[CML 019296] 【署名・カンパにご協力ください】 フィリピン・マニラ市トンド地区スモーキーマウンテン2で強制立ち退きに反対していた住民リーダーが殺されました

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2012年 8月 16日 (木) 18:15:02 JST


フィリピン・マニラ市トンド地区スモーキーマウンテン2で
強制立ち退きに反対していた住民リーダーが殺されました 
署名・カンパにご協力ください

http://accefit.web.fc2.com/incident.pdf

2012 年 8 月 1 日

2012 年 7 月 22 日、午後 5 時半ごろ、スモーキーマウンテン2の名前でよく知られているフィリ
ピン・マニラ市トンド地区のバランガイ(フィリピンの最小の行政単位)、シティオ・ダマヤンに
おいて、マリルー・ヴァリエ(通称マルー、43 歳、女性)さんが自宅前で銃で撃たれて死亡しまし
た。
マルーさんは 10 人の子どもの母親で、そのうち 6 人はまだ学校に通っています。二人はハイス
クールの生徒で、4 人は小学生です。彼女は、スモーキーマウンテン2でリサイクル可能な物品を
拾って生計を得ている住民たちの団体であるSSDNの活動的なメンバーで、コミュニティの女性
たちのリーダーでもありました。彼女は教会の積極的なメンバーでもあり、神学校の学生たちのフ
ィールドワークを母親のように迎え入れていました。「マルーお母さん」と、彼女の友人や、近所
の子どもたちは親しみを込めて呼んでいました。
現在、フィリピン政府はスモーキーマウンテン2の土地を民間企業に売却しようとしており、住
民たちは強制立ち退きの脅威にさらされています。SSDNは強制立ち退きに反対していて、マル
ーさんはその中心的な存在でした。マルーさんの殺害は、住民たちの反対を止めさせる意図のもと
行われました。
マルーさんは3発の銃弾を撃ち込まれ、現場で息を引き取りました。彼女を射殺したのは、バラ
ンガイ警官の長であるラフィー・テハスとその家族でやはりバランガイ警官であるベンジャミン・
テハスで、マニラ地裁は 7 月 31 日までに両名に対し逮捕状を発行しました。犯人らはこの地域で
よく知られたギャングで、常日頃から地域住民を威嚇し続け、恐れられた存在でした。 
<事件の背景> 
地域の再開発計画
2010 年に発足したフィリピン・アキノ政権は、公共投資に民間資本を導入する「官民連携パートナー
シップ」を通じて、鉄道・道路・空港・港湾などインフラ整備を進めようとしています。これに対し、
日本国際協力機構(JICA)は、2010 年 3 月、フィリピン政府との間で、「開発政策支援プログラム」(92
億 2000 万円)の円借款貸付契約に調印し、官民連携事業の制度整備の実現等を支援してきました。ま
た、2011 年 10 月には、日本の大手都市銀行が 50 億ドル(約 4000 億円)規模の投資ファンドの一部を、
フィリピンの官民連携(PPP)プロジェクトに投融資する意向を表明しています。 
そうした中、スモーキーマウンテン2が位置するマニラ北港の再開発計画が、官民連携事業として進
められようとしています。2011 年 1 月には、フィリピンの巨大複合企業で、日本の大手ビール会社も主
要株主となっているサンミゲル社が、マニラ北港を運営するマニラ・ノース・ハーバー・ポート社(M
NHPI)の株式 35%を取得し、約 200 億ペソ(約 374 億 6,500 万円)を投入して北港に一大物流拠
点「サンミゲル・シティー」を構築したい考えを表明しました。さらに 2012 年 2 月、フィリピン政府
は MNHPI 社による「マニラ北港湾プロジェクト」を受理しました。149 億ペソを投資して、マニラ北港湾を 6 年かけて開発・運営する事業で、新品の荷役機械設備の設置およびアップグレードされた情報
技術(IT)システムの整備などが行われると言います。
再開発にともなう立ち退きと住民の立場
2011 年 11 月、スモーキーマウンテン地区の土地所有者である政府は「政府が抱える債務返済のため、
この土地を民間企業に売却する」と住民に通知し、既に政府の関係機関は立ち退きの対象世帯を把握す
るための住民台帳づくりを済ませました。しかし政府は、住民への補償については一切言及しておらず、
再定住地や補償金などが提供されるかどうかすらわかっていません。
2012 年 2 月、住民団体 SSDN は、立ち退きに反対し「ここに暮らし続けながらこの地域を発展させ
ていく」という声明を公表しました。2012 年 3 月 4 日にヴァリエさんたちが、スモーキーマウンテ
ン2での立ち退き反対リーフレットを住民に配布したことに対し、ラフィーとその家族、ベンジャ
ミン、ソニー、コンチータ(ラフィーの妻)の 4 名がマルーさんの家に押しかけ、マルーさんとそ
