[CML 016601] 【報告】第36よ日目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★

青柳 行信 y-aoyagi at r8.dion.ne.jp
2012年 4月 23日 (月) 07:13:08 JST


青柳行信です。4月 23日。

【転送・転載大歓迎】
☆原発とめよう!九電本店前ひろば第369日目報告☆
 呼びかけ人(昨年2011年4月20日座り込みから今年4月22日現在総数2196名)
★原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】を募っています。 
 
《 核なき未来は今、ここから GOODBYE NUKES
    さよなら原発! 5・27 佐賀集会 》 
 ★ ご賛同登録 ↓ よろしく ★(九州以外の方もO.k)
  ホームページ http://bye-nukes.com/saga/ 

★私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
       <ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです>

★ 横田つとむ さんから:
青柳さま
今日は 写真展に来ていただきありがとうございました。
「さよなら原発」に様々な形で参加している方々にも、
写真を見ていただきました。
きちんと記録に残すことが大事ですね。

あんくるトム工房
日本ペンクラブの声明   http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/1810
写真展が終わりました   http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/1811

 地方自治体と 九電の安全協定
福岡県は 「なあ なあ」 他の自治体は 「これはおかしい」
きちんとした 厳しい内容の協定を結んで欲しいものです。

★ 歌野 さんから:
本当にこの1年お疲れさまでした。
夏のひとときお手伝いしただけですが、
テント村の存在なくして九州・全国の反原発運動は語れなくなっていると思います。
青柳さんが夏に語っていた言葉を思い出します。
「なし崩しの脱原発」という言葉です。
その言葉通り、誰も決定できず、なすがままに全原発停止を迎えようとしています。
推進側はただ反対があるから惰性でやっているのでは、と茶々を入れたくなる状 
況ですね。
いわきで「日々新聞」を出している安竜昌弘氏は「震災歴」という言葉を編み出し 
てくれました。
3・11以前にはもう戻れないから歴史をリセットしなければという含意です。
震災歴2年の今年、原発の息の根を止めましょう。

★ 舩津康幸 さんから:
おはようございます。きょうはよい天気になりそうですが、新聞記事をみると 
きょうも心は晴れません。
さて、今朝の新聞記事 西日本では3つ「えーっつ、やっぱり」 という記事 
が・・・
^賁魅肇奪廚法見出し「福島原発の電気設備 『耐震不足』30年超放置き  
震災で倒壊 全電源喪失の一因」と。
「電気設備の調査機関『電気協同研究会』の変電機器耐震設計専門委員会は 
1978年10月にまとめた報告書でで、
(福島第一で使用されていた『がいし型』は)・・・・『耐震的に不利な構 
造・・・』と指摘されていていて、
「委員会にも東電の送変電建設本部や工務部変電課の担当者が感じや委員には 
いっていた。」と。
・・・・あっ、また・・・・。
△修硫爾望さな見出しで「福島事故賠償支払い7621億円 政府支援の半 
分」とあり、
19日時点で、政府が東電に対して賠償資金として現時点で1兆7千億円の支援 
を決めている半分の金額にも届いていない、と。
・・・なんということか・・・・・請求手続きの面倒さや政府や東電に対する不振、
さらには東電自身の支払いへの出し渋りなどが影響しているか???
 避難している住民の生活はどうなっているんだろうと、心が痛みます。
3面「20年後も帰還困難地域 政府推計 除染なしなら50ミリシーベルト 
超 福島原発周辺」とある。
「除染活動で出る土壌の中間貯蔵施設をめぐる福島双葉郡の8町沿うとの意見交 
換会で、
枝野幸男経済産業粗が町村長ら示した。放射線量が自然に減少する分のみを考慮 
した理論値だが、・・・・・
『住民帰還に向けた検討材料として活用したい』と説明した。」・・・・・・
本当にこうしたデータを次々と小出しに明らかにしながら、
「住民の帰還の検討を目的」という『欺瞞的』なことばを冠につけて数字を発表 
し続ける、一方では、
国民の基本的人権ー生存権を奪う結果が見えている原発の存続を進めようとしている
政府の人たちの人たちの頭の中はどうなっているのか。

