Re: [CML 021160] 被曝作業労働は自衛隊員に

saburou japanesewolf at gmail.com
2012年 12月 13日 (木) 16:16:33 JST


泥さん、石垣さん応答ありがとうございます。

泥さんご指摘のとおりです、ありがとうございます。
まだ人類は大型商用炉の廃炉を経験しておりません。
その魁斗もなる「ダイイチ」こと東海第一原発の炉心解体がスケジュール目前と迫っております。

ダイイチの廃炉は23年の工程となっており、残すは炉心の解体のみですが、炉心解体のスケジュールは所々の理由により延長することは間違いありません。それは「高線量の炉心を飛散なく解体する技術が未確立である」という理由によるものです。かつ、その一番被曝する労働を担う労働者が足りないこと、あまりにも高線量なため労働者の安全性を確立する技術が未定である、という深刻な問題を抱えています。仮にこれらの問題をクリアできたとして、それら高線量の残材を廃棄する施設が存在しない、という恐怖の実態があるのです。

これは「壊れることなく『健全』に停止したダイイチ」の話であり、破壊された原子力発電所であるイチエフの収束作業、および廃炉作業の道筋は途方もない犠牲の上にしか成り立たないことを知っていただきたいのです。

能天気に繰り返されるなマントラ「廃炉」という掛け声は、原発に反対する勢力でさえ「廃炉・収束作業には『自分だけは』従事しない」ということが前提となって唱えられているものとしか聞こえません。わたしたち収束作業員は、反原発運動で唱えられる掛け声に反感と憎悪を持ってしか聞くことはできません。「廃炉作業はお前たち作業員がやってくれるから自分たち(反原発運動参加者自身)には関係のないことだ」という風にしか受け止められていないのです。このような現場作業に従事する作業員が犠として供されることを前提とした物言いは、私たち収束作業員を何重にも貶める結果ともなっています。

これらから導き出される「解決しなければならないテーマ」とは「社会的カニバリズム」と私が名付ける原子力発電という技術が要求する「社会的弱者に被爆労働を強いることが暗黙の了解となっている構造」を問題としなければなりません。

おいおいですが今後論を展開していきたいと考えております。

北島


2012年12月13日 13:59 泥憲和 <n.doro at himesou.jp>:

> 石垣さん
>
> 自衛隊員を投入せよとのご意見は、**被曝作業員使い捨ての現状を追認しているかのように受け止められ**やすいのではないでしょうか。
> 自衛隊員を送り込む前に、**すべきことがあるのではないでしょうか。
> たとえば、
>
> ・より有効な防護手段の確保
> ・被曝をなるべく避ける作業手順の開発
> ・労働者に対する防護教育の徹底
>
> これらの対策で被曝量を低減させ、さらに
>
> ・健康診断のレベルアップ
> ・放射線災害の労災認定など社会保障の充実
> ・労働環境の改善
> ・ピンはね構造の是正による待遇改善
>
> これらによって作業員の確保を容易にする。
> こういった対策を東電に求めるのが、まずは先決であるように、**私は思いました。
>
> 劣悪な労働環境にある作業員の被曝対策をすっ飛ばして、
> いきなり自衛隊員を投入せよなどと言われれば、
> 被曝させ放題の現状を追認するのか、
> それは現場作業員の人権を無視するものではないか、
> こういう批判が生まれても仕方ないと思います。
>
> あるいはそういう批判は誤解にもとづくものかも知れませんが、
> 石垣さんの投稿は上記誤解を生みやすい論調ではあると思いました**。
>
> ----- Original Message ----- From: "石垣敏夫" <motoei at jcom.home.ne.jp>
> To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
> Sent: Thursday, December 13, 2012 1:31 PM
>
> Subject: Re: [CML 021160] 被曝作業労働は自衛隊員に
>
>
>
>> 北島さん
>> お世話様、
>> 投稿原稿冒頭に
>> はじめに断っておくが自衛隊員の人権を無視して、**ここに提案しているのではない。自衛隊員か、**交替可能な公務員以外、
>> 被曝労働は続けられないことがはっきりしたからである。
>> 衆知の通り、**被曝労働者には放射線量被曝積算計の携帯が義務づけられ、
>> 基準値を超えると、その労働は中止し交替しなければならない。
>> 過度の線量区では短時間で交替となり、**軽度の線量区では長期になるが、その線量は積算され、
>> 年間被曝が加算され、**被曝労働は最長でも5年が限度と言われている。
>> これでは被曝労働者は5年で他の職業に転職しなければならない。**単に非正規雇用で再雇用を繰り返すことはできない。
>> (下段略)
>> と記載したのですが。
>> 石垣敏夫
>>
>> Subject: Re: [CML 021160] 被曝作業労働は自衛隊員に
>>
>> 福島第一原発事故収束作業員の北島と申します
>>
>> 『週刊金曜日』誌の浅薄な空理空論の展開に、**現場作業に従事している者としていつも腹立たしい思いをしており**ます。
>>
>> 「自衛隊員ならば被曝労働に従事するのが当然だ」とする「**自衛隊員ではない市民」が軽々しくはやし立てる、**
>> その無節操な精神的貧困さをこそ問題にしなければならない、**と一収束作業員として決意させられるものです。
>>
>> 「自分以外の『誰か』に危険な作業をやらせること」**を前提とするエゴ満載の思考こそ原子力発電所というものを稼働さ**せてきた原動力に他なりません。
>>
>> 因みに、収束作業の現場では、ベテラン作業員線量オーバー、**前記理由によって、放射性物質を扱う現場における「**
>> 放射線防護技能の伝承が断絶することによる危険性の増大、**重層的下請構造に起因する低賃金による「質の良い」**
>> 手足作業員確保の困難により未熟な労働者による危険な状況、**国家が放射線災害による労災認定をしないなど、**
>> 社会保険制度からの排除による志願者の激減、等々によって「
>> 廃 炉 は 絶 望 的 で あ る 」という現場での共通認識があります。
>>
>> 「お国のため特攻隊員に死んでもらう」**ということとなんら変わることのない言説に市民運動としてのこれ**
>> までの蓄積を放棄せんばかりの悪質な論調に危惧を覚えるものです**。
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