の家族に銃を突きつけて立ち退きに反対することをやめるよう威嚇し、マルーさんの息子や娘に暴
力をふるいました。4 月には、アクセスその他の NGO やキリスト教会グループが住民の立場を支持す
る声明を大統領宛に送りました。アクセスでは、フィリピン国内そして日本で、立ち退きに反対し、住
民の生活を守るための署名活動を開始しました。
マルーさんはラフィーたちを訴え、5 月には公判が始まっていましたが、以降この犯人グループ
による死の脅迫を受けていました。
<事件後の動き> 
事件後、マルーさん家族の対応は人権擁護NGOのスタッフが行いました。事件当日(22 日)、マル
ーさんの娘と共にまずフィリピン国家捜査局(NBI)に行き、事件の事実関係を報告し、捜査を依頼し
ました。同日午後、マニラ市役所の警察本部に行き、同様に報告と捜査依頼をしました。
24 日午後には遺体をスモーキーマウンテン2(SM2)の自宅に移し、通夜を行うことになったそう
です。しかし、犯人グループと見られる者からは、SM2で通夜をすれば「手榴弾を投げ込む」、「通夜
参加者は覚悟をしておけ」などのテキストメッセージが送られてきました。マルーさん家族は、「SM
2の外で通夜をすれば殺人犯たちの脅迫に屈することになる。常に住民と共にあり続けた故人の意思を
尊重するために、通夜はSM2の自宅で行う」と話していましたが、結局、マルーさんの遺体は、SM1
の恒久再定住地内にある第 17 ビルディングにある多目的ホールに移されました。7 月 28 日には、同じ
場所で告別式が行われました。犯人グループからの「弔問者は殺す。葬儀場に手榴弾を投げ込む」とい
った脅迫がある中での告別式でしたが、マルーさんの家族や住民、アクセス職員・ボランティア、教会
関係者役 60 名が参列しました。31 日には埋葬が行われたはずです。
また、7 月 31 日までに以下の動きがあったようです。
 NBI(国家捜査局)とマニラ市警察が、今回の事件を殺人事件として取り上げ、捜査を本格化し
た。マニラ地裁は、犯人のラフィーとベンの二人に対して逮捕状を発行した。このうち 1 人につい
ては、「逮捕の際に抵抗すれば射殺してもいい」という命令も出た。
 マルーさんの夫は、マルーさんの仲間の女性たちと共に司法省に行った。証人保護などの要請のた
めだと思われます。
 NBIは、依然として解剖結果が出ていないが刑事事件として立件できると判断し、警察による犯
人逮捕や証拠収集の活動を開始してもよい、という許可を出した。 警察は、SM2を時々訪れ、しばらくして戻る、というパターンの動きになっている。
 通夜の会場近くで発砲するようなことはなくなったが、脅迫のテキストメッセージは頻繁に入って
いる。
<署名とカンパにご協力ください!>
アクセスでは、「6500 人の暮らしを守る」署名キャンペーンを行っています。現地では、依然緊迫し
た状況が続く中、マルーさんの家族や SM2 の住民たちが、自分たちの生活を守るために活動を継続し
ています。私たちは、マルーさんの死を決して無駄にしたくありません。ぜひ署名集めにご協力くださ
い。署名の目標数は 1 万名です。第一次の集約日は 2012 年 9 月 30 日です。ご協力いただける方には、
署名用紙とチラシをお送りします。アクセス事務局までご連絡ください。
また、「立ち退き反対運動への応援カンパ」にご協力下さい。現在、立ち退き反対キャンペーンをフ
ィリピンと日本で進めるにあたり、さまざまな費用が発生しています。現地では、住民集会で配布する
資料の作成費、協力団体との会合にかかる交通費、立ち退き反対運動に対する妨害行動に抵抗する裁判
費費用などがかかっています。さらに、マルーさんが殺されたことにより、葬儀費用や遺された子ども
たちへの支援などの費用も必要となっています。日本国内でも、署名集めのための資料作成費などがか
かります。こうした活動費にあてるため、「立ち退き反対運動への応援カンパ」にご協力下さい。
お振込み先:郵便振替口座 番号 00960-8-159800 加入者名 ACCE 
*通信欄に「立ち退き反対カンパ」と記載してください。また、お名前、ご連絡先、領収書の要・不要
についてもご記入ください。
*ご寄付下さった方には、お知らせいただいた住所等に活動報告をお届けする予定です。
*署名いただいた方々の個人情報は適切に管理し、署名提出以外の目的では使用しません。
以上、一人でも多くの皆さまにご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会 
〒612-0029 京都市伏見区深草西浦町 4-78 村井第一ビル 7 号
Tel/Fax:075-643-7232、Email: acce at sannet.ne.jp 
URL: http://www.page.sannet.ne.jp/acce/ 		 	   		  


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