[CML 021761] 江東区の選挙結果分析

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2012年 12月 24日 (月) 11:37:43 JST


江東区の東京都知事選挙の票数は以下の通りであった。 

・猪瀬直樹   169372票 
・宇都宮けんじ 30642票 

前回(2011年4月)は以下の通りである。 

・石原慎太郎  104071票 
・東国原英夫  58698票 
・渡辺美樹   37530票 
・小池晃    20832票 

前々回(2007年4月)は以下の通りである。 

・石原慎太郎  110287票 
・浅野史郎   52881票 
・吉田万三   22787票 

衆議院議員選挙区(東京第15区)の票数は以下の通りであった。 

・柿沢未途(みんなの党) 88222票 
・秋元司(自民党)    74159票 
・田中美絵子(民主党)  29355票 
・東祥三(未来の党)   28518票 
・吉田年男(共産党)   18667票 

前回(2009年)は以下の通りである。 

・東祥三(民主党)    105131票 
・木村勉(自民党)    80054票 
・柿沢未途(みんなの党) 38808票 
・吉田年男(共産党)   22176票 

この結果を踏まえると、宇都宮けんじ勝手連活動には成果があったと総括できる。宇都宮候補の票数は小選挙区での共産党候補の約165%である。江東区内の宇都宮陣営の選挙活動では共産党の存在感が目立ったものの、共産党だけでは得られなかった得票である。勝手連を含む超党派の活動の成果である。勝手連の活動を拡大深化していくことが方向性になる。 

今後の課題としては以下の点が指摘できる。第一に未来の党支持層への取りこぼしである。宇都宮候補は小選挙区に候補者を立てた政党の中では未来の党と共産党の推薦を受けた。未来の党候補と共産党候補の票数を合わせると47185票である。約35%の票を取りこぼしている。前々回の東京都知事選挙での浅野候補の票よりも少ない点は民主党や未来の党支持層を固められなかったことを示している。 

江東区内の宇都宮陣営の選挙活動では共産党の存在感が目立った。圧倒的といってよいほどであった。宇都宮候補の法定ビラ1号と共産党の政策ビラを一緒に配布する、街頭演説で宇都宮氏を「脱原発の確かな候補」と紹介するなどの活動があった(共産党のキャッチフレーズは「確かな野党」である)。宇都宮氏が圧倒的で共産党候補という印象を受けた区民も多いと予想される。 

宇都宮候補が共産票を全て取得したと仮定すると、残りは11975票である。未来の党候補の票の半数も取得できていない。推薦政党の支持層を得られなかったことは陣営としての大きな反省材料である。 

第二に政党枠組みの敗北である。小選挙区の結果では未来の党候補と共産党候補の票数を足しても、民主党候補の票数を加えても、当選したみんなの党候補には及ばなかった。東京都知事を獲得するという目的志向になるならば、国政の対立軸と異なる枠組みを目指す必要がある。 

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