[CML 015433] Re: 小児の結節性甲状腺病変(週刊文春)

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2012年 3月 3日 (土) 23:31:43 JST


取材姿勢について考えさせられる話です。私は自己の経験した東急不動産だまし売り裁判について取材を受けた経験があります。その際のエピソードを説明したいと思います。ざっくばらんに長時間話したケースで、脱線した雑談も交えて話したのですが、それ故に間違った認識が生じてしまいました。

東急グループの消費者無視の体質ということから、首都圏私鉄の混雑率ワースト1である東急田園都市線をはじめとする東急電鉄の混雑・遅延について言及しました。

首都圏私鉄は観光名所・行楽地への乗客輸送で発展した経緯があります。東武は日光、小田急は箱根、京王は高尾山、西武は長瀞です。また、京成は成田山新勝寺、京浜急行(京急)は川崎大師への参詣鉄道として出発しました。ところが、そのような要素が東急にはありません。

その結果、東急では乗客に快適に過ごしてもらおうというサービス精神が乏しくなります。沿線開発・金儲け第一であり、「効率的」に運ぶことが優先され、人を物のように詰め込むことに問題意識が生じにくい企業体質になります。

そこから「学生時代の通勤ラッシュが大変だった」などの個人的な雑談に広がったのですが、そこから何故かマンションを購入することで通勤時間は短くなったという間違った認識を与えてしまいました。実際は長くなっており、事実とは逆でした。原稿を見て驚いて訂正を依頼したという経緯があります。事前チェックがあったために助かったケースです。

どうやら、東急不動産のマンションを購入した動機や利点を説明したいという思いがあったようです。購入動機はパンフレットなどでセールスポイントになっていた二面採光・通風、緑道公園の眺望です。これらは不利益事実不告知(隣地建て替え)によって消滅し、それ故に売買契約を取り消しました。

このように説明しましたが、「採光や通風の面では無価値になったが、別の面では利点がある」というストーリーを作りたかったようです。しかし、東急不動産のマンションには日照・採光・眺望以外の面でメリットとなるような点はありませんでした。裁判で東急不動産側から論点そらしのために物件のメリットが主張されることを予想しましたが、全くと言ってありませんでした。

事業主である東急不動産にとって分譲マンションは売ったら売りっぱなしであり、物件のメリットを説明できないものでした。甲第42号証「原告陳述書(二)」では「購入前は物件の価値を、時には嘘を並べてまでもアピールするが、購入後は物件の価値を貶める表現を平気で使う」と批判しています。

また、購入前は東急という企業への信頼があったことも事実です。これは今から考えると信じられないことですが、東急グループの消費者無視の体質が一般に知られるようになった時期は東急不動産だまし売り裁判後です。

東急不動産だまし売り裁判を契機として、インターネット上では東急リバブル・東急不動産に対する批判が急増しました。「営業マンの態度が高慢」「頼みもしないDMを送りつけてくる」など「自分もこのような目に遭った」と訴訟の枠を越えた批判がなされ、炎上事件として報道されました(「ウェブ炎上、<発言>する消費者の脅威-「モノ言う消費者」に怯える企業」週刊ダイヤモンド2007年11月17日号39頁)。

それ以前も東急リバブル・東急不動産は東急ドエル・アルス南砂サルーテやアルス横浜台町でも隣地建設を説明せずに販売し、購入者とトラブルになっていました。東急グループの消費者無視の体質は知っている方は知っていましたが、私も含めて一般には浸透していませんでした。東急側も具体的な物件の利点がなくても企業への信頼がセールスポイントになっていたという事情がありました。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1101


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