[CML 014885] Re: 脱原発の論理

hagitani ryo liangroo at yahoo.co.jp
2012年 2月 9日 (木) 12:28:59 JST


佐藤さん、萩谷です。

先日、原子力について林田さんの投稿にコメントを投稿したあと、こういう面に
ついての言及をしなかったのはまずかったと気づき、誰かから指摘があ るだろ
うと思っていました。そうでなけれ ば困ります(^^)
おっしゃっていることは、いわば、いわなくても当然の前提、のようにすら思え
ます。
しかし、簡単に当然とも言えません。
(以下、原理力という、日本ではびこる偽善的な用語を避け、核あるいは核エネ
ルギーと言います。実態は核兵器なんですから、両方同じ言葉で呼ばな きゃ、
うそです)

新しい技術の開発に犠牲を伴うことは珍しくありません。
自動車はいまなお日本だけで年に1万人の犠牲者を出しながら、その問題をおそ
らく自動車があるかぎり未解決のまま持ち越すでしょう。
では、核エネルギーの引き起こす犠牲を、新技術の開発に犠牲はつきものと言っ
て済ませられるかというと、佐藤さんの指摘の通り、ウランの採掘、精 錬、原
発の運転、使用済み燃料の処理という各段階で犠牲を払うのです。自動車は製品
ができて道を走るまでは犠牲者がでません。
また、こういうことを言うのは気が進まないのですが、自動車の犠牲者は、事故
時に道路にいて命を奪われるひとと、そのひとにつながりのある家族そ の他だ
けですむでしょう。御巣鷹山に墜落した日航機も、乗客の家族や同僚などとや、
また坂本九や向田邦子のファン以外のひとには損害がないといち おう言ってお
くことができるかもしれません。
ところが、核の犠牲はどうかというと、犠牲の範囲が無選択、無差別にあまりに
も広範囲におよびます。このことは、どんな原発推進者でも認めざ るを得ない
ではありませんか。
「 生物の生きる権利としてこれ以上地球を放射能で充満させては いけません」
というのは、言い換えればそういうことだと思います。これは「少数意見であっ
ても真理を貫き通しましょう。 」どころではなく、放射能がおよぶ限りの地球
上であまねく認められる真理です。
そこで、さらに佐藤さんの発言を引用すると、
「理論上でなく、実際に実験してみて、放射能を閉じ込め徐去できることを確か
めてからでないと 使ってはダメ」
「どれだけ拡散しないで食い止めることができるのか、御用学者も含めた科学者
の本当の知恵を期待するのは、無理なのでしょうか? 」
「ゴミの処理もできないし、被ばくなしのどんな作業もできない原子力の利用は
核も発電所も即刻辞めるしか 他の選択肢はありません。ゴミの処理において世
界の先覚者になれるものなら、なってほしいです。 」
ということは、逆に言えば、ウラン採掘・精錬・核エネルギー利用(原発に限ら
ず)、使用済み燃料処理、の段階における犠牲の問題を解決しない核技 術は、
すくなくとも商業化はできない、ということになるはずです。
 ところが、言うまでもなく、原発というのは、この点で、まさに非倫理性を前
提にして行われてきた、テクノロジーだと言わざるを得ないのです。
 あるテクノロジーがそれ自体で絶対悪だというふうには、私は考えませんが、
利用法が悪魔的だと言うことは、私たちが声を大にして言ってさしつか えない
と思います。
 それというのも、資本主義社会では、テクノロジーの商業化とはスケールメ
リットを前提にするのであり、安全対策とはコスト、コストとは節減すべ きも
のだから、です。
 そこで、私たちは言うべきなのですが、いったい、即刻商業化しなければなら
ない理由がどこにあるのでしょうか。
 あんなものがなくても、ほかに電力供給法はあります。それで利用できる限り
の電力でも人類は十分に文明を維持できるでしょう。それくらいのこと もでき
ないほど、技術者の能力というのは限界のある、やわなものでしょうか。それな
ら、なんで、飛行機みたいに重い物が空を飛んだりしているので しょうか。
 原発推進者はあまりに頭が硬く、視野が狭いのではないでしょうか。それとい
うのも、彼らが既得権益に縛られているからだろうと言わざるをえませ ん。
 そして、核がいつか人類の役に立つのなら、それはたとえば、人類が宇宙に出
て行くときなどだろう、と私は想像するのですが、そういうときの ことを考え
たら、どうみてもいまの原発は資源の浪費以外のものではないことになるでしょう。
 核イコール悪という主張はヒステリックだという原発推進派の見方を私は否定
しないのですが、彼らがこのヒステリックな主張を退ける自分達の 仕方がいか
にヒステリックだか気づいていないのは、それ以上に大きな問題だと思っています。
 




