[CML 019116] 仙台高裁「審尋期日を設ける」と決定―提訴以来最大の転換点

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2012年 8月 6日 (月) 19:53:17 JST


みなさまへ   (BCCにて)松元

ふくしま集団疎開裁判の続報です。仙台高裁が「腰を据えて」審理することを明
確にしたようです。
ICRPの欺瞞性と低線量被ばくの危険性に対する圧倒的市民の声が鍵になります。

●出典
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/08/blog-post_6.html

=====以下、全文転載=====

2012年8月6日月曜日


      【提 訴以来最大の転換点】二審の仙台高裁「審尋期日を設ける」と決定
      (8.3)
      <http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/08/blog-post_6.html>


8月3日,仙台高裁から原告に対し,当事者 双方を裁判所に呼び出す審尋期日
の指定の連絡が入りました。
仮処分事件の二審では、書面審理だけで結論 を出すのが普通で、もし一審の判
断通り原告を負かすのであれば審尋期日を設ける必要はありません。ということ
は審尋期日を開く目的は、形 式的な理屈で低線量被ばくの危険性を否定した一
審判決を見直すためという可能性があります。
これは疎開裁判始まって以来最大の転機で す。そして、判決見直しの可能性を
現実のものにするかどうかは、ひとえに「子どもを守れ」という多くの市民の皆
さんの声にかかっていま す。
どうか、皆さ ん、5年、10年 後に子どもたちの深刻な健康被害が明らかになっ
てから「子どもを守れ」と声をあげるのではなく、今ここで声をあげて下さい。
そして、ひと りひとりの小さな 声を「つなげて」大きな声にして裁判所に届
け、裁判所が勇気ある判断に踏み出せるように、みんなで力強く支えましょう。

******** 以下、その詳細です *********

8 月3日,仙台高裁から原告弁護団に対し,「審尋期日を設ける」という連絡
が入りました。その結果、9月19日以降に(現在、日程を調整 中)、原告側
と被告側の双方が裁判官の面前で、1時間の予定で意見や主張を述べ合うことに
なりました。

本 件のような「仮の地位を定める仮処分事件」では,第一審の裁判所は,原告
側と被告側の双方が立ち会う審尋期日を設けて審理を行うこととさ れていま
す。しかし,第二審では審尋期日を設ける義務はなく,書面審理だけで裁判所の
判断(決定)がなされることが普通です。
本 件において,原告弁護団は当初から、仙台高裁に対し,「審尋期日を設け
る」ように求めてきましたが(3月28日付申入れ
<http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/04/4.html>),しかしこれが認めら
れず書面審理だけで裁判所の判断(決定)が出さ れる可能性は大きいと覚悟し
ていました。ところが、予想に反して、仙台高裁は「審尋期日を設ける」と連絡
をしてきたのです。

これは何を意味するかといいますと、もし仙 台高裁が,第一審の福島地裁郡山
支部と同様の形式的な理屈で原告らの申立てを退けようと思っているのであれ
ば,わざわざ審尋期日を設ける 必要はありませ ん。余計な手間を減らすのが今
日の司法の方針だからです。わざわざ審尋期日を設けたのには訳があります――仙
台高裁は,原告らの訴えに耳 を傾けて,本件の 争点である低線量被ばくの危険
性について,真剣に取り組もうと考えている可能性です。それはとりもなおさ
ず、低線量被ばくの危険性を認め ず避難を認めな かった第一審の判断(決定)
を見直す可能性です(※)。届 いたのは「審尋期日を設ける」という1枚の紙で
すが、そこには裁判所の一大決意が込められています。

ふくしま集団疎開裁判は,新たな展開を始め ました。
審尋期日を設けることを決断した裁判所の背 中を押したのは,一方で、第一審
の判断(決定)後に、低線量被ばくの危険性についてさらに、山内意見書
<http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou103Yamauchi-opinion.pdf>、矢ヶ崎意見
書 <http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou104Yagasaki-opinion4.pdf>(4)
<http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou104Yagasaki-opinion4.pdf>、松崎意見
書 <http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou131Matsuzaki-opinion.pdf>をはじめ
とする用意周到な証拠資料の提出があったこと、他方で,この裁判を知り,関心
を持ち,ふくしまの子供た ちを見殺しにする第一審の決定
<http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/111216decision.pdf>に怒りを抱いた多くの
市民の皆さんがいたことです。

もっとも、皆さんの中には、私たちは科学の 専門家でも法律の専門家でもな
い、ただの一般市民だ、そんな者にどうして裁判所の背中を押すことができるの
か?と不思議がる方がおられる かもしれません。
本来、裁判というのは「事実」を基礎とし て、最後の結論 は「倫理(何を大切
にするのかという価値判断)」によって出すものです。疎開裁判の結論を最終的
に決めるのは「子どもたち以上に傷つきや すい存在、大切な 存在、無条件に守
られるべき存在はない」という倫理=人の道の有無です。では、倫理はどのよう
にして存在するものなのか。魯迅はこう言い ました。「もとも と地上には、道
はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」。倫理が実現されるかどう
かは、ひとえに多くの皆さんがこれを支持す る=人の道として認 めるかどうか
にかかっているのです。この意味で、皆さんひとりひとりの態度が疎開裁判の結
論を決めるのです。

いま、原告弁護団は,審尋期日の場を裁判官 を「説得」する絶好の機会である
と考えて,どのような中身にするかの検討をスタートしました。
是非,ひとりでも多くの皆さんが,「いま危 険にさらされ ているふくしまの子
どもたちを守れ!」という倫理の声をあげて、倫理的判断の面から裁判官を「説
得」し、疎開裁判最大の転換点である、き たる審尋期日の歯 車を、皆さんと一
緒にガラガラと回して、ふくしまの子どもたちの命の輝きを取り戻そうではあり
ませんか。
そのために今年2月からスタートした世界市民法廷への評決
<http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/03/blog-post.html>(まだ評決をし
ていない方が沢山おられます)、そして、近くスタート 予定のAVAZZの署名
に、一人でも多くの皆さんが参加していただくことを切に願うものです。

(※)一般の民事裁判では、最高裁判所は書面審理だけで結論を出しますが、第
二審の判断(判決)を 見直す場合には、必ず口頭弁論期日(本件の審尋期日に
対応するもの)を設けなければならないとされています。


(以上、転載終わり)

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