[CML 016359] 小出先生、新刊本「騙されたあなたにも責任がある」

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2012年 4月 13日 (金) 00:02:26 JST


みなさまへ     (BCCにて)松元
小出先生の「たね蒔きジャーナル」4月11日分の転送です。

今回は小出先生が登場しない4月9日、永岡さんが立て続けに原発関連の投稿をされましたので、「井田徹治さんの地熱発電のお話」、「上田崇順さんの原発作業員へのインタビュー」、「東電を辞めた木村俊雄さんのお話」の三つをあわせてお届けいたします。

●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。http://hiroakikoide.wordpress.com/

=====4月11日のお話=====

永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員の近藤勝重さんの案内で放送されました。北朝鮮のことを煽ることにより、日本で原発は要ると言うキャンペーンを張っていると、近藤さんの指摘がありました。

 原発のニュース、野田総理、大飯再稼働の要請で、枝野氏を13日に福井に送ります。昨日政府関係者が明らかにしたことで、安全基準を大飯が満たしていると言うものです。ただし北朝鮮の衛星発射があると延期です。

 大阪府市統合本部の8つの条件、藤村氏、貴重な提言と受け止めると言っています。


 そして、小出先生のお話、大飯再稼働の政府の動き、暫定的な安全に合っている、中長期対策で、2015年度にフィルターベント設備を設置、これについて、ベントは格納容器の空気を放出するもので、格納容器は放射能の最後の防壁、外へ出すことは想定されず、しかし福島事故で原子炉が融けたら充満して格納容器が破裂するので、仕方なくベントする(バルブを開く)ものです。しかし、ベントしたら格納容器の放射能をそのまま出すことになり、ベントするならフィルターは必須なのに、日本で沸騰水型でベントを付けたのにフィルターを付けていなかった、そんなことは起きないと思っており、ばかげたベントしかなかったのです。

 大飯は加圧水型、格納容器は大きく、ベントを付けていなかったのです。ベストならフィルターは要り、大きな工事になり、ベントして逃がすならフィルターも大きく、高性能なものが要り、簡単に行かず、3年後までに事故が起きたらどうするのか、なのです。

 ベントを付けても安全になるかは別で、加圧水型、スリーマイル事故で格納容器に水素が充満して爆発、近くに空港があり、飛行機が落ちる危険性を考慮して格納容器が頑丈だったので助かったのですが、フィルター付きベントを付けても安全にならないのです。

 燃料棒損傷(メルトダウン)の際の水素処理装置を2013年に作るのですが、彼らはメルトダウンと言わず、一部だけ壊れた時の水素再結合を想定しており、しかしメルトダウンしたら水素再結合など出来ないのです。

 大阪府市の再稼働の条件8つ、新たな基準の元で完全なストレステストと言うものの、完全なストレステストなどない。原子炉がどこまで耐えるかで、想定したことしか計算できず、想定できないものはアウト、完全な原子力はないのです。使用済み核燃料の最終処理の実現が見通せるまでやらないと言うこと、大阪市がその条件を満たしたくても、そんなこと絶対に出来ない。使用済み燃料の処理は今まで出来ず、そんなものは簡単に解決できない。つまり、それが出来ないとダメと言うのは、原子力全面撤退で、徹底的に闘うなら応援するが、どこかで妥協すると思って小出先生新聞を読まれたのです。

 この8条件、次の総選挙で判断と橋下氏言っているが、近藤さん、選挙のための8条件ではないと言われました。

 小出先生新しい本を出されて、「騙されたあなたにも責任がある」と言うもので、近藤さん、今まで騙されたと言われて、小出先生、このタイトルに、原子力を日本は進めてこの事故で、責任は国、原子力産業にあるが、小出先生も原子力の場にいて責任がある、しかし、ここまで原子力を許してきた普通の人も無罪ではない。絶対安全と宣伝したマスコミも同罪、宣伝を信じたしか仕方ないと言うとまた騙される、責任を一人一人が考えてほしいと言うことです。

 今日は小出先生のお話をお届けいたしました。

=====4月9日、井田徹治さんの地熱発電のお話===== 


 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。今日は小出先生のお話はお休みで、地熱発電について、共同通信編集委員の井田徹治さんのお話がありました。

