[CML 015429] Re: 光市母子殺人事件、死刑確定後の実名報道の違和感 林田力、権力犯罪をマスコミは放置している

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2012年 3月 3日 (土) 22:19:57 JST


光市事件弁護団が「殺意はなかった」などの不合理な主張を展開することによって死刑を免れようとしたことは、その主張を行った時から各所で批判されたものです。この問題について関心があって調べられるような方ならば、弁護団への批判意見も賛否は別として押さえておかなければ不自然です。今更改めて説明を求められる意図が理解できません。 

弁護団の主張は荒唐無稽であると激しくバッシングされました。批判後に心理学的見地や元少年の生い立ちなどの情報を総動員して擁護する意見も出されていますが、その種の理屈の後付けも不合理性を一層浮かび上がらせるものです。 

私は東急不動産だまし売り裁判において、被告・東急不動産から「窓は採光を目的としていない」「北側の窓が塞がれても日照被害がない」「隣地が建て替えられてきれいになった方がマンションの資産価値が上がる」などの不合理かつ被害者感情を逆なでする主張を繰り返されました(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。この経験があるために光市事件の被告人の主張にも問題意識を持っています。 

実際のところ、裁判でのトンデモ主張は行政や企業にも見られるもので、裁判そのものが嘘のつき得という嘆かわしい状況にあります。光市事件の弁護団の主張ばかりが取り上げられて批判されるならばバランスを失していますが、それは不合理な主張を無視してよいことにはなりません。 

光市事件最高裁判決の流れには被害者遺族の怒りとは別に、その怒りを利用した厳罰化という政策目的が見え隠れします。私は厳罰化を支持しません。最高裁判決が被告人の不合理な弁解を死刑判断の一因としたことは救いです。これは犯罪への厳罰ではなく、裁判上の不合理な主張への厳罰という論理になるからです。厳罰化に反対だから光市事件弁護団支持は短絡的であり、厳罰化を許さないためにも光市事件弁護団の不合理な主張を批判します。

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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