(12/02/07 15:41), Sato Keyko wrote:
> この問題についての私の追加意見
>
>
> 核と原発がなぜいけないのかというと、
>
> 第一に、原料の採掘から製造過程、運転の操作、ゴミ処理に至るまで、一貫し
> て被ばく者なしに
>
> 作業ができないということです。
>
> ゴミの処理に至っては、どこの国の科学者もこれと言って良い方法を考え出し
> てはいないのに、ゴミは
>
> 増え続けているのですから、それをそのまんま放っておくことはできません。
>
> 300メートル地下に埋めるから大丈夫とか原子炉ごと海に放り投げるから大
> 丈夫と思っている人は
>
> いないと思います。ゴミを安全に管理する方法を何としても考え出して後世に
> 伝えることができれば
>
> 良いのですが。管理のために莫大なエネルギーを必要とするかもしれませんが。
>
>
>
> 世界の脱原発論者は先ず、人間としての倫理観、価値観からこの問題を考えて
> いると思います。
>
> 多少不便でも今すぐ原発を止めて、ゴミの管理をどうするのか世界中の知恵を
> 集めなくてはいけません。
>
>
> どなたかも言われていたように、生物の生きる権利としてこれ以上地球を放射
> 能で充満させては
>
> いけません。少数意見であっても真理を貫き通しましょう。
>
>
>
> 「第5福竜丸だけでなかった|z年後の被ばく」というNHKドキュメンタリー
> を観ましたか?
>
> マーシャル諸島で続けて5回もの水爆実験(?)で被ばくした船員が、公にさ
> れることなく
>
> 20〜30年後に次々と亡くなって行っているのに、何の補償も請求できない
> 理不尽。
>
> 幸生丸、新生丸その他の中小の漁船の船員は、日米の取り決めのためと、魚が
> 売れなくなると
>
> 困るからということで、漁協からも口止めをされ、魚を捕れなくなったら、食
> べていくこともできないので
>
> 泣き寝入りせざるを得なかったそうです。
>
> その時の汚染地図が映像に出ましたが、あまりの汚染の大きさに気持ちが悪く
> なってしまいました。
>
>
> 命がけでとってきたマグロはすべて廃棄されたそうですが、どういう風に廃棄
> したかは不明とのことです。
>
>
> マーシャル諸島はアメリカよりもアジアに近いですが広大な太平洋や日本を含
> む島が汚染されました。
>
> 他の国でアメリカから賠償された話は聞いていませんが、日本は200万ドル
> もらったそうです。
>
>
> どうしてアメリカは、みんなの海を勝手に汚染させることができるのかわかり
> ません。
>
> 日本の事故も世界中の人に影響を与えています。世界中から、原発を無くす先
> 頭に日本が立ってほしいと
>
> 思っている世界の人は多いでしょう。
>
>
> 1月8日山梨の会場で、2000名以上の人を集めて、小出裕章さんの講演会があり
> ました。
>
> 原子力発電所は欠陥蒸気機関車で、原子力発電所というよりも原子力海温め機
> と言った方が
>
> 正しい表現だと(エネルギーの三分の二は海水を温めているので)言われまし
> た。
>
> ガレキの処理については、全国で処理しなかったらしきれないだろうけれど、
>
> 理論上でなく、実際に実験してみて、放射能を閉じ込め徐去できることを確か
> めてからでないと
>
> 使ってはダメと言っておられました。
>
> 放射能は東電の所有物であるので東電にお返ししなければならないが、その場
> 所は、フクシマ第一は
>
> 戦争状態なので、フクシマ第二原子力発電所内がよいと小池さんは言われてま
> した。
>
>
> どれだけ拡散しないで食い止めることができるのか、御用学者も含めた科学者
> の本当の知恵を
>
> 期待するのは、無理なのでしょうか?
>
>
> ゴミの処理もできないし、被ばくなしのどんな作業もできない原子力の利用は
> 核も発電所も即刻辞めるしか
>
> 他の選択肢はありません。ゴミの処理において世界の先覚者になれるものな
> ら、なってほしいです。
>
>
>    佐藤袿子
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