[CML 014472] 差別集団・在特会との闘い

hagitani ryo liangroo at yahoo.co.jp
2012年 1月 20日 (金) 20:29:17 JST


前田さん ほかの当MLの皆さん チョーかめレスですが・・
メールをなくしてしまったので、スレッドがつながらないかもしれませんが、ご
容赦ください。

 前田さんのブログの文章に、鵜飼哲氏の次の発言が引用されていますが、アフ
リカの片田舎にいるおかげで、かえって1日24時間、否応なく日本人 と一緒に
暮らさせられる私が感じてい ること と、なんと同じことを言うひとがいるもの
かと思いました。

> 鵜飼は次のように指摘している。
>
>   「今の日本のナショナリズムは排除によってしか自己主張ができない。何
> か積極的に守るべきものがあってそれを防衛しようというナショナリズムでは
> な い。・・・/何か自負するものがあるかというとない。理念もない。具体
> 的な目標が何かあるかというと、これもない。だから、今の民主党のポス
> ターではあり ませんが、『元気な日本』とか、昔は何かいいものがあったよ
> うなことを言っているだけ。このナショナリズムは、米軍基地をなくそうとい
> う方向には絶対に行 かない。自分自身に対する自負がないのですから、それ
> でも自分が高まるという幻想に浸りたいと思うと他者を自分より劣ったものと
> する、蔑視す るしかない。 /そうすると、坂道を転落するようにレイシズム
> に向かっていってしまう回路が、どうも今の日本にはあるような気がする。」

 私がいま仕事をしているのは、地方の二流ゼネコンで、ODAで道路の補修工事
をしているのですが、ODAが聞いて呆れるような人種差別的発想で 毎日やってい
ます。
 現地人を清掃や料理や車の運転のために雇っていますが、目を離すと、怠ける
か、物を盗むだろうと言って見張るのです。現 地人のマネージャーに見張ら
せ、それだけではだめだと、フィリピン人をそのお目付役にしたうえ、日本人が
だれか承認 を与 えないかぎりフィリピン人の報告は認めないという3重の監視
で、掃除の子や運転手がだべってたとか、トイレットペーパーの使用量がどうと
か、そんなことを毎日見回らせ、毎朝の「朝礼」でうるさく言うのです。
 私はほかのアフリカのいくつかのプロジェクトを見ましたが、こんなのははじ
めてです。どこでも多少のサボり やつまみ食いは最初から織り込み済みです。

 そう言うと、日本でも特殊な企業と片付けてすみそうですが、次のような例を
見ると、私 は既視感を禁じ得ません。

 現地人が、遅刻したり、あるいは仕事のうえでちょっとしたヘマでもやったと
すると、呼びつけて詰問します。現地人は、自分がそのようにした理由 を説明
することから始めます。するとニッポン人は、言い訳をするな、なぜまず謝らな
い、と怒るのです。現地の人たちにしてみれば、理由もなく、理 非曲直を明ら
かにすることもなく、まず謝るというのは、思案のほかです。
 いったい、どっちが正常であり、世界の多くの国で賛同者を得られるかは、
あきらかでしょう。
 よく、日本人はすぐ謝る、西洋人は(中国人は)簡単には謝らないなどと言う
お説教をする人がいますが、それは利害損得だけで言っていることで、 しかも
比較の範囲が毎度西洋と中国くらいで、世界的視野とは言えません。
 私はこれは人格の尊厳の問題だと思います。ガーナ人たちは、ここのキャンプ
の日本人には、我々に対するrespectがない、と嘆きます。
 ガーナの小学校で使う「公民」とでもいった感じの教科書があったので見てみ
ると、4年生で、まず、君のアイデンティティとは何か、という始まり です。
そこからコミュ ニティに行き、国に行くわけです。一貫したナショナリズムで
すが、今の日本の教科書には、そういう個人の尊重や自覚を基礎にしたロジック
の積み上げはある んでしょうか? もしそういうものが書かれたら、それこ そ
日本の権力層の何よりいやが る「西洋かぶれ」ではないでしょうか。

