[CML 021621] 2012 総選挙 とりあえずのある感想

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2012年 12月 17日 (月) 20:38:54 JST


今回のすさまじいばかりの自民党の圧勝、民主党の惨敗の背景については様々な角度からの分析が可能ですが、私の観点から
一点問題提起しておきますと、私は今回のすさまじいばかりの自民党の圧勝の背景には、マスメディアから第三極などと評価され
る政党の本質が実のところ自民党や民主党の別働隊にすぎないということへの革新、リベラルの側の批判力が欠如していたこと
にも大きな一因があるだろう、と思っています。

この問題については今後さらに地道に考究していきたいと思っていますが、とりあえずのこととして、さまざまな人の総選挙後の
評言より私の腑に落ちたものをいくつかご紹介させていただこうと思います。

これが総選挙後初っ端の私の考え(認識)の表明です。

    「とりわけ、自民党の圧勝はすさまじいものでした。朝日新聞の予測では297が「上限」とされていましたが、それに近い294
    議席を獲得しています。/自民党だけで絶対安定過半数とされる269を突破しました。また、自民党の294議席に公明党が
    獲得した31議席が加われば325議席となります。/自公が連立すれば、2党だけで衆院の三分の二である320議席を越え
    ます。たとえ、法案が参院で否決されても衆院で再議決して可決することができますから、衆参の「ねじれ」状態は実質的
    に解消されたことになるでしょう。/他方で、民主党はほとんど壊滅状態になってしまいました。朝日新聞の予測で示された
    「下限」の63をさらに下回って57と、現有議席の4分の1以下になっています。/朝日新聞が予測した以上の大敗を喫した
    というわけです。閣僚も相次いで落選し、野田首相は民主党代表の辞任を表明しました。/民主党は、自らの嘘と裏切り
    に対する国民の怒りがいかにすさまじいものであったかを思い知らされたことでしょう。今回の総選挙の結果は自民党の勝
    利と言うより民主党の敗北であり、自民圧勝は野田首相によってプレゼントされたようなものです。」
    五十嵐仁の転成仁語 12月17日(月) 自民圧勝・民主壊滅に終わった総選挙
    http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2012-12-17


    「16日の昼、埼玉県春日部市にいた。たまたま入ったレストランで、隣に座った60代と思われる女性2人の会話が耳に入っ
    てきた。「…もう結果が出ているからね」「そう。だから〔投票に〕行ってないの」。/「メディアは投票日に向けて、選挙結果の
    予測を「世論調査」の名のもとに執拗に行ってきた。投票日に向けて何度も世論調査を行い、「自民単独過半数の勢い」
    (『東京新聞』12月13日付)、「自公300議席うかがう」(『朝日新聞』14日付)、「自民勢い変わらず」(『読売新聞』同)…という
    調子だった。映画が始まる前に、その結末を大声で話すようなものである。これでは映画館に行く気力も失せる。(略)『東京
    新聞』12月15日付「こちら特報部」は、「世論調査が醸成する『空気』」を分析している。この不思議な「空気」のなかで投票日
    を迎え、春日部市の女性たちのような会話が、全国各地で行われていたのではないか。勝負が決まっている試合や、「オチ
    はこうだ」と事前に知らされたサスペンス映画、表紙の帯に結末が書いてあるミステリー小説に食欲がわかないのと同じだろ
    う。今回の世論調査については、「世論調査が予備選的な役割を果たした」という評価もあるという(『東京新聞』同上)。だが、
    これは楽観的評価に過ぎよう。調査報道が世論誘導的に機能した可能性は否定できない。しっかりした検証が必要である。」
    早稲田大学・水島朝穂のホームページ「もう一つの「一票の軽さ」――総選挙終わる」2012年12月17日)
    http://www.asaho.com/jpn/


    「今回の日本未来の党惨敗は、1人の強力な指導者に頼る政党の弱みを露呈した形だ。ひとたび指導者が判断を誤ったら、
    誰にもそれを修正することができず、坂道を転げ落ちてしまうのだ。/一例を挙げると、小沢一郎が「オリーブの木」構想に
    当初「大阪維新の会」を入れていたことだ。小沢グループの議員の中でもリベラルな傾向を持つ人には、少なからず橋下徹
    に批判的な人がいたはずだ。しかし小沢は、「橋下の悪口を言うな」と厳命して、グループ内の橋下批判を抑え込んだ。その
    理由は、橋下徹と「組める」という確信があったに違いないが、当ダイアリーでずっと指摘し続けた通り、橋下が「国民的不
    人気」の小沢と組むはずなど最初からなかった。事実、橋下は当初安倍晋三を口説き落とそうとして、最後には石原慎太郎
    と組んだ。」
    kojitakenの日記「「強力な指導者」に頼る政党はリスクが高すぎる」
    http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20121217/1355702885


    「私はそのうち初回の情勢調査を接してようやく悟ったのは、有権者の多くにとっては民主党も日本未来の党も同じだという
    ことだ。考えてみれば当たり前の話で、両党は元は一緒で、国民新党・社民党とともに連立政権を作りながら有権者の期待
    にこたえられなかった政治勢力に過ぎないのだ。(略)/毎日新聞の「えらぼーと」を検討すればよくわかるが、民主党と日本
    未来の党の政策には大きな差はない。原発、消費税、TPPで見かけ上の対立軸は作って見せたものの、それらは決して政
    治的な信念に基づくものではなく、有権者の気を引くための「大道具、小道具」でしかなかった。それが証拠に、日本未来の
    党を事実上仕切っていたと見られる「一兵卒」(注:小沢一郎氏)は、かつて消費税率を引き上げようとして細川護煕政権を
    瓦解させたし、大の自由貿易論者として鳴らしていたし、大の原発推進派であり、東電原発事故以降に限っても、自公の菅
    政権不信任案提出を煽り、原発推進派の海江田万里を民主党代表選で担いだ。しかし、これらの行いが誤りだったという
    反省の言葉は、ついに一兵卒の口から発せられることはなかった。/こんなふざけた姿を見せつけられた有権者が、見え
    透いた人気取りの公約に騙されるはずもなく、だから日本未来の党は民主党と一緒に惨敗したのだろう。」
    (きまぐれな日々「最悪の結果となった衆議院選挙。今後の活路を見出すために」)
    http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1282.html



東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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