[CML 015372] Re: 【報告】第316日目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2012年 3月 1日 (木) 16:52:17 JST


標題報告中で西山進さんが紹介される武田邦彦氏の「教育は戦前の暗黒時代へ・・・教育関係者の魂に期待する」と
いう記事には疑義があります。

そこで引用されている武田邦彦氏のブログ上での発言、すなわち、「ある小学校では、福島から避難することを口にし
た児童を教諭がみんなの前で名前をよび、『あなたは日本国民ではありません、裏切り者です』と言った。 さらにある
小学校(特定しています)では登校時にマスクをした児童に対して、先生が、『マスクを取りなさい! その様な行為が風
評被害を招くのです!』と叱った」という発言には情報のソースが示されていません。 


しかし、ソースが示されていない真偽不明の情報(それも限りなく虚偽情報に近い)であるにも関わらず、ネットではこの
武田情報があたかも真実であるかのようになんの疑いもはさまれずに大量に拡散されています。こういうのをデマの拡
散というのですが、当人たちはそのことの重大性にとんと気づいていないようです。まさに「一部の『脱原発派』の『カルト
化』」(きまぐれな日々 2012年2月6日付)と呼ぶにふさわしい愚かなというも愚かな憂うべき現象だと思います。

この情報の発信者の武田氏は知る人ぞ知るトンデモ「学者」として有名なのですが、その武田氏はかつて名古屋市長
の河村たかしが同市議会解散のリコール投票を呼びかけていたことに関連して次のようなデマをふりまいていたことが
あります。当時の私の武田氏批判記事から少し引用してみます。

<武田邦彦というどこかの大学の教授のトンデモぶりはつとに有名ですが、今回もやはりトンデモぶりをいかんなく発
揮しています。/そのトンデモぶりの1、2の例をあげておきます。/第1。「名古屋の選挙 やっぱり民主主義」という
(自身のブログ)記事において武田氏は「名古屋の選挙管理委員会は公平な委員会ではなく、特殊な政治団体で、選
挙結果を自分の考え通りにしようとする、いわば『犯罪団体』」とまで糾弾しているのですが、その「犯罪団体」の証拠の
ひとつとして下記のような例をあげています。

「今回も、市議会解散の投票に際して、投票用紙に「賛成」と漢字で書かなければいけないと言うことになったのです.
/例えば「賛成」という漢字が難しいので「さんせい」とひらがなでかいたら無効という事です./ひらがなは日本語です.
それに、投票覧には「賛成」か「反対」しかないのですから、「さんせい」とひらがなで書いてもその人の意志は分かるは
ずなのです.」

しかし、武田氏のあげる上記の例は嘘八百です。実際には投票用紙の漢字表記について名古屋市選挙管理委員会
事務局は次のような告示文を発表しています。

「名古屋市議会の解散に賛成の場合は「賛成」と記入してください。/名古屋市議会の解散に反対の場合は「反対」と
記入してください。/「賛成」または「反対」を平仮名やカタカナで記入してもかまいません。/他のことは記入しないで
ください。」

少し調べれば誰にでもわかるようなウソを武田という大学教授は平然と述べて恥じない人です。彼のトンデモぶりの一
端がおわかりになったと思います。>
http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-February/007391.html

武田氏に関する後日譚として次のような私の記事も掲げておきましょう。同記事中の注に私は次のように書いていま
す。

「注:武田氏のブログには2011年2月8日時点ではたしかに上記のように書かれていましたが(私は現認しています)、
いま改めて武田氏のブログを見てみると当該箇所は次のように書き換えられています。「今回も、市議会解散の投票
に際して、投票用紙に「賛成」と漢字で書けと書いてありました.例えば「賛成」という漢字が難しいので「さんせい」とひ
らがなでかいたら無効になるでしょう。選管の担当者はひらがなでも良いと言っていますが、そんなことはまったく信用
できません」。下記(注:上記「)の私の批判を何らかの形で見て自らの「誤り(うそ)」を悟り、なんらの訂正の注も入れ
ずにひそかに書き換えを行ったのでしょう。卑怯なことです。「学者」と名のつく人がすることではありません。」
http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-October/012584.html

