[CML 021743] 世界人権デー(12月10日)と国連総会決議194号

京都の菊池です。 ekmizu8791 at ezweb.ne.jp
2012年 12月 23日 (日) 07:51:59 JST


転送・転載歓迎


京都の菊池です。
登録しているMLを通して、
世界人権デーと国連総会決議194号
について教えていただきました。
転載します。


[PJ21] 世界人権デーと国連総会決議194号


・・・
12月10日は、世界人権デーでした。
64年前の1948年12月10日、国連総会が世界人権宣言を採択したことを記念して、
1950年に、この日を世界人権デーとすることが決められました。

世界人権宣言の第13条には次のように謳われています。

第13条
1.すべて人は、各国の境界内において自由に移転及び居住する権利を有する。
2.すべて人は、自国その他いずれの国をも立ち去り、及び自国に帰る権利を有する。
国際連合広報センターHPより
http://unic.or.jp/information/universal_declaration_of_human_rights_japanese/

1948年、国連総会は、世界人権宣言を採択したその翌日の12月11日、パレスチナに関して国連総会決議194号を採択しました。
その第11条は次のように謳っています。

「故郷にもどり、隣人と平和のうちに暮らす事を希望する難民たちは、実行可能なもっとも早い段階で、それが認められなければならない。
もどらない選択をした難民達の財産と、財産の損失あるいは損害に対する補償が支払わなければならず、
それらは国際法あるいは公平の原則に基づいて、責任を有する政府あるいは当局によって履行されなければならない」

4年前の2008年12月、世界が、世界人権宣言採択60周年を言祝いでいたとき、
上智大学で、「パレスチナ〜世界人権宣言60年目の現実〜」と題して、講演する機会がありました。
人権宣言が「自国に帰る権利」を宣言し、国連総会決議がパレスチナ難民の即時帰還の権利を認めているにもかかわらず、
60年たっても、難民となったパレスチナ人とその
子孫は故郷に帰ることができず、異邦の地で、あるいは占領下で、繰り返し集団殺戮に
見舞われているということをお話ししました。

完全封鎖され、ガザから逃れることもできない人々に対してミサイルや砲弾の雨が降り注いだのは、そのわずか数週間後のことでした。
世界人権宣言や総会決議をあざ笑うように…。

イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンは、『人権の彼方に』(以文社)において、
その人権に関する考察を、
イスラエル政府によって真冬のレバノン山中のノーマンズランドに強制追放され、行く場もなく雪の中にたたずんでいる何十人ものパレスチナ人から書き起こし、
彼らを指して、「人権とはこれらの者たちから考えられなければならない」と書いています。

パレスチナ人とは、この世界で、人権の彼岸に置かれ続けている者たちの表象であり、
問われているのは、私たち自身の人権感覚にほかなりません。

2年前、京大にお招きしたアメリカの人権活動家、アンナ・バルツァーさんがかかげていた、キング牧師の次の言葉を紹介します。
Injustice anywhere is a threat to justice everywhere.
(Martin Luther King Jr.)

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以上




菊池
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