[CML 014181] IK原発重要情報(65)

河内謙策 kenkawauchi at nifty.com
2012年 1月 9日 (月) 21:15:12 JST


   IK原発重要情報(65)[2012年1月9日]

  私たちは、原発についての情報と脱原発の国民投票をめざす市民運動についての情報を発信しています。よろしく、お願いいたします。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しください。転送・転載は自由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士  河内謙策

連絡先  [1月1日より新住所です。御注意ください。]
〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目4番4-203号 河内謙策法律事務所(電話03-6914-3844、FAX03-6914-3884)
Email: kenkawauchi at nifty.com

脱原発の国民投票をめざす会
http://2010ken.la.coocan.jp/datsu-genpatsu/index.html

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  4号機が危ない  巨大地震  原子炉の寿命

 連休ということでのんびりしていたところ、脱原発に取り組んでおられる方のメールで、福島原発に異常事態が発生したことを
知りました。遅れたニュースで申し訳ありません。
 年末から年始にかけて、福島県においてセシウム降下物が異常に増大するという事態が発生しました。加えて、マスコミが報道をしない、といういつものパターンが繰り返されました。
 まず、以下の客観的データを見てください。
 http://savechild.net/archives/14807.html
 1月1日の9時から1月2日の9時までがND(検出限界値未満)で、1月2日9時から1月3日9時に急に数字が跳ね上がっていることが分かります。これはなぜか、どれくらい危険と考えるべきか、今後どうなるのか、が問題になるわけです。
 この問題に取り組まれた武田邦彦氏は、「まだ安心できる状態ではありません」と警告を発しています。
http://takedanet.com/2012/01/post_4e36.html
  武田邦彦氏は、一旦地上に降下した放射性物質が風により再び舞い上がった可能性と原発内で何か異常が発生した可能性を指摘しておられますが、まだ断言はしておられません。
 原発内で異常が発生した可能性を表明しているのは、以下のサイトです。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1057.html
  私たちは、原因を十分に特定できる証拠を持っていませんが、「冷温停止」宣言に惑わされてはいけないこと、原発の状態(特に4号機)に注意をし続けなければならないことは、絶対に間違いないことだと思っています。

 私たちは「IK原発重要情報(63)」で、南海トラフ巨大地震のことに論及しましたが、ネットサーフィンをする中で、地震学で著名な石橋克彦氏が、南海と内陸部の連動する「超巨大地震」の発生の可能性を明らかにしていることを知りました。
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldScience/2011/10/2011101301000870.html
 すでに各自治体等では巨大地震対策に向けての動きが始まっていますが、各地域の脱原発運動が「巨大地震の予想される状況のもとでは、原発を廃炉にするしかない」と訴えることが求められていると思います。その際、「(正確には)どれだけの津波がくるか」とか「(正確には)地震の予想される地域に該当しているかどうか」という「科学論争」に巻き込まれないことが重要だと思います。正確な予想の下で、正確な回避手段をとることができると考えるのは、人間の知識に対する傲慢だと思います。「危ない」ということが100%確実でなくても、「危ないかもしれない」というレベルで回避手段をとることが(同じことですが、「絶対安全だ」ということが100%の確実さで言えない限り回避手段をとることが)、人間の知恵です。私見では、東電などの原発推進派は、福島原発事故では、えせ科学に目がくらみ、人間の知恵を軽視するという誤りを犯したのだと思います。

 1月6日に細野・原発事故担当相が記者会見し、原発を運転開始から40年で原則廃炉にするという原子炉等規正法改正案の骨子を明らかにしました。
http://www.mainichi.jp/photo/news/20120107k0000m010066000c.html
  朝日新聞等は、社説で大歓迎の意向を表明しています。
http://www.asahi.com/paper/editorial20120107.html#Edit1
 しかし、私たちは、以下の2点で疑問があり、「ちょっと、待ってください」と言いたいのです。
 第一に、この問題よりも先に、原発を廃炉にするかどうかについて検討するのが先でないですか、と言いたいのです。誰が考えても、原発の寿命という問題は、廃炉にしない原発についてどうするか、という問題ではないかと思うのです。廃炉について国民の討論が熟していないと言うのであれば(それは、かなり疑問ですが)、なぜマスコミは、廃炉にするかどうかについての国民的討論を呼びかけないのでしょうか。
 第二に、原発について寿命を決めるのは、確かに一歩前進ですが、一歩前進ならすべて賛成しなければならないものではありません。政府の意図が「一歩前進」を利用して、脱原発についての議論をねじ曲げようとするのであれば、そんな姑息な手段をとるな、と警告を発するのがマスコミの使命ではないでしょうか。一部のマスコミが指摘しているように、政府の唐突な案は、ストレステストや原発についての国民の不満の沈静化を図ろうとするものであるとしか考えられません。そうであれば、この「一歩前進」には毒が含まれていると判断せざるをえません。
 以上より、私たちは、政府の改正案に無条件に賛成することはできないのです。

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                         以上





 



 
 



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