 私なりに仮説を立ててよければ、ニッポン的なある思考の歪みというものが、
江戸期から戦前にかけて作り上げられ、それが、今も一部に残ってい て、そ れ
が心理学で言う自我関与や、あるいは特定集団に閉じこもる傾向のために、結果
的に人種差別にもなる、というふうに、私には思えます。そして、多分、その
ニッポン精神のいちばん濃縮されたのが軍隊で、そこでその放射能を浴びた男ど
もが、戦後を悪くしたんじゃないか・・・
 ついでに言うと、私がテレビを見ないひとつの理由は、テレビに出演するお笑
いタレントをはじめとする芸能人の互いの会話が、あまりにもとげとげ しく、
小賢しい批評根性で行われる、不愉快なものだからです。テレビにも国籍がある
んだと思います。

 一緒に働いているのはゼネコン社員ばかりではなく、私のような外部の人間も
結構いるのですが、外部のある土木技師と話していたら、ほかのア フリカや南
米の国でも仕事をした彼が、こんなことを言ったので、ゼネコン社員とのちが
い、 また私の考えとの一致にびっくりしました。
 彼いわく、アフリカの人たちは、自分の主張をきちんと理由を挙げて述べるこ
とができるし、考え方がまじめだ、心が広いから、他人を見下してそれ で自分
が偉いような気になろうという傾向がない。
 鵜飼哲さんの文章に通じるものではないでしょうか。
 私は、いまの日本を生み出したものは、根が深いと思っています。(といって
も、まあ400年ちょっとかもしれないのですが)。それをニッポンと 書くことに
しています。





(12/01/13 16:12), Maeda Akira wrote:
> 前田 朗です。
>
> 1月13日
>
> 破廉恥な差別集団・在特会と闘っているみなさん
>
> 「差別集団・在特会に有罪判決」をブログにアップしま した。
>
> http://maeda-akira.blogspot.com/2012/01/blog-post_12.html
>
> ***************************************
>
> 私は一昨年に、『ヘイト・クライム』(三一書房労組、2010年)を出版 し
> て以後、例えば下記の論文を発表してきました。
>
> 「ヘイト・クライムを定義する(1)〜(6)」『統一評 論』536 号、
> 537号、541号、542号(2010年)、546号、547号(2011年)
>
> 「ヘイト・クライムはなぜ悪質か(1)〜(5)」『アジェ ンダ』30 号、
> 31号(2010年)、32号、33号、34号(2011年)
>
> 「2010年の民族差別と排外主義」『統一評 論』543 号(2011年)
>
> 「ヘイト・クライム法研究の課題」『法と民 主主義』448 号、449号
> (2010年)
>
> 「ヘイト・クライム法研究の展開」『現代排外主義と 差別的表現規制』(第二
> 東京弁護士会人権擁護委員会、2011年)
>
> 「差別集団・在特会に有罪判決」『統一評 論』550 号(2011年)
>
> 「アメリカのヘイト・クライム法」『統一評 論』551 号(2011年)
>
> 「ヘイト・クライム法研究の現在」村井敏邦先生古稀祝 賀論文集『人権の刑事
> 法学』(日本評論社、2011年)
>
> 「差別禁止法をつくろう! 差別禁止法の世界的動向と 日本」『解放新 聞東京
> 版』779・ 780号(2012年)
>
> 「誰がヘイト・クラ イム被害を受けるか(1)」『統一評論』553号
> (2012年予定)
>
> 日本ではヘイト・ク ライムや人種差別禁止法に関する研究が手薄のため、これ
> だけ書いても、まだまだ不十分です。主要な論点をカバーしきれていません。こ
> のた め本年も、ひたすら書き続けなければなりません。
>
> 幸い、龍谷大学を拠 点に刑法・憲法などの研究者、弁護士、市民による「ヘイ
> ト・クライム研究会」が発足しましたので、そこでの成果をもとに、さらに議論
> を積 み重ねていきます。


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