[CML 015403] 【YYNews】■ 長尾剛著[話し言葉で読める西郷南洲翁遺訓]より[十九:傲慢]

山崎康彦 yampr7 at mx3.alpha-web.ne.jp
2012年 3月 2日 (金) 16:36:12 JST


 杉並の山崎です

いつもお世話様です。

*■ 長尾剛著[話し言葉で読める西郷南洲翁遺訓]より[十九:傲慢]*

西郷隆盛は[自分で自分を世に残す]ことをしたがらなかったために、著書を一
冊も残していません。[西郷南洲翁遺訓]は幕末の戊辰戦争で薩摩軍と戦った
庄内藩(言山形県)の元藩士たちが明治になって西郷隆盛との交流の中で彼が
語った言葉をまとめたものです。

西郷隆盛は決して多弁ではなくむしろ他人の話をよく聞く聞き手上手だと言わ
れていますので、[西郷南洲翁遺訓](岩波文庫)の原文本編四十一、追加分2
項目合計四十三項目は簡潔で短い文書になっています。

[話し言葉で読める西郷南洲翁遺訓]はノンフィクション作家長尾剛氏が西郷隆
盛の言葉に込められた心情を押し量らって、西郷の別の談話や様々なエピソー
ドをベースにして現代風の読み物としてリニューアルしたものです。

今日お届けする[西郷南洲翁遺訓][十九:傲慢]の最初に出てくる言葉[歴史
を振り返ると、絶対に成功しない政治家というのは、ひとつの性格が共通して
います。それは[自分には欠点がない]と思いこんでいることです]を、財務官
僚に洗脳され国民生活が破壊されるのがわかりきっていても[消費税増税]に
突っ走る野田佳彦首相に送りたい。
*
■ 長尾剛著[話し言葉で読める西郷南洲翁遺訓]より[十九:傲慢]*

歴史を振り返ると、絶対に成功しない政治家というのは、ひとつの性格が共通し
ています。
それは、[自分には欠点がない]と思いこんでいることです。
どれほど才覚があっても、何らかの長所を備えていても、根本にこの性格があっ
たならば、全ての才は正しく発揮させれません。台無しになります。

主君であれ側近の者であれ、立場は違えども、そう思い込んでいる人間が一人で
も国の重要なポストに就いたならば、民のためになる功績などロクにあ がらな
い。その国の政治は、きっと失敗するのです。

私は、[要らぬ謙遜をせよ]と言うているのではない。
真実として、欠点を持たぬ人間など絶対に存在しない。人は必ず、例外なく、何
かしらの欠点を持っているものである。
だから、[自分の欠点を見出し自覚せよ]と言うている。殊に、政治に携わる
者・人々の上に立って人々を導く者こそは、この自覚がきっと必要なので す。

自分に欠点があると自覚できればこそ、下の者からの注意やアドバイスにも、耳
を傾ける気になれるのです。
確かに、下々の意見の全てを聞き入れてやるわけにはいかぬでしょう。中には、
聞くに価いしない勝手な言い分もあるであろう。

しかし、である。中には、自分が見逃していた重要なポイントを指摘してくれる
意見も、きっとある。[よくぞ教えてくれた。そこに気がつかなかった 私は浅
はかであった]と、感謝すべき意見です。
そうして有り難い意見はたいてい、政治家の欠点が原因で見逃していた点を、指
摘してくれているものなのです。

例えば、[焦りすぎる性格]故に拙速に過ぎる計画を立ててしまっていた
り、[女性を軽んずる性格]故に女性の便宜を全く計らぬ事業を進めてしまっ
たり・・・とそんなふうに、政治に携わる者の欠点が、政治そのものに欠点を生
みだしてしまう。そこを突いてくれる意見が、きっと下の者から聞かれ るもの
なのである。

だが、こうした意見が出たとしても、聞く側が、[おれには欠点がない]といっ
た傲慢さを持っていると、[俺が立てたプランにミスなどあるわけがな い]と
思い込むから、決して耳を傾けようとしません。
それどころか、折角の進言をしてくれた者に対して、[俺を批判するとは、何と
モノが見えていない馬鹿者だ]といった調子で、感謝するどころか怒り 出す始
末である。その挙句、その者を退けてしまう。
良い意見を述べてくれる者の待遇を、却って悪くする。そんな酷い仕打ちをする
ようになるのです。

そんな仕打ちを受けるのが解っていたら、誰もモゥ、何も言ってくれようとはし
ません。

どれほどの星人でも賢者でも、そんな指導者に決してアドバイスを与えてくれぬ
でしょう。要するに、周囲からすっかり見捨てられるわけです。
国を治める者・人々を指導する者には、理想が必要であり、信念が必要です。
ちょっとやそっとの苦労では理想を捨てぬ、信念を曲げぬーといった不退転の決
意が必要です。

だが、それは頑固で有ることとは、違うのです。
自らの理想や信念に、自分の欠点のせいで見えていなかった[修復点]が、ある
やも知れぬ。それを気づかせてくれる周囲の進言を聞き落としてします と、折
角の理想も信念をも、ただの[為政者のワガママ]に堕してしまうわけです。

(転載終わり)





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