[CML 015412] Re: 言葉をつぶす人、言葉をつくる人(1)

mui mu07 at nifty.com
2012年 3月 2日 (金) 23:09:55 JST


こんばんは。上田です。

言葉を作る人、の定義ですが、幾分雑駁な物で良いと思います。
製造されるというよりも大衆文化の中で泡の様に生まれ、そこから 
残り得るもの、消えるもの、そういう細胞のような物として捉えて 
います。

時代と大衆の沸騰する蒸気のようなもの、とでも言いましょうか。
風俗と民俗学の定義の中で考えると、もっと解り易くなるかもしれ 
ません。

差別用語も迷信と非科学的な知識によるもので、流石に今、障害を 
持って生まれた子供に「前世の因果」とか「祖先の行い報い」なん 
てデタラメ言う人はいないでしょう。
その為、差別の意識も、それを指す言葉も、廃れたり、禁忌とされ 
たりする事になって行ったのだと思います。

そして今、近代文明としての差別用語も生まれています。
あまり詳しくは知りませんが、主にネットの書き込みの用語だった 
りします。
喪女とか喪男とか(モテ無い男女の事)の事ですが、主に口頭で使 
われるよりも、PCやモバイルフォンのキーで表現される物です。
放射脳、も放射能を恐れる人々や反原発の運動者に向けての蔑称で 
すが、これも漢字で表現されるとインパクトの強いものです。

これらの現象はコミュニケーションが口頭で言葉によって行なわれ 
た時代よりも、デジタルの世界で、情報伝達と交流が人々の生活や 
風俗、習慣に大きく入り来んで来た事を
端的に示す物です。
このように言葉、とは一概にその言葉のみに焦点を当てるよりも、 
その時代背景、民族の風習により変化し、イデオロギー的な物より 
も、コミュニケーション上の利便性の方で言葉が
生まれて来たと考えると、あまり言葉の選択や削除に目くじら立て 
なくてもいいのではないかなぁ、と思ったりします。

(@_@)いきなりレベル高い会話に飛び込んでしまった、上田でした。


mu07 at nifty.com




On 2012/03/02, at 17:47, <maeda at zokei.ac.jp> <maeda at zokei.ac.jp> wrote:

> 前田 朗です。
> 3月2日
>
> 池田さん
> 上田さん
> 萩谷さん
>
> ご意見ありがとうございます。それぞれ興味深い内容ですが、元 
> の私の投稿の趣
> 旨からすれば、残念ながらかみ合っていません。
>
> 3重の意味でかみ合いません。
>
> 第1が、「言葉をつくる人」について、一切無視されていること 
> です。一番重要
> なことに反応がないのですね。この点は次便で、さらに言及します。
>
> 第2に、たとえば、池田さんの下記の文章はいただけません。
>
>>
>> 言葉は一義的には社会生活の道具である以上、時代とともに生ま 
>> れたり廃れた
> りしてきました。
>> 死語となる条件は2つ。
>> 社会の実情を反映しない言葉や、その時代の人びとの心情にそぐ 
>> わない言葉が、
> いつのまにか死語となります。
>>
>
>
> これは一般論にすぎません。
>
> このMLで以前話題になったように、一般論が重要な場合も、あ 
> ります。
>
> しかし、上記の池田さんの一般論は、私の元の投稿との関係から 
> 言って、見事に
> ピント外れです。言葉が一般的にどのように変遷するかというの 
> は、一般的すぎ
> ます。
>
> 日本語に即しても、明治期国家が意識的に権力を用いて日本語形 
> 成を行ったので
> あって、それ以前の日本語から自然に変遷してきたのではないこ 
> とは、ご存じの
> とおりです。
>
> まして、父兄、強姦、嬲る・・・等の表現については、フェミニ 
> ストたちによる
> 自覚的組織的な批判的作業があって、変遷してきたのです。「い 
> つのまにか死語」
> となるなどという話ではありません。
>
> 人種差別、部落差別、障害者差別、性差別に関わる表現の変遷 
> は、差別と闘う人
> 々の懸命の努力の結果であって、単に「時代とともに」とか「い 
> つのまにか」な
> どというものではありません。と、これもご存じのことではある 
> のですが。
>
> 以上のことは当然の前提であって、その上で私の元の文章が書か 
> れています。こ
> れに対応するのは萩谷さんの投稿の最後の部分だけですね。それ 
> が第3につなが
> ります。
>
> 第3に、つぶすべき言葉はつぶせばいいのです。人種差別でも部 
> 落差別でも。P
> Cは必要です。どんどんやればいいのです。在特会的なヘイト・ 
> スピーチとは徹
> 底的に闘う必要があります。また、より適切な表現があれば、言 
> い換えもやれば
> いいのです。
>
> 問題は、1)安直なPCは無意味であり、失敗すること、2)P 
> Cによって差別
> はなくならないこと、です。この点はおそらく同じ意見でしょう。
>
> ただし、池田さんの下記の文章は容認できません。
>
>
>>
>> 性差別については、漢字を問題にしてもしかたありません。
>> 文字に限らず、そもそも言語は根っこから性差別的だと自覚して 
>> いればいいと
> 思います。
>>
>
>
>
> 1)	漢字を問題にするべきところではどんどん問題にすれ 
> ばいいのです。ただ、
> 問題にする方法が必ずしも適切でないのが従来の傾向です。その 
> 点は、上記の第
> 1に関わります(次便へ)。
>
> 2)	「言語は根っこから性差別的だ」というのは、池田さ 
> んの言語観としては
> 断固そうなのでしょう。それに反論しても意味がないかもしれま 
> せんが、池田さ
> んの言語観は、「人間は根っこから差別的だ」につながり、「だ 
> から差別はなく
> ならない」、「だから差別克服運動には意味がない」とつながり 
> ます。「そんな
> ことを主張していない」とおっしゃるかもしれませんが、これま 
> で世界中で何度
> も何度も嫌になるほど繰り返されてきた議論です。――「嫌」と 
> いう字にも「女」
> が使われているのですね。――このような議論をつぶすために、 
> 人権活動家はずっ
> と闘い続けてきたのです。これからも同じことが続くのでしょうが。
>
>
>
>
>
>



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