今配達されたしんぶん赤旗にjは、1面3面のほとんどに大きなスペースをとり、
昨日行われた集会の記事を掲載さしています。他のページにも関連記事多数。
一面の見出しを紹介します「大飯原発『関西も地元だ』再稼動反対 福井・小浜 
で緊急集会」とあり、
4000人を超える人が結集したようです。

★ 田中輝子 さんから:
いつもありがとうございます。
既にご報告があったかもしれませんが、
ツイッターデモの情報を見かけました。
拡散希望とありましたのでお知らせします。

http://twitnonukes9syu.blogspot.jp/2012/04/429.html

以下はその引用ですが、ツイートボタンなどは上記のページから
ご利用いただく形になるようです。

【4.29 脱原発デモ@福岡天神】第4弾 詳細決定!
今月は29日 日曜日に脱原発デモ@福岡天神、開催します。

このままでは、国や九州電力は、何事もなかったかのように、老朽化の激しい玄 
海原発、そして川内原発を再稼働してしまうでしょう。
これらの原発がもし事故を起こしてしまえば、九州一帯、西日本は人が暮らすこ 
とができなくなってしまいます。その「もし」は今日かもしれません、明日かも 
しれません。
いま、国民一人一人がきっちりと「原発はいらない!」という意思表示をするこ 
とが最も重要です。出来る限り早期に全ての原発を廃炉に。

多くの方々のご参加、お待ちしております。
今回は、再び集合場所が警固公園です。お間違えないように!

脱原発デモ@福岡・天神
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
WE ARE NO NUKES !!!
『全原発停止 原発は必要ありませんでした from 九州 全原発即廃炉』

【日時/集合場所】
2012年4月29日(日)13:00 集合/14:00 出発
福岡 天神 警固公園(福岡市中央区天神2-2>MAP)集合

【主催】
TwitNoNukes九州(脱原発デモを実行するTwitter有志)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

できるだけ多くの方々にご参加いただきたいです。

Twitterをご利用の方は↓下の「ツイート」ボタンを押して情報の拡散にご協力く 
ださい!

Facebookをご利用の方は、↓下の「シェア」ボタンを押して情報の拡散にご協力 
ください!
シェア

【注意事項】
●反原発・脱原発というテーマと関係のない特定の政治団体や
政治的テーマに関する旗やのぼり、プラカードはなるべくご遠慮ください。

●大雨や荒天の場合、また放射性物質や福島原発をはじめ原発の状況などによっ 
ては、

中止することがあります。ご了承ください。また、雨天の場合は、カッパを
ご用意いただくなど、傘のご使用はご遠慮ください。

●参加される方は、太鼓などの楽器、プラカードや垂れ幕などを各自ご持参くだ 
さい。

手ぶらでの参加も可。
なお、ご自身でプラカードを作ることが出来ない場合、
セブンイレブンでネットプリントできるプラカードが
豊富に揃っているwebサイトがあります。ご自由にお使いください。
 [ 反原発プラカード ]
http://xnonukesx-placard.tumblr.com/

●参加・賛同していただける方は以下のツイートの公式リツイートをお願いします。
https://twitter.com/#!/twitnonukes9syu/status/190051718791303168

★ 藤井悦子@京都 さんから:
あらためて、明日の京都・滋賀への経産副大臣の説明に対する
再稼動反対アピール行動の集合時間などをお知らせします。

滋賀は11時からなので、県庁正門前に10時集合、
京都は15時からなので、府庁正門および東門前に14時集合で、
アピール行動を行います。

様々な団体・個人が呼びかけれていると思います。
現地では連携してアピールしましょう。

再稼動は絶対に許さないぞという強い意志を伝えましょう!
「再稼働は絶対に反対!」
「京滋知事の7つの提言を支持します」
「京都と滋賀を地元と認めよ」
「ピークカットや民間電力買い上げなどの努力を」
「節電すれば電気は足ります」
「琵琶湖をまもれ!」
「関西住民のいのちと生活を危険にさらすな」
などなど、いろいろとアピール・グッズを持って
お集まりください。

