[CML 019426] 野田首相に、「ふくしまの子どもたちの集団避難の即時実現」の申入書

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2012年 8月 23日 (木) 06:09:46 JST


みなさまへ   (BCCにて)松元

以下、ふくしま集団疎開裁判の速報を転送します。


【速報】本日、野田首相に、首都圏反原発連合を通じて、「ふくしまの子どもた
ちの集団避難の即時実現」の申入書を手渡しました

本日(8月22日)午後2時に、首都圏反原発連合
<http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1000>の代表者11人が野田首相と会
い、「野田首相に対する直接要求・勧告行動」を行な いました。
その中で、「福島現地からの声」の1つとして、ふくしま集団疎開裁判の会が作
成した「ふくしまの子どもたちの集団避難の即時実現」の申入書
<http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/120819requset.pdf>を野田首相に手渡しま
した。
以下はその申入書の全文です。

そのあと、 ふくしま集団疎開裁判の会で以下の記者会見を行いました(動画は
IWJより情報提供あり次第、お伝えします)。
時間:本日17時〜
場所:衆院第一議院会館第3会議室
出席者: 井上利男(ふくしま集団疎開裁判の会 代表)
      柳原敏夫(ふくしま集団疎開裁判 弁護団)
      おしどりマコ(芸人)
  ******************************
2012年8月 22日
野田佳彦 内閣総理大臣
「ふくしま集団疎開裁判」の会
代表 井上利男
*__*
*「ふくしまの子どもたちの集団避難の即時実現」の申し入れ*

道徳の究極の原理は「命こそ宝」であり、 全ての政治の原点はこの命を守るこ
とにあります。とりわけ社会の最も弱い立場の、傷つきやすく大切な存在である
子どもの命を守ることこそ 政治に課せられた最重要の使命です。
い ま、この命が最も危機に瀕しているのが3.11以来放射能の被ばくを日々
受け続けているふくしまの子どもたちです。

放 射能は目に見えず、臭いもせず、痛みも感じない、そのため、その恐ろしさ
を私たちの日常感覚では理解できません。放射能の恐ろしさは科 学、それも政
治・経済の圧力に屈しない正しい科学の目を通して初めて理解できるものです。
チェ ルノブイリ事故が子どもたちを襲った健康被害の惨状をつぶさに観察・追
求し、正しい科学の目を備えた海外の科学者、医師たちは、「いま、 ふくしま
の子どもたちの命が危ない」と次のように警告し、世界の話題になっています。

*◎ 本年4月26日福島県から発表された甲状腺の**「福島県民健康管理調査」
で、13市町村の3万8000人の子どもたちの35%に「のう 胞」が発見さ
れた問題に対して
***
・ 「この子どもたちは追跡調査をしてる場合じゃありません。のう胞や結節な
どの全ての異常は直ちに生体組織検査をして悪性であるかを調べる べきです。
こういった甲状腺異常が一年も経たないうちに現れるというのは早過ぎます。普
通は5〜10年かかるものです。これは、子どもたちが大変高線量の被曝をした こ
とを意味します。もしも悪性なら甲状腺の全摘出が必要です。子どもたちに甲状
腺結節やのう胞があるのは、異常極まりありません!」(昨 年4月、NYタイ
ムズに「安全な被曝量というものはない」を寄稿した被曝問題に詳しいオースト
ラリアのヘレン・カルディコット博士)

・ カルディコット博士の上記見解に同意します。福島原発事故後にこれほどす
ぐに、多くの子どもたちに甲状腺の嚢腫や結節が見られることに驚 いていま
す、なおかつこの事実が世間に広く知られていないことに驚いています。
(Business Insider
<http://www.businessinsider.com/fukushima-children-have-abnormal-
thyroid-growths-2012-7>の取材に答えたアメリカ甲状腺学会次期会長、コ ロラ
ド医学大学の内分泌科チーフのブライアン・ホーゲン博士)

*◎ **低線量の内部被ばくによる健康障害が直接被ばくした本人のみな らず、そ
の第二世代により強く現れ、第三世代にはもっとより強く現れるという問題に対
して*(本年5月の講演「福島の失われた時間
<http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou132Ja.pdf>」)
「(放 射能による)遺伝的損傷は、また特にゲノムの不安定性の原因となる遺
伝子周辺の損傷は、親よりも子孫たちに、より重い状態で出現するとい う発見
は、研究者 たちを驚かせた。世代から世代へと危険がどんどん高まっていくの
である。‥‥『原子力事故が変異を引き起す力は、これまで疑われていたよ りも
はるかに重大 であることを、今や私たちは認識している。真核生物のゲノムに
は、これまでは決して起りえないと考えられていた水準の件数で、変異が起る
ことを認識してい る』1996 年4 月25 日号「ネイチャー」誌の編集後記。‥‥
(福島に対し)日本政府は何をすべきか。これ以上汚染と被ばくが続くことによ
り、遺伝的な損傷がこれ以上悪化するこ とを遺伝学者の指導によって食い止め
なければならない。」(元WHO専門委員、スイス・バーゼル大学医学部名誉教授
のミシェル・フェルネ クス博士)

