[CML 014022] 「知られざる東アジア」 ―パク・ノジャ著『私たちが知らなかった東アジア』を翻訳しました

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2012年 1月 3日 (火) 07:28:13 JST


明けまして、おめでとうございます。とだたくみと申します。

韓国で2007年に刊行されたパク・ノジャ先生の著作『私たちが知らなかった東ア
ジア』を翻訳しました。

MLに投稿するたびに繰り返していますが、パク・ノジャ先生は韓国国籍を取得され
たロシア出身の韓国学者で、現在はノルウェーに住みオスロ大学で教鞭をとりなが
ら、常に「進歩」の立場から韓国の歴史・社会の問題に建設的発現を続けている方で
す。



本書でパク・ノジャ先生は東アジア地域における「権力に対する反乱、既存価値に対
する反乱」の伝統に注目し、主に韓国の近現代史の様々なエピソードを通してその姿
を生き生きと再現しています。とはいえ、本書は韓国の読者に向けて韓国語で書かれ
たものであり、パク・ノジャ先生ご自身の専門が韓国史であるので、取り上げた話題
は韓国の関する者が多いのですが、「東アジア」と題するとおり、その関心の射程は
中国、ロシア、日本も含まれています。特に第四部「男性優越主義、家父長的独裁か
らの脱走」で取り上げられた、禹範善(明成皇后暗殺事件に関わり日本に亡命)と日
本人女性との、また韓国の急進派新女性だった金一葉と日本人青年との「民族の境界
を燃やす愛」の物語は、訳者自身もまったく知らず、実に感動的な文章です。



パク・ノジャ先生ご自身の「まえがき」を引用します。



本書は過ぎ去った世紀を振り返って二一世紀の望ましい東アジアの姿と東アジア人と
して生きることの意味、東アジアで国境をはじめとするあらゆる境界を克服する方法
の糸口を探す過程だ。

 各種の規律で私たちの内外面を拘束する反面、「消費」という甘ったるいニンジン
と「大衆文化」という新種の「アヘン」で私たちを不断に誘惑する資本主義体制に馴
致され、主体的人間のルーツである「反乱性」を喪失した東アジア人として、私たち
が本書は過ぎ去った世紀を振り返って二一世紀の望ましい東アジアの姿と東アジア人
として生きることの意味、東アジアで国境をはじめとするあらゆる境界を克服する方
法の糸口を探す過程だ。

 

訳者である私は、本書が韓国語を理解する人々だけでなく、より多くの人々にとって
の「新たに志向するべき「反乱者的姿」を探すための支柱」となることを願い、私に
分かるもう一つの言語である日本語に翻訳しました。

講読ご希望の方は(MLに直接返信するのではなく)下記メールアドレスにご連絡く
ださい。また、その際はスパムメールと識別するために「パク・ノジャ」などのキー
ワードを件名に明示していただけると幸いです。

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