★ 清水@グルントヴィ協会 さんから:
青柳さん、こんにちは。
原発関連情報44をお送りします。
全部は協会のHP(http://www.asahi-net.or.jp/~pv8m-smz/index.html)で見ら 
れます。

1,経済界は再稼働を望んでいるという世論づくりに電力会社も属する経団連な 
どはやっきですが、実は大手企業、中小企業は脱原発を望んでいます。ロイター 
通信による企業へのアンケートでも、再稼働を急ぐべきではないという意見が多 
数を占めています。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE83J02D20120420
脱原発をめざす中小企業による「エネルギーから経済を考える経営者ネットワー 
ク会議」もあります。
https://enekei.jp/
その世話役代表の鈴木悌介さんへのインタビューです。
http://www.magazine9.jp/other/suzuhiro/

2,元北海道電力社員による実名での泊原発再稼働批判です。御用組合の北海労 
連の組合員だったという点が大事です。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/ncn-20120419-nw242322/1.htm

3,すでにあちこちで既報の通り、政府が民間団体の自主基準を止めて、政府の 
基準にしたがえと要請しています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012042102000240.html
しかし、政府のデータがあてにならないことは、以下の記事でも明らかです。
http://jp.reuters.com/article/jp_quake/idJP2012041601002573

4,行政があてにならないことも、SPEEDIのデータを消去した福島県の対応で明 
らかですが、今頃になって調査し、謝罪したという記事です。しかも、肝心の影 
響については事故調査委員会任せにしています。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120421t61011.htm

5,その国会事故調査委員会が21日、福島の二本松市で、浪江町のヒアリングを 
行いました。田中龍作ジャーナルと東京新聞の記事です。
http://tanakaryusaku.jp/2012/04/0004144
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012042202000090.html

6,国会事故調査委員会の前回第9会委員会での、黒川委員長コメントです。政 
府の再稼働のもとになった基準を保安院に尋ね、その不十分さを指摘して、これ 
に載って再稼働をすることを批判しています。
http://www.naiic.jp/blog/2012/04/19/9thcomment/

7,九電がこそこそと消費者との対話集会を熊本や長崎などで開いていますが、 
参加者は九電が決めるという出来レースの会合で意味がありません。これで市民 
の意見を聴いたと開き直り、実績にするのでしょう。
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20120420ddlk43040570000c.html
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120421ddlk42020507000c.html

8,毎日新聞が欧州の脱原発の動きを記事にしています。
http://mainichi.jp/select/news/20120421k0000e030207000c.html
参考までに世界のエネルギー事情、各国の電力消費量も紹介しておきます。
http://www.acci.or.jp/energy/energy/en01/en01.html
http://www.garbagenews.net/archives/1357845.html

9,枝野経産相が実質的な脱原発、新規原発の停止を発言していますが、しか 
し、政権が変わることは確実なので、この見解も維持されないでしょう。
http://www.asahi.com/politics/update/0421/TKY201204210339.html

10、玄海原発のみならず、高浜原発でも脆性問題が見られるという記事です。
http://www.asahi.com/national/update/0421/OSK201204200203.html

11、原発はたとえ廃炉にしても放射能による環境汚染が続くことがスイスのリュ 
サンス原発で明らかになっているという記事です。
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/4047-5950.html

★ 河内謙策 さんから:
 再び枝野発言 副大臣 東海第二原発 川内原発 浜氏等

   私たちは、「IK原発重要情報(105)」において、「大飯原発以外の再稼動、 
今夏は困難な見通し」という枝野発言に警戒するよう呼びかけましたが、私たち 
の指摘したとおり、枝野経産相は、今度は、伊方原発3号機についての原子力安 
全委員会の審査を要求しました。馬脚があらわれたということです。前原政調会 
長も、新たな原子力規制組織の発足まで原発再稼動の手続きを進めるべきではな 
いという意見を否定しています。伊方は、本当に狙われています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120421-00000746-yom-pol
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120422-00000040-jij-pol

