[CML 014735] <テント日誌 1/31(火)>

Kimura-m kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2012年 2月 3日 (金) 09:45:47 JST


<テント日誌 1/31(火)>
        国会と霞ヶ関 官僚の政治と論理
    ―― 経産省前テントひろば 143日目 ――

今日は国会前の座り込みの最後の日なので朝、まず国会前の方に顔を出した。
裸の銀杏の木に残っていた雪はもう消えたとはいえどこか寒々しさは残っている。
何人かのメンバーが参院議員会館でのポスティグ作業(各議員へのビラ入れ)を
行っている。この後に衆院第一議員会館、衆院第二議員会館へと続く。
今回の国会前行動は経産省前の緊迫状態が続いたから影が薄くなったが、子供
たちを放射能汚染から守るための「子供・妊婦法案(仮称)」の今国会での成立や
事故調査委の機能発揮による再稼働の動きへの歯止めなどを具体的な訴えとし
ている。国会はこれからであるから、今後も時期を見て国会前行動を展開する積
りである。経産省前から国会に出掛けてくる行動を考えている。

 経産省前のテント態勢の維持が手薄になるのでは危惧されたこともあるが、緊迫
の中で無事貫撤された。
 国会と霞ヶ関、日本の政治権力の中枢をなすこの二つの関係を理解するのは難
しいことかもしれない。人々の目や意識には国会が政治権力の中心的場と映って
いるのかもしれないからだ。両者の関係を見直す動きが最近は続いてきた。民主
党の官僚主導政治の見直しの提起があったからだ。
 でも、これもまた曖昧化してきている。こういう事情にあるとはいえ、原子力行政
を見ると原子力ムラの動きなどやはり日本の政治決定には官僚の問題は外せな
いと思う。経産省前にテントが存在することの重要性は変わらないのである。
 国会では政局(政争)によって動きが取れない中で、官僚側は着々と原発推進を
進めている。特に原発再稼働の戦略に於いてはである。僕らは霞ヶ関(官僚側)と
国会(政府や政党)の関係を睨みながら脱原発の主張を展開する必要があると思
う。官僚主導の原発再稼働→原発保存の動きを注視しながらである。見えないと
ころでの官僚の動きを監視しながら。

 テントに帰ると経産省から弁明書なるものを手渡すという。何のことかと思ったら
1月24日(火)に出された撤去命令の副本にあたるもので追加分というところであ
る。1月24日の撤去命令書は6項目からなっていたがそのうちの5項目は防火問
題だった。最後の1項目が以前に出した要望書の却下理由であった。今回の弁
明書はその6項目を補足するものであった。今回の命令書が防火管理の問題に
偏り過ぎたのを是正する意味があったのだろうか(?)
 これは2点からなるもので1点は「9条改憲阻止の会」が特定の政治団体であり、
その主催する活動は「行政の中立」なる観点から認められないというものだった。
2点は歩行者の便宜などの公共性を損ねているというものだった。つまり、テント
の主張が特定の政治的主張であり、場所の占拠が公共性を損ねているというこ
とである。

 「9条改憲阻止の会」が経産省との交渉の窓口をなしてきたことは事実である
が、テントはテント広場運営委員会が実質的に運営しているし、これが国民的な
意志の表現の場になっていることから見れば「行政の中立論」は有効な論理で
ないのは明瞭である。
 経産省側が右翼団体を背後でそそのかしていると噂されてきたことが本当の
ことかも知れないと推測されもする。そう受け取れるのである。経産省側の「行
政の中立」を裏図けるのが右翼の行動や要求の他にないからである。もっとも
その右翼も脱原発や反原発の主張は批判していないのだから、行政の中立論
は根拠が薄弱である。
 場所の占拠が公共性を損ねているというが、通行上の不便をもたらしたにし
ても市民や国民は原発論議の公共性の方が重要であることを認めていると思
う。ご都合主義的な公共論は権力のお得意の論法だがそんなことは誰も認め
ない。彼らの言う公共性が何を指しているのか明瞭ではないし、テントの実際
において通じない論理である。

 寒さの増してきた夕暮れのテントの中では大阪から駆けつけたという女性が
話していた。暮れの関西電力前の座り込みに参加したそうだが、24日の撤去
命令はとても心配していたという。27日は用事があって動けなかったがテント
がまだあって嬉しかったと。
 ここ一両日は初めてテントに来た人、激励に駆け付けたという人が多い。や
はり、こっちも元気づけられる。僕らの予想超えてテントは浸透し、支えている
力も広がっているのを感じる。24日からの1週間は緊迫の日々であったが貴
重な日々でもあったのだと思う。
                                        (M/O)                     



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