結論:
冒頭に引用した武田氏の発言、すなわち、「ある小学校では、福島から避難することを口にした児童を教諭がみんな
の前で名前をよび、『あなたは日本国民ではありません、裏切り者です』と言った。 
さらにある小学校(特定しています)
では登校時にマスクをした児童に対して、先生が、『マスクを取りなさい! その様な行為が風評被害を招くのです!』
と叱った」という発言は、おそらくうそ、デマのたぐい。あるいは実際の出来事を彼の論の都合のよいように大幅にデフ
ォルメしたやはりうそ、デマのたぐいであろう、というのが、これまでの私の武田氏観察から得られるところの私の推理、
そして結論です。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/

-----Original Message----- 
From: "青柳 行信"
Sent: Thursday, March 01, 2012 7:17 AM
To: cml at list.jca.apc.org
Subject: [CML 015357] 【報告】第316日目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★

青柳行信です。3月1日。

(前略)
★ 西山 進 さんから:
青柳行信様
参考資料を転送します。

教育は戦前の暗黒時代へ・・・教育関係者の魂に期待する
2012年2月26日 中部大学 武田 邦彦
福島では小学校教育でまるで戦前に戻ったかと思う教育関係者の発言が見られる。
ある小学校では、福島から避難することを口にした児童を教諭がみんなの前で名
前をよび、「あなたは日本国民ではありません、裏切り者です」と言った。
さらにある小学校(特定しています)では登校時にマスクをした児童に対し
て、先生が、「マスクを取りなさい! その様な行為が風評被害を招くので
す!」と叱った。
・・・・・・・・・
こんなことが今の時代にあるのか?!とビックリするが、これに類したことは原
発事故以来、かなり多く、私も直接(校長先生からのメールなど)、間接(読者
の方からのご連絡)に接してきた。戦後、「日の丸、君が代」も拒否し、ひたす
ら「民主教育」、「個人の尊厳」を中心にしてきた学校はどうなってしまったの
だろうか? また、朝日新聞をはじめとしたマスコミもおおかたは「個人の尊
厳、民主的教育」を支持してきたのではなかったか?
今回の原発事故は、そのものが「原子力安全審査における不誠実」が一つの原因
になったのは間違いない。私たちはここで「福島原発事故の教訓を活かして、ど
んな場合でも誠実な日本人であること」が求められており、さらに教育、医学、
行政などの分野でより強く意識しなければならないのは当然でもある。
福島の汚染地帯にいる子供たちは「違法に滞在している状態」である。子供た
ちは法律を知らないが、教師は法律や規則を勉強して子供たちを守る立場にあ
る。ここに上げた二つの例は、いずれも土壌汚染が1平方メートルあたり4万ベク
レルを超える地域であり、学校の先生は法律の規定に従い、学校の放射性物質を
除去することを東電に求めて子供を守る必要がある。
法律の制限を約40倍超える外部被曝をさせた文科省、法律の制限を約40倍
超える被曝をさせた給食担当者、短い期間だから問題ないといって汚染された地
域へ生徒を修学旅行に連れて行った校長先生・・・今回の福島原発事故は教育界
の腐敗を示したとも言える.
・・・・・・・・・
「原発は危険だから東京には作れない」といって、東京の電気を福島で作ってい
た。なぜ、福島の人がそれを受け入れたのだろうか? 東京にはA級国民が住ん
でいて、福島の人はB級国民だからだろう。お金を持っている東京の人は「電気
は欲しいけれど子供は被曝させたくない」と言い、貧乏な福島の人は「ご主人様
がそう言われるのだから我慢しよう」と言う。
この先生方の言葉を聞いて、私は福島の先生が子供たちに「被曝は受け入れな
さい。ご主人様のご命令だよ」と言っているように聞こえる。「絆」という字が
いかにも欺瞞に聞こえるのはその所為だろう。
被曝を避ける子供に「裏切り者、非国民、風評被害」となじる先生の姿は鬼に
しかみえない。政府、マスコミも野蛮人に見えたが、実は福島の先生も野蛮人
で、被曝を良しとするなら、仕方が無い。
しかし、残念だ。そんな日本に住んでいると思うと残念だ。今まで、なんで先
生の言うことを聞き、新聞を読んできたのだろう
・・・・・・・・・・・・・・・
昨日、「医師と被曝の限度」について記事を書いた.記事に対するご意見を医師
の方からいただき、今、また深く考えている.医師、教師など社会的に尊敬され、ま
た尊敬されなければいけない職業が危機に瀕していることは確かだ.福島の保護
者も先生も児童を被曝させたいなら、それもそれでよいのだろうか?
今、教育の本を執筆している.どう考えるべきだろうか? 何が起こって、ま
た起ころうとしているのだろうか? 拝金主義の蔓延というそれだけだろうか?
このことについて深い考察をすることもまた、将来の日本社会にとって必要な
ことだろうと思う.
「takeda_20120227no.433-(11:50).mp3」をダウンロード 音声を聞けます