今週は、大飯原発の再稼動へ向けて、極めて重要なスケジュールが目白押しで 
す。明日23日、経産副大臣が京都・滋賀を訪問します。24日、橋下大阪市長と藤 
村官房長官の会談が行われます。
26日は、おおい町の住民説明会です。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120420/trd12042011100008-n1.htm
http://www.asahi.com/politics/update/0421/OSK201204210043.html

福井新聞社が、福井県内17市町長を対象にしたアンケート調査を実施しました。 
17人のうち「条件付賛成」7人、保留9人という結果がでています。「条件付賛 
成」が過半数にすら達していません。きわめて注目すべき数字だと思います。福 
井県知事は、この数字の重みを考慮すべきだと思います。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120422-00000302-fukui-l18

東海第二原発の再稼動反対の運動が大きな盛り上がりを見せています。17万人の 
署名に対し、茨城県知事は「県として判断していくときに大きな要素になる」と 
述べました。また周辺6市町村が安全協定拡大を日本原子力発電に要求していく 
動きも出ています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20120420/CK2012042002000115.html
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042090124401.html

川内原発をめぐっても注目すべき動きがでています。伊藤鹿児島県知事が「再稼 
動やむなし」と発言しています。一方、鹿児島県内の世論調査では「立地自治体 
以外も同意必要」が7割に上っています。
http://www.jrt.co.jp/nnn/news8721983.html
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=39990&sp=1

志賀原発の再稼動に反対して、市民団体が県に要請しました。
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20120421ddlk17040501000c.html

浜矩子氏の原発反対論は、なかなかユニークです。耳をかたむけてみてください。
Http://ameblo.jp/aries-misa/entry-11227797476.html

関電京都支店前でもハンストが続けられています。このハンストでは、「電力供 
給能力が原発なしでは不足するという主張の根拠について具体的説明を求め」て 
いる点がユニークです。
http://www.janjanblog.com/archives/69502

★ 松元 さんから:
みなさまへ     
島園進氏の表記の連載、(7)です。
すでに、その(1)(2)でお知らせしたように東京大学の島園進氏が、電力中 
央研究所(電中研)を中心にした研究グループがホルミシス論に基づいて 
「ICRP以上の安全論」を追究、推奨してきた経緯に注目しています。

「低線量被曝」を無視・軽視しているICRPをさらに乗り越えて、「安全神 
話」の学問的裏づけに邁進する被爆国日本の「研究者」たち。

彼らが放医研、放影研はもとより、原子力安全委員会、内閣官房低線量被ばくリ 
スク管理に関するワーキンググループメンバーなどの要職に就くようになった歴 
史に光を当てています。

著者了解のうえで、この興味深い論考を紹介させていただきます。
今回(7)は「安心安全科学アカデミー」と「保健物理」への注目。後日(8)に 
つづくようです。

◆ブログ:島薗進・宗教学とその周辺
http://shimazono.spinavi.net/

=====以下、その(7)全文転載=====

■ 日本の放射線影響・防護専門家がICRP以上の安全論に傾いてきた経緯 
(7) ――ICRPの低線量被ばく基準を緩和しようと
いう動きの担い手は誰か?――

日本の多くの放射線健康影響の専門家が1980年代後半から「放射線ホルミシス」 
論に注目し、低線量被ばくによる健康への悪影響は少なくむしろよい影響がある 
ことを示すための研究に取り組んできたことを示してきた。電中研と放医研がそ 
の中核だが、全国の大学でも保健物理や放射線医学の研究分野でその影響が広 
がっていった。原子力推進に関わる官庁、業界、学界が後押しし、菅原努(京 
大)、近藤宗平(阪大)、岡田重文(東大)ら保健物理と医学の双方に場をもつ 
有能な研究者がそれを牽引したから、低線量安全論は急速に力を強めていった。

1990年代末頃からは世界的な情勢をにらみながら政治的な意図をもった働きかけ 
が強まる。各国政府の意向を反映しつつ世界的に合意されているICRPの防護 
基準を、緩和の方向で見直そうとする論が強力に展開されていく。「ICRP厳 
しすぎる」論が花盛りとなったのだ。こうした動向を反映して、低線量被ばく安 
全論が大量に集められているウェブサイトの1つに「安心安全科学アカデミー」 
のそれがある。http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/

