[CML 015397] 「在日」を生きることの生き難さについて改めて教えられました ――子供を朝鮮学校に通わせていることを理由に入居を拒否された娘を持つオンマ(母)の家主への心を打つ手紙

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2012年 3月 2日 (金) 12:00:02 JST


是非、読んで見てください。
今の時代にもこんな考え方をする人がいるんだと思うと衝撃です。
物事の真実が歪められた情報社会を象徴した”大事件”だと思いました。
以下、転載します。*本人の了解を得ています。
「かっちゃんの青商会物語」ブログ主宰者のことばから

■朝鮮学校入居差別問題(「かっちゃんの青商会物語」ブログ 2012年2月24日)
http://ameblo.jp/sanpurena/entry-11174101573.html


オンマの家主への手紙

K・R(イニシャルで表示しています 娘を持つオンマです)
最近、ある出来事がありました。
思うことがあり、久しぶりにお手紙というものを書きました。 全文は以下の通り

○○○○○(マンション名)家主 様

... 前略

突然のお手紙をお許しください。この度、あなた様が所有するマンションに入居希望し、子供を朝鮮学校に通わせていることを理由に入居を拒否された者でございます。

外国籍でも受け入れてくださるとの条件を聞いておりましたので、入居を申し込ませていただきました。

家主様は断られたつもりはないとおっしゃるかも知れませんが、朝鮮・韓国籍でも構わないが、学校バスをマンションから見えないところで止めてくれ、学校に行く時は朝鮮学校の制服とわからぬよう私服で行かせ、途中で着替えさせてくれ、挙げ句の果てにはコリアンということを一切隠して入居してくれとおっしゃいましたね。

これは断られたも同然でございます。

日本で生まれ育ちながらも朝鮮半島にルーツを持つ私たち夫婦も、朝鮮学校で学びました。

昨今、国と国の激しい北朝鮮バッシングが続く中、いろんな報道が飛び交う中でやるせない、いたたまれない気持ちになる時も多々あります。

北朝鮮=朝鮮学校と思われることが本当にもどかしく、悔しい時もあります。
学校のこと、子供のことが心配になる日々。

朝鮮学校に通わせる保護者はみな、同じ思いだと思います。

それでも私たちが子供を朝鮮学校に送るのは、自分のルーツである母国の言葉を学び、自国の文化や風習を知り、その上で在日コリアンとして日本の社会に立派に貢献してほしいという思いがあるからです。ただ、その一心です。

私たちの祖国(韓国・朝鮮どちらも)と日本との関係によって運命を左右されるのは、私たち在日コリアンにとっては、そのアイデンティティーを大切にしながら生きていく以上、ある意味宿命なのかも知れません。しかしそんな中でも、今住んでいるマンションの家主様も、同じマンションのたくさんの友人たち、近隣のお友達家族もとても良き理解者で品の良い方々で、心の通うおつきあいをさせていただいております。

この時代にそんなことを理由に入居を拒む人がいるのか、そんな日本人ばかりじゃないからそれだけは忘れないでと涙ながらにお話しくださる方もいらっしゃいました。

人権について熱心に取り組んでらっしゃる親しい日本の学校の先生方も私の話を聞き、公に公開すべき事象だと声を高めていらっしゃいました。

人と人との絆や人情は国境を越える。そんなことを今、改めて学び、心から感謝しております。

人は十人十色でいろんな考えを持っており、私は家主様のお考えを否定し、抗議するつもりは毛頭ございません。そして恨むつもりもございません。あなた様はあなた様のお考えがあってのことだったのでしょう。嫌いなものは嫌い、それはそれで仕方ないことでしょう。国家間にある様々な問題が個人の感情を形成してしまう、それは否定しません。

私たちはあくまでも、外国籍OKということで入居を希望した次第でございます。

在日に対する、朝鮮学校に対するお考えがあるなら、そんなお考えと知っていたならば、最初から考える余地もなかった
でしょう。ですが、入居は許してもあなた様のお望み通り、コリアンということを一切隠し、自分たちの生き方を否定されて、
隠れるように生きるほど、私たちは弱くも卑屈でもありません。

私たちはあなた様が思う以上に誇り高き民族であり、母国に対する自負を抱いて生きております。あなた様の想像を遥か
に越えるくらい。

この度のあなた様の心ないお言葉によって(あなた様にとっては何ともない言葉だったかも知れませんが)国籍・生き方を
否定され、侮辱され、尊厳を踏みにじられ、学校の制服までも脱がされようとした私たち家族と、何の罪もない幼い娘の
健気な心を深く、深く傷つけたことを、どうぞお忘れにならないでください。

そして、そんなあなた様の言葉通りには決して生きない私たちがいること、在日コリアンがいることをお忘れにならないで
ください。

私たちはこのことを、一生忘れません。そして、誰のせいにするつもりもございません。 



これを機に日本社会でもっと強く、清く、正しく、美しく生きていこうと気持ちを新たにしております。

最後に、将来を見据えて転居を考えておりましたが、私たちにとっては「最善ではない引っ越し」をこんなに潔く思い止まら
せてくださったことについて、心から感謝いたします。

草々

この手紙を投函した今日、すぐに不動産会社の担当者から連絡がありました。

家主さん、聞いたこともないくらいの厳粛な声で、謝罪の言葉を述べられたとのこと。 



本当に申し訳ございませんでした、今からでも心改めていただけるのなら、是非とも入居を「お願いしたい」と。

時はもう遅し。

私の手紙が心を打ったのか、押し寄せてくるであろう怒りの世論が怖かったのかはわかりません。

私はこの一連の出来事を通じて、自分を信じて生きる信念が時には相手の心を動かし、友情や絆へと変わっていくのだ
ということを学びました(^^)v明日からまた、美味しいパンが焼けそうです(*^^*)

長文、失礼しました(^^; 



CML メーリングリストの案内