[CML 021464] Re: 大阪で相次ぐガレキ反対運動逮捕者のこと・・・多分そこから後退してゆく

にしかわ nishihansen at goo.jp
2012年 12月 10日 (月) 22:58:12 JST


泥憲和さん、はじめまして 高松で「沖縄基地問題」の一人街宣をやっている「にしかわ」と申します。
端的に申しますと、公的空間(とはいえ資本主義社会ですから、どこかが所有・管理している)での
「表現の自由」は「力関係」によって決まる・・・ということです。
 
まず指摘(というか質問ですが)をしておきますと、
>  姫路支店前のやり方が違法行為に認定される余地はないと思われます。
姫路支店前のやり方は「道路交通法」に「違反」していませんか?ちゃんと「道路使用許可願い」を
警察に届けて行っていますか?それとも「道路交通法」に違反しないような行動なのでしょうか?
(姫路の運動を全く知らないので、そのへんは私も良く分りません)
ちなみに私等が行っている「よんでん前抗議行動」は、歩道を「占拠」して行っています。もちろん
「道路使用許可願い」等は提出しておりません。(別グループのデモは、デモ申請をしていると思い
ます)・・・人や自転車の通行の邪魔にならないようにしているから、道路管理者(市もしくは県)や
交通管理者(警察)が文句を言わないだけです。

またJR大阪駅の東側は、政治的街宣やアーティスト達の「自由空間」としてよく使われています。
端的に言えば阪急・阪神百貨店と大阪駅を結ぶ歩道橋の上です。(土日の午後〜夕方にかけて
行けば状況は良く分ると思います)「市道」扱いなので「合法的」になんかしようとすると、厳密には
許可が必要です。しかし皆、許可なくチラシ撒いたり、署名を集めたり、音楽活動をしたり、カーペ
ットを広げて「作品」を売ったりしています。で、たまに「曽根崎警察」の「手入れ」が入りますが、そ
の時はみんな「素直」に退散して「何もなかった」かのようにします。
かくいう私も、2008年暮ガザ封鎖・空爆に「抗議」すべく、2009年2月ごろまで週1回、一人(ある
いは2人くらい)で抗議行動…といってもプラカード掲げ、声もほとんど出さずチラシを少々渡す程
度・・・のことをやりました。
1回だけ「曽根崎警察」の「手入れ」がありましたが、とりあえずプラカード等をたたみ、おとなしくす
る「戦術」にしました。警察はアーティスト達にも「平等」に「行動を中止するように」求めたためです。
(同時に私が下手に「抵抗」することでこの「自由空間」が失われる損失のほうが大きいからです。
こういった「阿吽の呼吸」というものが、長年培われてきた民衆と「権力」の「力関係」なのだと思います。

さらにご存知かもしれませんが「辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動」というのが現在も活動
しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/henoko_osaka/
この「行動場所」も、もちろんJR駅構内扱いです。私は仕事(転勤)の都合上、途中段階から参加した
のですが、始めた頃(2004年8月頃)は、上の店舗も建設中で、JR職員やJRの雇う警備員とガンガン
(しかし丁寧に)遣り合って、街宣の出来る「環境」を整備しました。「幸い」にも「沖縄問題」が政治の中
心課題になっておらず(悲しいことですが)、JR側も警察に告訴することもなく(というか目の前に「交番」
があったぐらいです)、今も活動が続いています。(交番はなくなりました)
 
>  外形的に違法でなければないのだから相手は手出しできないのだから。
経産省前のテント村って、「外形的に違法」なのではないでしょうか。そもそもオキュパイ的な抗議行動で
あれば、全て「外形的に違法」となるのではないでしょうか。
沖縄にまた目を向けます。東村高江で「ヘリパッド建設」を阻止するため、テント張ったり、政党・団体の車
で「壁」を作っています。これらは「外形的に違法」ではないでしょうか?でも彼等は自らの権利と自然を守
るために、体を張って「違法行為」を続けています。もちろん「沖縄防衛局」が運動の中心人物と見なした
(その中には8歳の子どもも含まれている)者を「告訴」する「スラップ訴訟」まで起こしています。しかし私た
ちはそれを「不当だ!」と言いながら「外形的に違法」な行動を続けています。
もちろんそこでは「直接・間接」の暴力を運動側はふるっていません。それは
>要は市民社会の常識をベースに運動
しているギリギリの限界であるという「共通認識」があるからです。逆に言うと、経産省前や沖縄では「オキュ
パイ」的「外形的に違法」も「市民社会の常識」になっているわけです。
 