この「安心安全科学アカデミー」は2001年に設立されたもので、「「暮らしの中 
での科学技術に対する不安」について気軽に相談できるようなボランティア組 
織」だという。その「入会のしおり」には、「ブラックボックス化する科学技術 
の急激な進歩の中で、住民は、さまざまな不安を抱いている。科学技術が進歩し 
高度になればなるほど、専門家集団と一般住民との問に大きな乖離が生じてくる 
のは必然であろう。そしてその正確な知識の欠如が、時には不安を増幅し、時に 
は誤った判断・評価により重大な社会的損失を生み出しているかもしれない」、 
それを克服するために住民が能動的に考えていくのを支援するのだと述べられて 
いる。

設立経緯のより詳しい説明は、理事長の辻本忠氏の名による次の文章に見られる。
http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub030518tujimoto.htm

「東京電力株式会社の柏崎刈羽発電所でのプルサーマル計画実施の是非を問う住 
民投票2001年5月27日に 刈羽村の住民(有権者数4,090人)に対し
て行われた。プルサーマル計画は国の核燃料サイクル政策の柱で、国のエネル 
ギー政策に対して非常に重要である。そのため、政府、電力会社は必至になって 
プルサーマルの安全性について説明された事と思う。ところが、結果は反対派が 
多数を占めた。「安全でも安心出来ない」と言うのがその答えである。

そこで、東京電力株式会社では「プルサーマル推進本部を早急に新設し、幅広い 
理解活動に取り組んでいく、経済産業省も「政府を挙げプルサーマル推進に向け 
た活動を目的に関係府省による連絡協議会を設け、実績などを示して地道に説得 
していく」などの考えを表明している。このように電力会社や政府はプルサーマ 
ルの技術的な安全性、実績などについて正しく伝え、エネルギー間題や原子力政 
策についての考えを解ってもらおうとしている。しかし、このような「解っても 
らおう」とする説得型の一方向からのアプローチではなかなか住民の理解を得る 
事は難しいと思われる。これからは双方向のコミュニケーションが必要であ 
る」。「そこで、住民と共に考え、住民をサポートする人達が必要となる。また 
異常が発生した場合、住民より信頼され、「心の相談員」となる人が必要であ 
る。このように、常に住民より信頼され、住民をサポートし、異常時には「心の 
相談員」になる、このような人達のポランティア組織が「安全安心科学アカデ 
ミー」である」。この組織は原発が安全であることを住民に納得させるために設 
立されたということだ。

「心の相談員になる」という叙述には、「安全」に関わる放射線の科学的専門家 
であるとともに、「安心」に関わる心のケアの専門家ともなるべきだ、またなり 
うるのだという考えがうかがわれる。放射線の専門家が心理説や精神論や文化論 
を語る傾向のよい例だ。福島原発事故後に放射線影響に関わる医学の専門家が 
「ニコニコしていればだいじょうぶ」という発言を行って住民を困惑させたこと 
が思い出される。

この安全安心科学アカデミーのホームページには、『低線量放射線の健康影響に 
関する調査』という報告書が収められている。anshinkagaku.com/reportindex.htm
2003年5月刊行で近藤宗平、米澤司郎、斎藤眞弘、辻本忠の4氏が執筆したもの 
だ。その「序章 放射線を正しく怖がろう」は近藤宗平氏の筆になるものだが、 
次のように主張されている。

「現在の放射線防護規則の履行により、生命を救うという名目で出費されている 
金額は、ばかげているほど高額であり、非倫理的出費である。このことは、はし 
かやジフテリア、百日咳などにたいする予防注射によって生命を救うのにかかる 
安い費用と比較するとよく分かる。放射線から人間を仮想的に防護するため巨額 
の費用が使われている。他方、本当に生命を救うためのずっと小額の財源はたい 
へん不足している。」

