[CML 015309] Re: 池田香代子さんの「マドモアゼル」論について

mui mu07 at nifty.com
2012年 2月 28日 (火) 19:43:42 JST


はじめまして。
林田力さんからこちらのMLを紹介して頂きました。
上田 眞実と申します。
冤罪、脱原発、民族紛争などに興味があります。
どうぞ宜しくお願いします。
数日前から、皆さんの投稿を拝読させて頂いていました。

フランスは出産、育児の補償が手厚い事で知られています。(出産 
費用は無料)
「未婚でも産んで育てていける、育て易い社会」
という事も「女性に優しい社会」として見るとマダモアゼル廃止は 
暖かく受け止められます。
ただ優しいだけ、ではないでしょうが、社会全体に母性や母胎への 
根本的な崇拝があるように思えます。

女、子供が蔑称になる事が多い日本でも、大いに見習って欲しい所 
があります。

上田 眞実

mu07 at nifty.com

On 2012/02/27, at 12:32, higashimoto takashi wrote:

> 池田さんの「ヨーロッパ語で女性のみ未婚既婚で呼称が変わるの 
> は、父系相続が母系相続より強い社会だったから
> です」というご指摘には学ばされました。
>
> また、池田さんの以下のご認識にも学ばされました。
>
> 「近代は、相続が前近代より重視されません。/そして、フラン 
> スでは第一子に限れば未婚の母から生まれる方が
> 多いという事態が固定化しています。/できちゃった婚なので、 
> 第二子以降は法的婚姻関係から生まれた子どもと
> いう形をとる、というわけです。/あるいは、何人産んでも未婚 
> で過ごして痛痒のない社会ができあがっている、とい
> うことです。/その結果、女性が未婚か既婚か区別する社会的な 
> 必要性が薄れた、あるいはなくなってしまった。/
> もっといえば、赤ん坊を抱いている女性を『マドモワゼル』と呼 
> ぶことへの違和感が臨界に達した。/「マドモワゼル」
> 廃止は言語が現実の後追いをしたということだと理解しています。」
>
> おそらく今回のフランスの行政当局の「マドモワゼル」廃止の通 
> 達の背景には上記のような事情が伏在していたの
> でしょう。とりわけ池田さんの「赤ん坊を抱いている女性を『マ 
> ドモワゼル』と呼ぶことへの違和感が臨界に達した」と
> いうご指摘には目の覚めるような思いをさせられました。
>
> フランス人の「赤ん坊を抱いている女性を『マドモワゼル』と呼 
> ぶことへの違和感が臨界に達した」ことが「マドモワゼ
> ル」廃止の契機になったというのであれば納得のいくことです。 
> それは「言葉の豊かさを失う」ということとはたしかに
> 違う事情であるように思います。
>
> また、「マドモワゼル」の廃止を女性差別の問題と結びつける 
> (こういう論調がフェミニズム運動内には多いです。こ
> うした風潮に対する違和感が私の先の便の基調低音としてありま 
> した)こととも違う事情であるようにも思います。
>
> 私の「『マドモワゼル』青空」論は私としておそらくそうだろう 
> と思う昭和30年代当時の少年と青年の感性を感性のま
> まに表現したものですから、いわれるとおりマッチョそのもので 
> す。しかし、それがマッチョにすぎないものであるとし
> てもそうした少年の感性があったことも事実なのです。
>
>
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/
>
> -----Original Message----- From: 池田 香代子
> Sent: Sunday, February 26, 2012 3:29 PM
> To: 市民のML
> Subject: [CML 015245] Re: フランス政府のマドモアゼル廃止を 
> 歓迎:林田力
>
> 池田です。
>
> 議論をちゃんと追えていないかもしれませんが。
>
> 「君」は、たしかに現在は目下への呼びかけのニュアンスがあり 
> ますが、古くは敬意をこめた横並びの関係で使われました(「近 
> 藤君」「土方君」とかね)。
> 国会での「君」づけはこれを引きずっているのであって、議長や 
> 委員長が権威を確認するためではありません。
> しかし、明治維新由来の用例に従えば、「君」づけに女性は排除 
> されていた。
> 学校などでは女性も「君」づけで呼び、呼ばれますが、あくまで 
> も後世の拡大適用です。
> そのまま拡大適用を定着させて性差による呼称をなくしていく、 
> という方向も可能性としてはありかと思います。
> しかし、土井たか子さんは異なる判断を下した、ということです。
> つまり、「君」づけは本来の用法に従って男性間に限るものと 
> し、もとから性差のない呼称「さん」を採用したのだ、と。
> 男性を「君」づけできない土井さんの言語感覚はけっこう古い 
> (古いことが悪いと言っているのではありません)。
> 議長と議員の上下差を解消しようとしたのではありません。
>
> ヨーロッパ語で女性のみ未婚既婚で呼称が変わるのは、父系相続 
> が母系相続より強い社会だったからです(母系で相続される財産 
> がなかったということではありません。限られていた)。
> つまり、「この女はまだ他の男のものではない、自らの家族・部 
> 族の男の子どもを産ませ、そのうちの男子に財産を相続させるこ 
> とは可能だ」ということがはっきりしている必要があったのです。
> (日本はこれに較べると父系による相続が弱いから、女性の未婚 
> 既婚呼称の区別がないと言えるかもしれません)
>
> 近代は、相続が前近代より重視されません。
> そして、フランスでは第一子に限れば未婚の母から生まれる方が 
> 多いという事態が固定化しています。
> できちゃった婚なので、第二子以降は法的婚姻関係から生まれた 
> 子どもという形をとる、というわけです。
> あるいは、何人産んでも未婚で過ごして痛痒のない社会ができあ 
> がっている、ということです。
> その結果、女性が未婚か既婚か区別する社会的な必要性が薄れ 
> た、あるいはなくなってしまった。
> もっといえば、赤ん坊を抱いている女性を「マドモワゼル」と呼 
> ぶことへの違和感が臨界に達した。
>
> 「マドモワゼル」廃止は言語が現実の後追いをしたということだ 
> と理解しています。
> ドイツで「フロイライン」が禁止されたという話は聞きませんが 
> (わたしが知らないだけかもしれない)、とんと目や耳にしなく 
> なったとは感じています。
>
> (こうした言葉にときめきを感じると告白してしまった方がた 
> は、けっこう無自覚マッチョなのよ)
>
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