ということで「市民社会の常識」というのは、時代や場所によって変わるし、人によっても違うと思います。極端
な話、60年代後半の「全共闘」の時代は、「学生がメット被って、警察権力に直接暴力をふるう」ということが
「市民社会の常識」として成立していたとも思っています。あくまでも伝聞ですが、そうゆう人たちに声援を送る
一般市民も居たわけですし、関西から東京に「片道きっぷ」で闘争に行き、逮捕されて出てきた時、一般の人から「カンパ」をもらって帰ってくるということもあったそうです。
また一昨年、反原発デモが爆発しだした際に「デモは迷惑」という「市民社会の常識」を振りかざす普通の人が
居ましたし、今でも居ると思います。「市民の理解を得る必要」と、「表現の自由の拡大」についての「せめぎ合い」について、日本人は(云々・・・という言い方は嫌いなのですが・・・)後者の重要性をもっと認識するようにし
ないと、いつまでたっても、つまらない政治家に騙され続け、「不幸」になるばかりか、「他国」「他者」への加害
者になってしまうでしょう。
 
一般論的な話はここまでにして、下地先生達の「行動」を考えてみます。
http://blog.goo.ne.jp/garekitaiho1113/e/9371fe7cbe82c762c5b0cff9c216d47d
 
まず「午後3時から大阪駅・東北角の歩道上で街頭宣伝がありました。」とありますが、おそらくここは大阪駅
改修工事完成後に出来た広場に近い空間で、高速バスで帰阪すると、よくミュージシャンが演奏したりしてい
るのを見かけます。すなわちここは「力関係」で簡単な街宣は黙認されるところと考えてよいようです。
つぎの
「大阪駅構内の東コンコースを北から南へ通り抜けたのですが当日は、JRの管理職とおぼしき面々が多数
動員され、私たちの移動を妨害するということがありました。」とあります。ここで下地先生達の「行動」につい
て
>駅構内をスピーカーを使って宣伝しながら移動したのですね。(ところでこれのソースはどこでしょうか?)
が本当であれば、これは単に「力関係」を読まなかった行動ということになりましょうか?確かにコンコース
を「スピカーで宣伝」というのは、やった団体は無いと思います。その意味で「力関係」を「変えてみよう」とい
う行動であったかも知れない・・・しかし、だれしも「JRの管理職とおぼしき面々」が大動員して移動妨害(JR
も通常業務をほっぽりだして何をしとるねん!)されれば、その「不当性」を訴えるでしょう。たまたまスピーカ
ーがあったから、この「不当性」を大きく広めることが可能かもしれない・・・ところが「駅構内を抜けた後は、
今度は公安警察が移動を執拗に妨害してきました。」完全にJRと公安は連絡を取り合ってます。ここで「力関
係」としては一辺「負けちゃった」ことになったのだと解釈します。
 
こういった「弾圧」は、ご指摘のとおり>運動を萎縮させる 目的なのですが、それを防ぐために貴方がこだわる
「外形的違法性」「市民社会の常識」の線引きは、「あいまい」かつ、力関係によって「時代」や「場所」で微妙に
変わるということです。ですからその「線引き」を、力関係や情勢を見ながら、常に拡大していく方向で考えていく
べきだと思います。
逆に「外形的違法性」「市民社会の常識」を「敵」の側はマスメディア(+ネット世界も加わって)ドンドン狭めてい
こうとするのが常です。(「日の丸君が代」問題について、「決まったことは公務員は守るべき」「国旗・国歌に
と公務員、教員が敬意を払わないのはおかしい」という「市民社会の常識」が根付きつつあります(運動側の
弱さも原因ですが)一歩後退すると、それこそ「波がひたひたと押し寄せてくると、ずるずる後退してゆく」ものであります。
 
とりとめもない意見かも知れませんが、泥憲和さんの「提起」は、運動後退を自らもたらすものだと思います。
もっとも「三歩進んで二歩下がる」というところで済めばよいのですが・・・
 