放射線ホルミシス論を受けて、LNTモデルが廃棄され、「しきい値あり」との 
立場が採用されれば、原発の安全性を保つために費やされている資金が大幅に節 
約できる。これまで原発の安全性のために余計なコストがかかり、そのために他 
の目的で健康維持等に費やすことができた費用が無駄にされてきた。それは「非 
倫理的出費」だという。放射線ホルミシス論はICRP防護基準を緩和し安全性 
のための出費を減らすことによって、原発のコストを大幅に下げることができる 
という意義をもった研究だということが堂々と示されている。こうした論をあか 
らさまに提示しているのは、電中研の服部禎男と阪大名誉教授の近藤宗平らだ 
が、多くの専門研究者はそれに異論を立てることなく、その立場を知った上でそ 
の路線上の研究を進めてきた。それはこの連載記事の(1)から(6)までに書 
いてきたことでご理解いただけるだろう。

では、こうした動向に関わってきたのはどのような専門家たちなのか。科学的な 
専門分野としては、主に保健物理と放射線医学が関わっている。後者については 
別に取り上げることにして、ここでは「保健物理」について述べよう。辻本忠氏 
の「これまでの保健物理」(『保物セミナー』2009、ttp://www.anshin- 
kagaku.com/theme_3_1.pdf )という文章
が役立つ。

「1942 年Enrico Fermiによってシカゴ大学で世界最初の原子炉(シカゴ・パイ 
ル)が完成した。この原子炉は原子爆弾の材料となるプルトニウムを生産するた 
めに作られたものである。プルトニウムについては人体に障害を及ぼす恐れがあ 
る。そこで、原子炉が完成するに先立って、A.H.Comptonを委員長に数人の物理 
学者が集まり、原子炉から出る放射線及びプルトニウムのような放射性物質から 
作業者や研究者及び環境を物理的方法で護るための研究を始めた。そして、この 
人達の研究部門は“Health Physics Division
と呼ばれていた。Health Physics という用語を初めて用いたのはこのときから 
である。保健物理とはHealth Physics の直訳である。A.H.Comptonは
「保健物理とは放射線障害を防止するために安全な被ばくレベル、遮へい、放射 
性廃棄物の放出等について研究を行う」と述べている。その後、原子力の開発に 
伴い、この分野が急激に発達していった。」

つまり、原子力の開発・利用と相即し放射線防護のための専門科学分野として保 
健物理は形成された。辻本氏は保健物理がこのように原子力開発の副次的分野で 
あることについて否定的ではない。むしろそのことを積極的に受け止め、「実 
学」として進んでいくのが保健物理の本来的なあり方だと述べている。辻本氏は 
個人的な考えとして、そこにさらに「安心」のための心の問題の考察も含めたい 
としている。辻本氏は言う。

「保健物理(学)は原子力の発展に伴って急激に発達した新しい学問であり、ま 
た実学であるので学問体系を構築するのは非常に難しい。そのため、人によって 
いろいろと見解の相違がある。また、実学であるので時代の影響を大きく受け 
る。よって一義的に定義する事が非常に難しい。これまで、放射線の人に与える 
影響は身体的影響と遺伝的影響に区分されている。私の個人的な見解ではある 
が、上記二つの影響に心理的な影響を付加させたい。放射線に対する心理的な影 
響で健康に害を及ぼす人もいる。……昔、東京大学の吉沢康雄教授の研究室は「放 
射線健康管理学教室」であったと思う。私の個人的考えでは、もう一歩進んで 
「放射線の安心科学」にしたい。」

「保健物理は実学」ということの意味だが、保健物理は原子力利用と不可分のも 
のであるから、原発推進の時代にはそれにそって保健物理を強化すべきであり、 
保健物理の専門家もその自覚の下に研究を進めるべきだという主張が含まれている。
「ところが最近になりアメリカが原子力発電に積極的になると日本でも「原子力 
ルネッサンス」と叫び、再び原子力工学科の設置が計画されはじめている。

鳩山由紀夫首相は9 月22 日に国連気候変動サミットで日本の温暖化ガスの中期 
目標について、「2020 年までに1990 年比で25%削減を目指す」と表
明した。この目標を達成するには原子力発電所の役割が非常に重要になる。原子 
力発電所を発展させるには保健物理の活動が必須である。人材というものは急に 
育つものではない。これからも原子力発電を発展させていくには保健物理が活動 
しなければならない。それには、国および原子力関係者はもっと保健物理(学)を 
理解していただかなければならない。」

