[CML 015222] <テント日誌 2/24(金)>

Kimura-m kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2012年 2月 25日 (土) 16:21:29 JST


<テント日誌 2/24(金)>
      春に向けて深まりゆく現実への予感
   ―― 経産省前テントひろば 167日目 ――

2月24日(金) 晴れのち曇り 随分と暖かくなってきた。このところ、毎日誰もが口にする言葉である。春への予感・・・ それは迫り来る全原発停止実現への期待であり、再稼動を許さない正念場への決意であり、3・11から1年、いよいよシビアとなってくる福島の現実への痛みである。

 暖かくなったせいでもあろうか、今日は朝から来訪者が多い。福島から福島大の女子学生やってくる。パリから、フィガロ紙のエネルギー専門の記者がやってくる。が、通訳がいないため、話がなかなか通じない。
 そして日本山妙法寺のお坊さん達が、「命の行進2012」の途中で立ち寄る。
この「命の行進2012」は2月4日〜3月3日は東海原発〜ビキニ行進〜浜岡原発、3月11日からは福島を起点に全国の原発を巡り、そして8月6日に広島平和記念公園に到着するという、壮大な祈りの行進である。
 「全国の原発を巡り、各地域から地域へ、各それぞれの地元の方がその地域を祈り歩き、そして次の地域の方々に祈りの行進を託し、全国を数珠つなぎ紡いでいくというもの」で、「たとえ1日1時間でも共に祈り歩いて下さい」と参加を呼びかけている。

 午後、9条改憲阻止の会の人達も参加している横田基地反対運動の中心で活動されている方が来訪。横田でも時々座り込み行動をされているだけに、テントを見て感銘されている様子。多額のカンパありがとうございました。先日の杉並の大集会とデモにも参加されていて、脱原発で左から右まで一堂に会している様子に新鮮な驚きがあったとか。
 テントの前では若者が、イムジン河を阿武隈川に言い換えた替え歌をギターを掻き鳴らしながら朗々と歌い続けている。

 日暮れてから、テントのカラーチラシ作成についてデザイン・編集会議を行う。終えて外に出ると別館前(保安院前)で、7〜8人がリレートークでマイクアピールしている。
止むことのない怒り・思い・訴えを、止むことなく続けること、「時間による風化」などあり得ないことなのだ。
 椎名さんと、今週の週刊文春の記事について話す。郡山から避難した2人の子どもに甲状腺がんの疑いという記事もいよいよかという衝撃を受けるものであるが、それ以上に山下を頂点とする県の対応が「子ども達の健康を守り、不安を取り除くよりは、研究データの収集に重点がおかれて」おり、むしろ健康を守り不安を取り除こうとする努力を抑圧しているという、数々の指摘こそ衝撃的であった。

 帰路に着こうとしたところで、テントの前で50代と思われる2人の男性に話しかけられ、そのまま立ち話。1人は富岡町出身で実家は第1原発から5kmのところだという。
もう1人の方がこういうテントがあるからと案内して、来てみたそうだ。
 彼は避難所にも足繁く通っていて、「どんなに辛くてももうふる里は喪われたのだ。 

この現実を受けとめねばならない。ただ帰りたいというだけではなく、帰れないという現実を見ながら、どうしていくのか、そこから東電・政府・県に対する要求も突き出してやっていくしかない。」と訴えているそうである。
 そう言えば、エム牧場の吉沢さんも「浪江町はチェルノブイリと化したのだ、という現実を受けとめ、そこから出発しなけば。」と周りの人達に話していると言っていた。
 立ち話はお互い去りがたい気持ちで延々と続き、固く握手して別れた。

福島の現実は時と共にシビアさを増して、私たちにそれにどう向き合うかを問いかけてくる。
                                       ( Y・T )




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