[CML 014196] 追伸: <occupy>という言葉とその現象についての太田昌国氏の考察、そして私の若干のコメント

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2012年 1月 10日 (火) 14:52:47 JST


標記の投稿記事で私が引用しているいくつかの新聞報道に記載されている「事象」について、米国に在住
されている小山エミさんという方からあるメーリングリストを通じて「これらの事象を運動内部の『矛盾
と対立』の結果(すなわち『占拠』運動が生み出したもの)として扱うのは、『占拠』運動を否定するた
めに各自治体が持ち出した論理ですが、根本的に間違っていると思います」という反論のコメントをいた
だきました。

彼女のその反論のコメントは下記で読めます(真中当たりより下段)のでご参照ください。
http://macska.org/article/396

フェミニズムやホームレス問題を含む現在の米国の諸事情に詳しい彼女の論は<occupy>問題を考える上でも
とても参考になります。私の下記の応答は応答として一読に値するように思います。ぜひご参考になさってください。

さて、下記は、その小山さんのコメントに対する私の応答です。

標記のメールで問題提起した私の意図を誤解されるのは残念ですので、その誤解を解くためにも転載させ
ていただこうと思います。

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小山さん、コメントありがとうございます。

私が引用した新聞記事中にある「事象」を「運動内部の『矛盾と対立』の結果(すなわち『占拠』運動が
生み出したもの)として扱うのは、『占拠』運動を否定するために各自治体が持ち出した論理ですが、根
本的に間違っている」というご指摘は、私も同記事及び関連記事を読んだときからそのように感じていま
したし、異議はありません。

しかし、私は、同事象を「運動内部の『矛盾と対立』の結果(すなわち『占拠』運動が生み出したもの)
として扱」っているわけではありません。

その点は小山さんの読み誤りです。

私は先の便で「occupy現象の中にある下記のような事態は私にはその内包する『矛盾と対立』のひとつの
のっぴきならないあらわれのように見えます」と書きましたが、同文中の「その内包する『矛盾と対立』」
とは「99%に含まれる人びとの内部に存在する政治・社会上の矛盾と対立」のことです。「矛盾と対立
の<結果>すなわち『占拠』運動が<生み出したもの>)」とは書いていません(<>内は強調)。

「99%に含まれる人びとの内部に存在する政治・社会上の矛盾と対立」の一端、すなわち小山さんが指
摘されている「自殺をするほど追い詰められている人や、精神的に不安定な人、麻薬やアルコールに溺れ
て問題を起こす人、オーバードースを起こす人」たち、必ずしもそうではない人たち(その他のさまざま
な困難を抱えている人たち)の間に<もともと伏在>していた「政治・社会上の矛盾と対立」が「占拠」
運動で可視化されている、という意味で、新聞記事に出てくる事象を注意深く読み込む必要があるのでは
ないか、と注意を喚起したということです。

各自治体が持ち出している論理を肯定しているわけではありません。
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東本高志@大分
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