また、この学問領域は個々人のアカデミックな研究業績によってではなく、政策 
担当機関と協働して組織的に進められるべきだという考えも見られる。
「K.Z.Morgan は原子力研究所の中の保健物理の位置付けを次のように述べてい 
る。「国は研究所を助成し、研究所長は保健物理部を助成している。そして、保 
健物理部では部長、室長、研究員、技術者、秘書などが一致協力して仕事を進め 
ていく。そして、その成果が直接研究所の頭脳に報告できるような組織でなけれ 
ばならない。

実学というものは時と共に変わって行くものである。原子炉のような大型施設を 
作るのも一つの研究である。この時にはK.Z.Morganが言われていたように、所長 
も研究者も技術者も一致団結して原子炉の建設に立ち向かう。(中略)京都大学 
原子炉実験所の初代より3期まで所長を勤められた柴田俊一先生は常に「管理優 
先、研究尊重」言われていた。ところが、文部省が各大学の評価を行った際に京 
都大学原子炉実験所は「A1」評価になった。「A1」とは一番よい評価であると 
思っていたが、一番悪いという事が後でわかった。それからというものは、教官 
は研究が使命である。そのため、研究優先、管理尊重に代わっていった。そし 
て、現業的な仕事は技官に任せ、教官は研究に専念するようになった。しかし、 
研究というものはこのように画一的なものではない。特に保健物理(放射線管 
理)というものは実学で現場の中に入り込み、社会の動きについても変わってい 
かなければならない。」

アカデミックな審査で低い評価を与えられたので、科学研究充実の方向に向かう 
研究者が増えたが、これはこの専門分野の主旨に反する。むしろ組織一丸となり 
実用目的にそって動いていた初期のような「実学」としての自覚を取り戻すべき 
だという。辻本氏のこの考えが保健物理の専門家の共通見解だと言いたいわけで 
はない。ただ、専門分野を代表するような有力な研究者のひとりがこう述べてい 
ることは注意しておいてよいだろう。

近藤宗平氏や辻本忠氏の述べていることから知れるのは、日本の保健物理の分野 
では、1)ICRP防護基準の重要な柱である低線量「しきい値なし」論を否認 
することを目指す研究者が多かったこと、2)「しきい値なし」論の否認は防護 
にかかるコストを下げるのに通じており原発推進に適合的であると意識されてい 
たこと、3)そのことが彼らが進める研究のメリットだと主張されてきたこと、 
4)この種の研究の推進が政治的な背景をもち異なる立場からはそれへの批判が 
強いことが意識されているはずであること、5)しかしそうした批判者との学問 
的討議の場を設けることは避けられてきたこと等である。

事実、近藤氏、辻本氏が目指すような路線での研究を精力的に進めてきた酒井一 
夫氏は、この研究分野の新たな世代の代表的研究者として政府等の多くの委員の 
任務を与えられてきた。3.11原発事故後に「首相官邸原子力災害専門家グ 
ループ」や「日本学術会議東日本大震災対策委員会放射線の健康への影響と防護 
分科会」に名を連ねた放射線の専門家からは、厳しい防護基準にそった対策を回 
避するような発信が目立った。文科省による福島県の学校等の20mSv基準の指示 
(2011年4月)や食品安全委員会が暫定基準を厳しく改めようとしたことへの反 
対(2012年2月)などは分かりやすい例である。

だが、保健物理の専門家がすべて、こうした動向に従ったかというとそうではな 
い。1999年4月21日に新宿の京王プラザホテルで行われた公開シンポジウム「放 
射線と健康」についての赤羽恵一氏の印象記は、こうした動向に対する批判的な 
視点が当時、健在であったことを示すよい例だ。(「低線量放射線影響に関する 
公開シンポジウム「放射線と健康」印象記」『日本保健物理NEWSLETTER』19号、 
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jhps/j/newsletter/n19/16.html )
そこで赤羽氏は、「しきい値なし」を否認する方向での諸報告の論拠の弱さを明 
確に指摘している。