*◎ **昨年9月21日、衆院議員会館での講演「チェルノブイリ事故後 のドイ
ツ・欧州」*
「福 島の避難区域は、補償しなければならないという経済的理由によって小さ
く設定されている。政府が最優先で守らなくてばならないのは子ども たちで
あって、原子力産業ではない」
(ド イツ・ミュンヘン大学教授、ドイツ最大の環境団体FoEドイツ代表の
フーベルト・ヴァイガー氏)

正 しい科学の目から見て、ふくしまの子どもたちの命はいま途方もない危険な
事態にあります。
2009 年の最新データによれば、350の英語論文を元にしたIAEAの従
来の公表記録に対し、ベラルーシ語、ウクライナ語、ロシア語を中心とし た
5000の論文に基づいたヤブロコフ・ネステレンコ報告はチョルノブイリ事故
により98万人以上の人々 が命を失ったと報告しています。このままでは、人
口密度がチェルノブイリの12倍とされる福島県で今後どれほど膨大な数の被害
者が発生す るのか、想像を絶するものがあります。
で は、どうすればよいのでしょうか。簡単です。*今すぐ*、 子どもたちを放射
能の被ばくから逃がすのです。なぜ今すぐか。チェルノブイリで世界標準とされ
る住民避難基準が採用されたにもかかわら ず、98万人もの犠 牲者を出したの
は、その住民避難基準が不十分だっからではなくて、その基準の採用が事故後5
年も経過してからで、人々はその間ずっと被ば くし続けていたた めで、避難す
るのが遅すぎたのです。だから、今すぐ避難する必要があるのです。かつて、
「国を守る」心得として「備えあれば憂いなし」を 好んで口にした首 相がいま
したが、その格言は「命を守る」心得として、今こそふくしまの子どもたちの命
を守るための集団避難として、直ちに実行されるべき です。

「子どもの命を救う」ことは国の最低限の道 徳的責務です。 人権保障すらな
かった、か つての軍国主義国家日本でも、また全体主義国家ソ連でも行ったこ
とです。ましてや、憲法で国に「子どもたちを安全な環境で教育を受けさせ
る」義務を定め、世界の 先進国・経済大国となった今日のわが国でそれができ
ない理由がありません。のみならず、そ もそも日本政府は福島第一原発事故の
加害者です。加害者は被害者を救済する義務があります。しかも子どもたちは遊
んで原発をこわしたので しょうか。子ども たちは福島へ原発誘致を賛成したの
でしょうか。日本政府は加害者でありながら、福島第一原発事故に責任も関係も
ない100%被害者である 子どもたちを救護 しようとせず、このまま放置する
行為は過去に例を見ない憲法違反の重大な人権侵害行為です。そして、この事実
を知った国際社会から、国際 法上の犯罪である 「人道に対する罪」にも該当す
る重大な違反行為であると非難されたとき、どうやって釈明するのでしょうか。

郡 山市の14名の小中学生は、昨年6月、苦しみの中で救済を求めているふく
しまの子どもたちの声に耳を傾けようとしない文科省と自治体の人 権侵害行為
をただ すため、「人権の最後の砦」である裁判所に避難の救済を訴え出ました
(通称「ふくしま集団疎開裁判」)。裁判はいま二審の仙台高等裁判所 に係属
中で、先ご ろ、10月1日に裁判を開くという異例の決定が出され、子どもた
ちの避難の申立を却下した一審判決が見直される可能性があるという重大な転換
<http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/08/blog-post_6.html>を迎えました。

か つて世界大戦からの復興にあたって「われらは、平和を維持し、専制と隷
従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会に おいて、
名誉ある 地位を占めたいと思ふ」(憲法前文)と宣言した日本政府がこれ以上
国際社会から「子どもの人権侵害の歴史に永遠の汚点を残した」と言われ ない
ように、ま た、ふくしま集団疎開裁判の重大な転換期にあたって、裁判所から
「日本政府の放置は子どもたちの命を脅かす人権侵害行為である」と指摘さ れ
る前に、原発事 故からの復興の最優先課題として「命の復興」を掲げ、次の措
置を直ちに実行することを切に求めるものです。

*18歳以下の子どもたちを今すぐ**被ばくの安全な場所に集団避難させること。*


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