[CML 015137] 光市母子殺人事件、死刑確定後の実名報道の違和感 林田力

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2012年 2月 21日 (火) 22:41:34 JST


光市母子殺害事件、被告死刑確定。(2012年(平成24年)2月20日)
犯人の更生の可能性が無くなったので実名報道。
このように報道が犯人の更生のあるなしを判決から勝手に導き
出していいのか。

改悛があり、本人が罪を悔いてこその更生ではないのか。 
堀の中でも更生が、死刑の瞬間まで改悛がある事を否定するのが報道なのか。
その判断は報道関係者の犯人の更生を実名報道によって左右する事になるという驕慢さに満ちている。

ライターの林田力さんに話を聞いた。

__大手メディアは実名と匿名報道に分かれました、何故、横並びにならなかったのでしょうか__

林田「主流は実名報道です。死刑判決が確定したために更生の可能性がなくなったことを理由とするもの。また、死刑の執行を国民が監視するためにも実名とするとの見解もあります」

__死刑になったら突然実名報道というのも、違和感を感じます__


林田「これに対して匿名報道を貫く立場は、更生は死刑囚であっても死の間際でも可能という立場を採ります。また、恩赦の可能性も皆無ではないとする事によるものです」

__そうですね、メディアが勝手に犯人の更生や改悛を尊重したり否定したりして、またそれぞれ各社が判断が違うのなら、実名は知れ渡ってしまいますし、ボーダーレスの解釈で良いのでしょうか?__

林田「一方で少なからぬメディアが実名報道を控えていた理由は、更正を願ってのものではなく、単に少年法の規定があるからに過ぎないのです」

__なるほど、法の規定ですか__

林田「死刑の監視は理由としてはもっともです。しかし、実名にした方が死刑の情報公開になる理由は分からないですね」

__有り難うございます___

当時は未成年だった事を考慮しての匿名から死刑判決が出れば実名に切り替える。マスコミの考慮、とは何だろうか。匿名、実名に切り替える判断は各メディアの性質により分かれる。右寄り、左寄りなども影響するだろう、しかしそこには、国民の感情や知る権利が見えて来ない。
メディアの判断で犯人の名前が白にも黒にもなるのである。

法の規定の解釈や更生の見識がまちまちなら、余計に社会は混乱するだけである。
もしかしたら、犯人の更生や改悛が分厚い堀の中にあって、国民の耳に心に届いて来ないのが最大の問題なのかも知れない。

林田氏の言う通り、実名が報道されたからと言ってそれが国民の公益に適う情報なのだろうか。
本当に必要な情報は、残酷な事件を起こした犯人の更生の姿勢、改悛の情から出る言葉ではなかろうか。
名前をどうするか、とともに、死刑囚の心情に肉薄する報道がなされた時こそ、実名報道は生きて来るかも知れない。
http://www.labornetjp.org/news/2012/1329828159849mu07
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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