今の報道特別番組に続いてで、平野さん良くできていたと言われて、リスナーからも感想が続々来ています。これを聴いて愕然とした、事実を隠す体質への恐ろしさがあり、別のリスナーより、トラックから聞いて、驚いた。実態が軽いものではないという声もありました。作業員への搾取、5人組制度、互いに見張る制度、これは江戸時代のもので、それが被災地で起こっているというリスナーもありました。作業員の苦悩があり、事実を離すと解雇されるのは、人としての存在を疑う。平野さん、国会が機能していたら、調査すべきと言われました。

 原発のニュース、大飯再稼働、関電の八木社長が工程表を枝野氏に提出しました。フィルターのついたベントを2015年度に設置、耐震棟も2015年度に1年前倒しであり、わずか3日で提出なのです。暫定基準、工程表もすぐに出て、夕刊に骨子が載っているが、欠陥の建物があり、福島では免震棟がかろうじてあったが、大飯になかったのは驚きで、3年後に作るなら、再稼働はこれ一つとっても出来ないと平野さん指摘されました。

ベントも2015年、福島でもベントとしてやったのにそれもない。拙速の極みと平野さん言われました。政府は大臣会議をやっているが、誰が急がしているのか、産業界の意向か?

前原氏、枝野氏は産業界寄りであり、枝野氏、発言が変わり、しかも枝野氏今週にも福井に行き、枝野氏は尖兵であると平野さん言われました。そして、野田総理と、3閣僚の会議に、原発なしの電力需給が示され、猛暑なら19%不足と言っています。藤村氏、経済、生活への影響も調べています。

 枝野氏、記者会見を開き、全電源喪失でも大丈夫と言っているのです。安全対策を「概ね」実施と言うのです。2015年にならないとベント出来ないのに、なのです。閣僚会合は毎日開かれて、拙速さを批判され、滋賀の嘉田知事、需給の開示なしに計画停電とは脅しと言われました。

平野さん、滋賀も地元であり、電源3法では地元に補助金が何十億と降りるが、それ以外にも影響があり、立地自治体だけで公平な判断は出来ない。大飯町長が金属加工会社の取締役をして、そこに4.6億円流して町長も原発利権にあると毎日がスクープし、原発関係者がお金まみれ(弱みに金が食い込み)、それを改めないとまともな判断は出来ない。嘉田知事の判断は当然とのことでした。

 JNN世論調査で、再稼働の是非、反対が54%、賛成が39%でした。消費税増税、賛成は48%、反対52%で、内閣支持率、34.3%、不支持は65.4%でした。民主党の支持率も菅政権の末期以来の数字です。平野さん、政権不信が高まり、野田氏、西宮に来て、大飯再稼働は丁寧に着々とやっているといい、平野さん、日本語をちゃんと言えと言われ、再稼働への疑問もあり、今のやり方だと、有権者の怒り+福島事故での怒りがマグマのようにたまると言われました。


 そして、井田さんのお話、平野さんは以前より地熱発電に関心を持たれて、水野さんはご存じなく、地熱発電は、地下を掘るとマグマがあり、深いと2km、浅いと50mくらい(温泉だとこうなる)、高温高圧の水があり、自然に噴出して、その蒸気で火力発電同様に発電するものなのです。地下の熱い水でタービンを回すもので、燃料がいらないのが利点で、もちろん放射能なし。地球の、地下の熱を使うので、CO2も水力並みしか出ないのです。

 再生可能エネルギーで、太陽光、風力より少ないのです。

 風力や太陽光は天気に左右され稼働率が下がるが、地熱は安定して、原発より稼働率が高く、90%も夢ではないのです。

 平野さん、日本は資源があるのに普及しないのについて、国策かと言われて、地熱は火山に比例し、世界3位なのに、風力や太陽光と比べて建設コストが高い(地下を掘る、地下へ水を戻す、公園、国立公園に適地があり、それも問題)。

リスナーより、熱水は国立公園に多いことについて質問があり、また温泉に影響があるという指摘もあり、国立公園は風光明媚で、景観も重要で、規制とのぶつかりがあるのです。また、地下から水をくみ上げるので、温泉が枯れる不安もあるのです。温泉業者が反対するのです。

 しかし、やり方次第で解決でき、温泉は浅いところ、地熱は深いところで出来るのです。既存の地熱でも温泉は枯れない、むしろ蒸気を戻すため温泉が良く出るところもあるのです。アイスランドでは、地熱ビーチがあり、顔は氷まみれなのに、おなかは暖かいところもあるのです。

