[CML 015089] <テント日誌 2/18(土)>

Kimura-m kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2012年 2月 19日 (日) 13:11:07 JST


<テント日誌 2/18(土)>
    「わがふるさとは 人類史における ひばくの原郷」
     ―― 経産省前テントひろば 161日目 ――

2月18日(土) 晴れ。大変寒い。
 
 テントを建てた方々は変わらない。心の奥の襞ひだを覗く趣味はない。どうせ誤解しかできない。第1回 経産省前テントひろば応援の集い(たんぽぽ・スペース)で、テントが建てられたときのDVDを視る。で。登場する方々は、本当に変わらない。ただ、半そでのTシャツが、重たそうな防寒コートになっているだけの印象的差異。
 思想的活動家とのテント暮らしも160日を超えると、共に暮らす同僚という感覚もまた培養されている。犠牲的精神で、政治と権力と組織の悪を告発する恐ろしいばかりの求道者という出会ったころの印象は、ああ、兄貴たちよ! という親しみの感情を覚えるまでに軟化してしまった。同志といっては、小生などには、恐れ多い。
 
 さらにしかし、今日の主賓、「希望の牧場〜ふくしま〜」有限会社エム牧場 浪江農場の場長 吉沢正己さんのお話とディスプレイは、しみじみとテント暮らしが惰性的になろうかというころに、鋭い反省の楔をうがった。
 これは、まだ伝聞体で表現するには、すさまじすぎて、無理な内容。吉沢さんの持っていらしたチラシから、ごくごく一部引用します。
 「警戒区域にある私の牧場にはいまも300頭を超える牛が元気に生きています。原発事故からこれまで被ばく覚悟で家畜の世話を続けてきました。こうした家畜たちを、経済価値もなく、被爆した家畜かも知れませんが、必死に生きているその命を、活かす方法はないでしょうか。」
こういう活動されている彼は、現地で2番目に高い被ばく線量を浴びているそうだ。世界の大都市・東京で、悪戦苦闘しているテントひろば「闘士」に、福島の限界状況を伝えてくれた。いきものをいかすために、「決死、救命を、団結!」という最後のメッセージを掲げながら、活かすことを戦っている彼に、「質問」する元気はみな起きなかった。
 しかし、馬鹿の強みで、小生、聞いた。「酪農関係で、自殺された方は?」「5人になってしまいました」20世紀の脱構築思想家のJ・デリダだったろうか「自殺は、殺人です」。脱原発の極限的実践者は、まず、このひとを除いてはないだろう。
 さすがの、タッチーもテントに帰ってからも、蒼白のままだった。この企画と主催をした当人だ。
 
 次回は、とつきとおかすわりこみでテントに生きる椎名さん、その次は、武藤さんだ。会場から、被爆2世と自己紹介した方が、テントでも熱弁をふるってくれた。もういちど、記す。
わがふるさとは、人類史における、ひばくの原郷。
 この日、枝野経済産業相大臣は、「再稼動は安全と安心が求められており、供給の確保と直接むすびつけるべきではない」と東京新聞のインタビューに答えていた。
                                                           (Q記) 



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