知の侮辱(11)・・・野蛮人?
2012年2月16日 中部大学 武田 邦彦
2011年の原発事故から約1年が経ちました。この大きな事件でさまざまな面で日
本の後進性、知に対する侮辱が見られました。その中で「日本って、こんなに野
蛮だったか!」と驚くことも多かったのです。

私は自分でつけたタイトルですが、「野蛮人」という言葉に抵抗があります。
この言葉はヨーロッパ人の思想に近く、「文明が人間を人間らしくする」という
基本的な仮定があるのですが、自然の中でゆったりと暮らしている人と、競争に
明け暮れて訴訟ばかりしているアメリカ人とどちらが「人間として」優れている
かは判らないからです。
  でも、ここであえて野蛮人という言葉を使ったのは、街角で犯罪人の首をくく
り見せしめにする、災害があると普通のおばさんを捕まえて魔女として火あぶり
にする・・・こんな現象はやはり野蛮な行為ではないかと思うからです。その点
ではここで言う野蛮人というのは、中世のヨーロッパなどの野蛮な行為を意味し
ています。
・・・・・・・・・
福島原発事故で私がもっとも野蛮だと思ったのは、「被曝に負けない子供」とい
う言葉です。県民税、市民税が減ると生活に影響があると心配しているとしか思
えない人たちは地域から人が逃げていくのをいやがり、「被曝に負けない子供」
という奇妙な発想をしたのでしょう。
  水俣で水銀中毒事件が起きたときでも、「水銀に負けない子供」という標語を
作り、水銀で汚染されたサカナを食べさせるようなことはしませんでした。新型
インフルエンザが流行した時も、「新型インフルエンザに負けない子供」という
ことで学級閉鎖をしない、隔離しないということもありませんでした。
科学が進み、魔女がいなくなった今の日本で、まさか「被曝に負けない子供」と
いう言葉を作って、子供たちの被曝をそのまま放置する方法の一つとして活用し
たのは野蛮な行為であり、私は気分が悪くなります。
  これに似たのが「農家の人を助けよう」という言葉で汚染された野菜、牛肉を
売ったことです。確かに汚染された農作物を食べたいという人はいませんが、
「農家の人を助ける」と聞くと「私の食べないといけないかしら」と思うのは、
「こころ優しい日本人」のような気がしますが、決してそうではないと私は思い
ます。被曝した農作物を出荷するという行為は農家の信用を落としますから「農
家の人を助ける」ことにもなりませんし、それを食べる人の「健康を損ねる」こ
とにもなります。もともと「人が食べるのにはふさわしくない」というものを出
荷する人は「農家」ではないでしょう。「農家」という名称は「そこから出荷さ
れる農作物を食べて命をつなぐ」というのではないでしょうか。あまりにも当然
ですが・・・・・・
  これと似た野蛮な言動が「風評被害」という言葉でした。風評被害というのは
実質的に被害がないのに、噂を立てて被害を生じさせることを言いますが、1年1
ミリ以上の被曝が法律上許されないのに、セシウムだけで1年5ミリシーベルトの
被曝を認めた暫定基準を決め、おまけにセシウム量も測らずに出荷する農作物を
買わない人に対して、政府が「風評被害だ」といったのには、これも気分がわる
くなりました。
  ある東北の知事さんが「県民はベクレルなどと言っても判らないから、安全か
危険かだけ言うのが良い」と発言したのはびっくりしました。民主主義ですか
ら、知事は「公僕」ですから、県民の召使いです。それが「主人はバカだから数
字はわからない」と公言するのですから、なぜ知事になりたいのかも理解できま
せん。
  原発事故の直後、「直ちに健康に影響は無い」と政府は繰り返し、1年経った
ら、「被曝の影響がすぐ現れることはないのは常識だ」と原子力安全委員長が会
見で発言するのですから、これも驚くべきことです。
・・・・・・・・・
このようなことはここ1年で数限りないほどあり、それは多くの人の心をかなり
痛めたような気がします。「自分の住んでいる日本、こんなに誠実で学問を尊重
してきた日本、子供を大切にしてきた日本。それが本当の姿はこんな社会だった
のか!」と残念に思います。
「takeda_20120216no.428-(7:44).mp3」をダウンロード 音声が聞けます
(後略)



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