが怖いと言われました。しかも、1号機はそんな深刻な対応なし+寿命が来ているのです。


 そして、昨日の上田さんによる原発労働者の実態は大変な反響を呼びました。原発は人海戦術、原始的であると平野さん言われました。労災認定では大変なことになるとのことです。リスナーの原発へのイメージも変わり、作業員の被曝管理はデタラメ、これに関して、原発労働に詳しい弁護士の中西基(かなめ)さんのお話が詳細にありました。中西さん、スタジオでの出演です。

 中西さん、昨日の番組を聞いておられて、リスナーも昨夜の放送に衝撃を受けています。どうしてこんなひどいことがあるのか、人権侵害について、まさにその通りで、原発は必ず被曝する、誰かがしないといけない、事故前まで原発労働者の環境はマスコミでは報じられず、しかし、3・11以降もあまり出ておらず、それだから昨日の放送が大反響なのです。

 安全管理が杜撰という指摘があり、法律はあり、労働安全衛生法、それに基づく省令はあるものの、福島はそんなものが想定するものではなく、戦場である、誰かが犠牲にならないといけなくなっているのです。

 作業員の安全管理が杜撰だと法律違反になり、非正規雇用の人でも誓約書を書かされ、劣悪な中のことを外でしゃべるなと言われており、平野さん、これは労基法違反かと聞かれて、中で働く人は声を上げるとクビになり、違法と知りつつやっていたのです。

 監督官庁は厚労省(原発は経産省)から待ったがかからないのかと言うことについて、現場の労働者が声を上げられず入れない+普通の職場だと抜き打ち調査があるのに、原発はそれが出来ず、実態が出てこないのです。

 中西さん、去年6月に福島に行かれて、話を聞いた人は、事故の前は福島の工場で働き、手取りが14万円(高卒、正規)しかなく、原発で働くようになったということで、お金の面で働き、末端にピンハネされるものの、月に20万、他より給料は良いのです。日弁連、検証・原発労働と言う本を出して、ピンハネ率93%!(末端に7%しか行かない)。20次!の下請けまであり、10万円元請けに支払っても6500円しか末端に行かないのです。

これは、4次、5次の下請けは当たり前、6〜7次まであり、定期検査の2,3カ月に大量の人手が要り、その時だけ人を集めていく=人出し、人夫出し、定期検診のために正規社員を持てず、その時だけ人をかき集めてきたのです。正規社員の維持は、雇用する側には不利で、一人に長くたくさん被曝させられず、別の人を呼んでこないといけない。原発は必ず被曝し、必然であり、労働時間は1日4時間、人海戦術で交代させるしかないのです。放射線管理区域には防護服を着て、放射線管理が要り、検査に3〜4時間かかり、そのため1日4時間しか作業が出来ないのです。

そのため、必要な人数のみを集めてくれる業者が必要であり、リスナーより、同じ仕事でも、何次下請けかで給料に差が出る、これは労基法違反と指摘があり、中西さん、同一労働同一賃金は定められていないが、国際的に見たら常識であり、これは働く人にはやりきれない問題なのです。

 下請けはピラミッドで、東電は元請けが把握しておらず、もちろん労働安全衛生法違反であり、作業内容、労働者の数を把握しないといけないのです。危険を回避する教育の義務もあるのに、ヨウ素剤も意味が分からないものとのこと、事故後、どれだけ安全教育が行われたかもあるものの、原発では安全教育は必要で、事故前もいい加減であり、安全だから大丈夫と言われていたのです。

 さらに、いざと言う時の補償の問題もあるのです。被曝を防げず、これは普段もそうであり、事故なしでも原発は放射線管理区域で、防護服なしでは入れない、被曝限度が緩められ、普段の10倍以上にされたのですが、事故直後は作業員の放射線量も話題になったものの、その後聞かない。中西さん、線量管理は厳しくやっているものの、事故後の数人に一つの線量計は改善されたと言うものの、まだまだです。

 原発作業員が病気になれば、労災が認められるか、がんで労災になったことは75年以降で10人だけ、しかし働いているのは何十万人で、がんで死んだ人はたくさんいるはずで、認められないケースもあるのです。リスナーより、民間の保険と東電が契約して保証しているかは、していない、放射能の健康被害(晩発性)は因果関係の証明が難しく、たばこなどの他のせいにされてしまい、放射能でがんと言うのを医学的に証明するのは困難なのです。訴訟で争っても、認められたケースはないのです。企業も労災を申請するなと、金を労働者に積んだと、フォトジャーナリストの樋口健二さんの本にあったのです。

 弁護士として、労働条件の改善への支援は、中西さん難しいと言われて、労働者の相談には乗るが、声を上げられないのです。これが一番難しく、日弁連で調査して、またラジオで話して世論の喚起をしているわけです。国民世論が声を上げないとダメなのです。顔も,名前も出して話せる環境が必要です。

 多重下請けは偽装の請負との指摘もあり、形では請負なものの、大工さんに家を建ててもらう請負のように、何時に出勤してどの作業をせよとは家では指示しない、命令してはいけない人が命令しているのです。

こんな現実でも人が足りず、これから、厳しい状況に追い込まれる人が増えていき、たくさん福島で被曝するので、被曝して働けなくなった人もいる、事故の収束に何十年かかり、作業員がどれだけ要るか分からない、この人たちを守る仕組みがなく、しかも政府は原発再稼働を進めており、原発ではコントロールルームのことしか報じられない、しかし、現場で雑巾で拭いている人がいないと原発は成り立たないのです。お金で苦しんでいる人がここで苦しむ(人を安く使いたい)、お金に困っている人にしわ寄せが行くのです。

 リスナーより、原発への認識が分かり、技術面での原発の認識が変わり、さらに労働者につらいシステムと知り、戦慄したという声があり、原発の監督官庁が機能していない状況なのです。国が国策でやってきたためで、平野さん、政治がやるべき、政治は弱い立場の人を守らないといけないと言われました。リスナーより、原子力村は立場の弱いものを利用するものとの指摘もありました。

 明日は、小出先生がスタジオに初めて来られて、東工大の澤田哲生さんとの対談があります。以上をお伝えいたしました。





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