「低線量の影響のような、影響が微少である問題は、調査・研究において、交絡 
因子の扱いを慎重にしなければならない。例えば、ホルミシスの説明で、ラドン 
温泉や高バックグラウンド地域の住民調査が挙げられているが、これは非常に問 
題があると思われる。温泉自体の環境が負の効果をうち消しているかもしれない 
し、地域の特殊性も考えられるからである。また、Luckey氏の線量応答曲線は、 
ホルミシスは全身照射が自然放射線レベルから10Gy/yの間で生じ、許容値は「保 
守的に」1Gy/yとしているが、これは、既存の放射線影響の報告とかけ離れた数 
値である。その根拠となった適応応答を示すデータだけでなく、負の影響がある 
とする既存データの信頼性も同時に分析する必要があるのではないだろうか。」

赤羽氏はまた、提示された論証が既存の成果を否定することに急で上滑りしたも 
のであったことも指摘している。そして近藤宗平氏の報告については倫理性にま 
で立ち入って厳しい評価を下している。
「非常に重要な人間性の根幹に関わる問題で、私が放射線防護に携わる者として 
絶対に無視できない発言は、近藤宗平氏の「原爆の放射線による死亡は無視でき 
る」発言である。同じ言葉を原爆被爆者と遺族の前でも言うのであろうか。これ 
がこのシンポジウムの演者の共通意見ならば、非常に残念なことである。」

同氏はまた、科学研究が政治的動機に引きずられていないか、危惧を表明している。
「質疑応答の中では、外国の演者から、科学のデータがどういうものかは金がか 
らみ、国民の支持が得られなければ科学的根拠があっても出ない、2つ意見が出 
てくるとどちらがとられるかは政治の問題で議論は政治的なもの、という意見も 
出された。(中略)

この公開シンポジウムは低線量影響の研究成果を公開して発表する場として設け 
られたと思うが、科学的議論であるべきものが、その裏に感情論・政治論・社会 
的利害関係が見え隠れする。(中略)
低線量の放射線影響を明らかに することは、非常に困難な課題であり、それに 
挑む姿勢は評価したい。その分、一層慎重な科学的手法と分析が必要であり、感 
情論や社会的利害関係を考えることなく行うことが求められるだろう。今回の公 
開シンポジウムも、ホルミシス擁護派だけでなく、直線仮説支持派も交えて、科 
学的かつ冷静に議論ができたらよかったのではないか。」

この批判は、福島原発事故以後の放射線影響に関わる政府側専門家の発言や行動 
を理解する際にも、大いに参考になるものではないだろうか。今も批判的な立場 
の研究者・論者との討議は、ほとんど行われていない。(以上、その(7)転載 
終わり、その(8)につづく)

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     核なき未来は今、ここから
      GOODBYE NUKES
    さよなら原発! 5・27 佐賀集会 
 
日 時:  2012年5月27日(日)
       	13:30 集会開始
        14:30 デモ出発
集合場所: どんどんどんの森公園 佐賀県佐賀市天神3−2
主  催:『さよなら原発! 5・27佐賀集会』実行委員会 
      ★ 賛同者を募集しています ★
  ホームページ http://bye-nukes.com/saga/ 
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★ 残る一基、5月5日北海道電力泊3号機が定期検査。
  各地の再稼働阻止で全原発54基停止 祝!

★ 原発労働・その真相 元原発労働者たちは訴える ☆ 
  <集会ご案内>
日 時: 2012年4月28日(土) 
      開場12時00分 開演12時30分〜15時00分
会 場:福岡市 西南コミニューティセンター 
主 催:原発労働裁判・梅田さんをささえる会・弁護団
詳細:4月8日【報告】第354目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★掲載。
   <梅田さんの第一回口頭弁論期日の日程>
    5月9日(水)午前11時00分 福岡地方裁判所303号法廷
      地図: http://bit.ly/qSdpTo (地下鉄赤坂駅から徒歩5分)

★「原発なくそう!九州玄海訴訟」(玄海原発1万人訴訟)
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