 日本の地熱発電所、1990年に八丈島で出来たものの、海外のシェアは何と67%で(ダントツトップ)、技術があり、日本市場がなく輸出しているのです。すごくおかしいのです。日本では地熱の発電は0.2%(再生可能エネルギーででトータル1%)、アイスランドは、熱も使えるので、エネルギーの66%ん地熱なのです。 

 日本だと原発29%、しかしアイスランドに原発はなく、30万人の国で、水力と地熱だけでやっているのです。

 平野さん、北海道、九州に地熱もあり、これをなぜ稼働しないかについて、地熱は安定して発電できるので原発と競合するのです。建設費では、原発は100万キロ出来るが、地熱では100万はしんどく、しかし、建設費でも原発と勝負になるのです。そのためか、電力会社は原発をやっていたのです。が、1972年、環境省、通産省の覚書があり、公園の中では地熱はやらないとなり、しかしそれはおかしいと、見直しになり、今年3月に環境省がガイドラインになり、地熱を認める方向なのです。

 公園内に作れず、公園の境に作り斜めから掘っていたのが、これだとコストがかかり、今、垂直掘削が認められつつあるのです(今までは72年の覚書でアウトだった)。原発ほど大きくなく、景観保全をしつつ、作れるのです。公園の中全部だめと言う言い方が駄目なのです。

 リスナーより、地熱が遅れたか、原発のためか質問があり、それもあり、経産省の補助金も出て調査していたのに、国のサポートがなくなり、原子力、もんじゅに金が行くのに地熱にはお金がなく、しかし事故後増えたものの、環境省が温泉も管理し、役所の事なかれ+電力会社は原発やりたいでこの始末です。

 海外の研究者だと、地震の多い日本でダメなのは原発、やるべきは地熱という人もいるのです。

 今後は、買い取り価格(地熱発電を電力会社が買い取る)、海外だと、電力会社に一定の有利な価格で買取させているので、地熱のように投資のかかるものも楽になるのです。菅総理が制度を導入したものの、金額が決まっておらず、これが良くなると地熱も発展するのです。

 いま議論しているのは、買い取り価格をいくらであり、高くても国民の負担になり、しかし原発に大量の補助金を出してきた、それを削ると電力料金は安くなる→これを地熱に使うと良いのです。

 しかし、野田政権では、地熱をほとんど論議していない、井田さんは方向を誤っていると言われました。

 リスナーより、地熱でも利権、役人の跋扈を憂慮する声があり、闇でやるからいけない、北欧ではオープンにデータを出す。公開の場で、議論できるようにしないと、官僚の跋扈を許すのです。ここは地熱を作っていいと、日本は議論の場を作るべきと、井田さん締めくくられました。

 水野さん、何かあったらどうなるのか、それもいると言われて、またリスナーより意見もあり、地熱はすごい、日本は大転換すべきと、大幅に予算を組もうと言うことです。インドネシア、電源の4割を地熱にしようと、日本に働きかけているのです。

 今日は、原発関係番組4連発、お伝えいたしました(今日はいい疲れでした)。


==MBS報道特別番組、上田崇順さんの原発作業員へのインタビュー==

 永岡です、毎日放送ラジオで、たね蒔きジャーナルのスタッフによる、福島第一原発作業員への、上田崇順(たかゆき)アナウンサーの取材の特集があり、いつもの水野晶子さんの司会の元、上田さんの声をお届けいたします。相当長いですが、今回はお付き合いください。

 福島事故には、重大な情報が隠され、SPEEDIが予測していたのに、官邸、保安院、どこも情報を出さず、住民は被曝させられた。メルトダウンも保安院の一人が事故翌日に指摘したのに、それを隠したのです。

 今、本当の姿が見えているのか?それは原発作業員の実態で、水野さんのところに防護服(タイベックス)、全面マスクがあり、その作業員を映像で見ても、声は聞こえない。その作業員、ラジオだからの情報なのです。

 上田さん、20人の作業員の声を聞いています。

 朝5時、大型バスが来て、いわき市に3000人の作業員の大半がいるのです。作業員への取材は大変で、取材拒否ばかり(マスコミの取材に答えたらだめらしい)。それでも、重い口を開く人がいるのです。 

