[CML 015243] Re: 光市母子殺人事件、死刑確定後の実名報道の違和感 林田力、権力犯罪をマスコミは放置している

石垣敏夫 motoei at jcom.home.ne.jp
2012年 2月 26日 (日) 10:41:21 JST


林田さん
私は合法殺人である死刑は反対です、
刑を長くする、例えば懲役100年の刑
という方法をとるべきでしょう。
今回の実名報道は為政者の見せしめ政策です。
チャップリンが言ったように、
「少数の殺人は死刑になるが、大量殺人は英雄になる」という、
いわゆる権力犯罪をもっと問題にすべきです、
イラクに大量破壊兵器がある、といって数十万人を
殺したブッシュは笑顔で生活していますし、
今回の原発事故の責任者、東電と歴代政府幹部は笑顔で
生活をしています、
東電社長と役員は刑務所に収監させ判決を待つべきです。
また中曽根等原発推進者も同じです。
マスコミは被害者の権利をいうなら、
今も被曝地に残され、避難移住を保証されない、子どもとその家族の人権を
もっと報道すべきです、
 (石垣) 



Subject: [CML 015186] Re: 光市母子殺人事件、死刑確定後の実名報道の違和感 林田力

被害者・遺族の権利は難しい問題です。これについては相反する評価を下すことができます。まず肯定的評価です。これまで被害者や遺族は刑事司法から疎外されていました。被害者・遺族の権利を保障することは、警察や検察の恣意性や秘密性に風穴を開けることにもなります。

ここで被害者と遺族を分けるかが問題になりますが、私は被害者と遺族を厳格に区別すべきかについては疑問があります。愛する人を亡くした遺族の痛みは社会として十分に考慮すべきと考えます。逆に被害者本人であっても「目には目を」的なストレートな復讐を肯定してよいかは別に議論すべき問題です。

復讐とは別に痛みを受けた人が加害者を批判し、社会的に発言し、司法を含む様々な制度を利用することは肯定できます。日本社会には私憤を出発点に正義を追及することに否定的な風潮がありますが、正義を追及する側ばかり過度な倫理性を要求することは二重基準です。私自身も社会性を深める契機は東急不動産だまし売り裁判でした。

次に否定的評価です。被害者・遺族の権利は厳罰化とセットで主張される傾向があります。厳罰化という政策達成の道具として利用されています。この点では司法への市民参加という肯定できる建前が掲げられた裁判員制度と共通します。光市母子殺害事件被害者遺族の本村洋氏も過去の発言に比べると、最近はトーンダウンしています。自分が意図していない方向に利用されることへの戸惑いがあるのではないかとも推測します。

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/

(2012/02/22 9:12), 石垣敏夫 wrote:
> 林田さん
> 被害者(当事者でない身内)の権利とは何でしょうか。
> ドフトエスキーは復讐の権利は本人(当事者)しかない。
> と言っています。
> なぜなら、被害者(当事者でない)の権利を認めたら、
> 新たな被害者(死刑判決を受けた当事者の身内)が発生するからです。
> マスコミは被害者の権利を喧伝しています。
> その結果が実名報道となっています。
> (石垣)
>
>
> Subject: [CML 015137] 光市母子殺人事件、死刑確定後の実名報道の違和感 林田力 
> 
>
> 光市母子殺害事件、被告死刑確定。(2012年(平成24年)2月20日)
> 犯人の更生の可能性が無くなったので実名報道。
> このように報道が犯人の更生のあるなしを判決から勝手に導き
> 出していいのか。
>
> 改悛があり、本人が罪を悔いてこその更生ではないのか。
> 堀の中でも更生が、死刑の瞬間まで改悛がある事を否定するのが報道なのか。
> その判断は報道関係者の犯人の更生を実名報道によって左右する事になるという驕慢さに満ちている。
>
> ライターの林田力さんに話を聞いた。
>
> __大手メディアは実名と匿名報道に分かれました、何故、横並びにならなかったのでしょうか__
>
> 林田「主流は実名報道です。死刑判決が確定したために更生の可能性がなくなったことを理由とするもの。
> また、死刑の執行を国民が監視するためにも実名とするとの見解もあります」
>
> __死刑になったら突然実名報道というのも、違和感を感じます__
>
>
> 林田「これに対して匿名報道を貫く立場は、更生は死刑囚であっても死の間際でも可能という立場を採ります。また、
> 恩赦の可能性も皆無ではないとする事によるものです」
>
> __そうですね、メディアが勝手に犯人の更生や改悛を尊重したり否定したりして、またそれぞれ各社が判断が違うのなら、
> 実名は知れ渡ってしまいますし、ボーダーレスの解釈で良いのでしょうか?__
>
> 林田「一方で少なからぬメディアが実名報道を控えていた理由は、更正を願ってのものではなく、単に少年法の規定があるからに過ぎないのです」
>
> __なるほど、法の規定ですか__
>
> 林田「死刑の監視は理由としてはもっともです。しかし、実名にした方が死刑の情報公開になる理由は分からないですね」
>
> __有り難うございます___
>
> 当時は未成年だった事を考慮しての匿名から死刑判決が出れば実名に切り替える。マスコミの考慮、とは何だろうか。
> 匿名、実名に切り替える判断は各メディアの性質により分かれる。右寄り、左寄りなども影響するだろう、しかしそこには、
> 国民の感情や知る権利が見えて来ない。
> メディアの判断で犯人の名前が白にも黒にもなるのである。
>
> 法の規定の解釈や更生の見識がまちまちなら、余計に社会は混乱するだけである。
> もしかしたら、犯人の更生や改悛が分厚い堀の中にあって、国民の耳に心に届いて来ないのが最大の問題なのかも知れない。
>
> 林田氏の言う通り、実名が報道されたからと言ってそれが国民の公益に適う情報なのだろうか。
> 本当に必要な情報は、残酷な事件を起こした犯人の更生の姿勢、改悛の情から出る言葉ではなかろうか。
> 名前をどうするか、とともに、死刑囚の心情に肉薄する報道がなされた時こそ、実名報道は生きて来るかも知れない。
> http://www.labornetjp.org/news/2012/1329828159849mu07 



CML メーリングリストの案内