2012/12/10 (Mon) 17:54, "泥憲和" <n.doro at himesou.jp> wrote:
>  BCCで複数のMLに送信します。
> 
>  私が参加している毎週金曜日の関電姫路支店前行動のMLに以下の文章を投稿しました。 
> 
>  運動のあり方について、今一度考え直すべき点がないかどうか、振り返っていただきたいと思ったからです。
>  ご批判を賜りたいと存じます。
> 
>  なお、あらかじめ申し上げておくと、私は姫路で逮捕者救援カンパを呼びかけており、自分も些少ですがカンパしております。
> 
> ◇◇◇
> 
>  大阪の相次ぐ逮捕について、みなさんと意見が一致するかどう分かりませんが、自分の意見を述べておこうと思います。
> 
>  下地先生たちの逮捕は、明らかな違法逮捕だと思います。
>  不退去罪や威力業務妨害罪にあたる行為が事実だったとしても、せいぜい罰金刑です。 
> 
> 
>  現行犯以外で逮捕する必要があるとは思えません。
>  運動を萎縮させる目的があるのは確かです。
>  しかし必要以上にビビることはありません。
>  外形的に違法でなければないのだから相手は手出しできないのだから。
 
>  此花区の逮捕も、下地先生の逮捕も、その点で脇が甘かったと思います。
>  此花区のように誰でも立ち入ることが出来る場所であっても、建物内でスピーカーを使って大声を上げた同様の事例で、右翼の在特会6名が逮捕されたのは最近です。
>  下地先生の場合も、ただ移動しただけで逮捕するだろうかと疑問でしたが、駅構内をスピーカーを使って宣伝しながら移動したのですね。
>  こちらが「移動しているだけ」と主張しても、私有地である駅構内でスピーカーを使い、駅員から注意もされているのですから、外形的には違法になります。
>  おそらく裁判で有罪になるでしょう。
>  駅員の注意があった時点でやめておれば、そこに和解が成立したと見なされ、違法行為によって生じたはずの鉄道会社の被害が消滅したことになって、逮捕できなかったはずです。
> 
>  私たちが訴える目的は、市民に理解を広げることですよね。
>  役所の中で太鼓を鳴らして騒いだり、駅構内で駅員ともめることが、運動の前進に寄与する行為であるかどうか、私としては疑問に思います。
>  これは逮捕の当不当とは別の事柄です。
> 
>  姫路支店前のやり方が違法行為に認定される余地はないと思われます。
>  周辺居住者から騒音について注意されればメガホンを肉声に変えるなどの対応をしており、その後苦情はないので、難しい言い回しですが、「黙示の和解」が成立していると見なせます。
>  改めて苦情が来れば、つっぱねないでこれまでどおり、その都度ていねいに対応しましょう。
>  。要は市民社会の常識をベースに運動しようということです
> 
>  私は駅構内というのは一種の広場として民衆に開放すべき空間だろうと個人的に考えています。スピーカーを使ったら直ちに違法であるという見解には立ちません。
>  しかし自分の意見がそのまま社会的合意事項ではないこともわきまえています。
>  社会の意見は多様なので、誰もがそこで自由にスピーカーで宣伝しながら歩いたら秩序が保てないという見解にも一理あります。
>  まして駅構内は鉄道会社の私有財産でもあるので、そこを広場として開放させるには、それなりに順序を踏んだ民衆の要求運動が必要でしょう。
>  少数の人間による実力行使でもって風穴を開けられるとは、とても思えません。
> 
>  まとめます。
> 
>  私は言論の自由を大切にしたいので、私と相容れない意見であっても、その意見を唱える自由を守る立場に立ちます。
> (註:姫路の運動の中で、私はガレキ広域処理反対に同調できないことを明らかにしています)
>  言論の当否は脇に置いて、言論を圧殺する行為に対してたたかいます。
>  けれども言論の唱え方というものもあって、たとえ言論の自由があるとはいえども、非常識な行為を擁護するわけにいかないので、此花区の人たちや下地先生のとった方法には同調しません。
>  だからといって、運動の方法が間違っていたらどんな過酷な刑罰を加えてもかまわないと言わんばかりの弾圧は許せないと考えています。
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