 「建物はマッチの木で作ったような状態でぶらぶら、その下で働く、壮絶です」

 「大変なところ、グチャグチャ、東電も隠さざるを得ない。1〜3号機から煙、瓦礫だらけ、鉄板がひん曲がっている」

 「本体がむき出して、建屋の屋根と鉄骨も崩れて、よく放射能が出なかった」

 事故後、入った作業員は、崩壊のすさまじさに驚き、また放射能放出への認識の甘さもあった模様です。

 3月12日の爆発は、格納容器内ではないと枝野氏が言い、爆発の危険性を否定。しかし、爆発は14,15日と続いたのです。

 原発内の安全対策、「自分たちもロクに分からない。線量計を当てて、高いところもあった。みんなそうだった。膚が露出していた。そういうところの指導が徹底していなかった。痛みもない」

 作業員によっては、ヨウ素剤の指示があったものの、飲んだ方がいいと言うものの、服用したら14日で検査しないといけない、ポケットに入れっぱなしでたまりっ放しであったのです。ヨウ素剤が何か、話されていなかったのです。

 作業は過酷で、「テレビの何倍もしんどい。全面マスク、呼吸が困難、話も出来ない。携帯もマスクからでは分からない。防護服を着て、体力的に持たない」のです。

 「線量計、ブザーが鳴るまですぐで、30分かからなかったのです。1ミリの被曝を30分で浴びるのに、痛くも痒くもないのです。あの仕事をやれと言うのに、30分では何もできないのです」

 こういう労働、政府はりかいしていなかったのです。

 事故から3週間、当時の菅総理がJヴィレッジを訪れて、作業員はここで防護服を着て原発へ行く。菅総理、原発をコントロールできるようにと言い、この様子の作業員、「菅総理はJヴィレッジしか来なかった、石投げてやろうかと思った、みんな怒っていた。一日入って、物を運ぶ仕事でもしたらいい、涼しい部屋でハンコ押すだけではダメである」と言っていた。

 作業員は、労働環境だけでなく、賃金にも不満があり、1日7000円、12時間拘束であり、4〜5次下請け、東電がくれてもピンハネされるのです。

 4〜5次下請けの作業員が多く、ピンハネに怒っているのです。なぜ政府が改善してくれないのか、なのです。同じ仕事をして被曝しても賃金が違うのです。

 元請けの話では、一人最低賃金の3倍(2.5万円)もらっていると言うものの、下請けに出して、しかし詳しく言えない。末端の賃金を言うのも聞くのも違反なのです。賃金の7割以上がピンハネされ、いくらで雇われているか、聞いてはいけないのです。信じられない労働の実態があるのです。

 水野さん、労働の現場は想像以上であり、弁護士の中西基さん、20次下請けで、ピンハネ率93%もあるのです。東電に取材したら、東電は請負と契約して、その先は知らない。法令順守をするよう伝えていると言うのです。

 被曝して作業をすることで、法律では年間1ミリシーベルトなのに、福島では250ミリになり、将来ガンになる確率が上がるものの、急性障害は出にくいものの、そのことは作業員には伝えられていないのです。

 上田さん、仕事場を離れた作業員にも聞きました。駅の裏の飲み屋街、作業着姿の男性がいて、原発で働き、ここで疲れをいやす。しかし、仲間と飲むことはないのです。「東電ももとの体質、お山の大将になっている」と言い、東電の対応が変わることを示唆し、自分の発言で同僚も仕事を失うと言うのです。他の作業員に聞くと、5人組で、一人何かあったら、全員退出であり(喧嘩など)、替わりはいると言うのです。連帯責任で、最初から言われており、こんなことがまかり通る世界なのかと驚くのです。東電は、そんなことは聞いたことはないと言うだけです。

 しかし、東電への不信感は深まり、食中毒とかあり、次の日に初めて知り、弁当か何かに出て、前に言ってくれという世界なのです。置き去りの世界なのです。何もかも隠しているのです。ひとつだけなら微々たるものだが、何か隠していないか、疑心暗鬼になるのです。

 正確な情報を出してほしい、各地点の線量だけでも出してほしい、そこは危険と仕事ができる。どこがどれだけ危険か分からないのです。

 安全意識が以前より低下している指摘もあり、行き返りは防護服着なくていい、線量が下がっていると言う。赤、白のマスクがあり、それを付けるのに、ここ2,3週間は、建屋で働く人間以外はチャコールフィルターはいらないと言われた。日々被曝しているのに、無理に被曝させられる、なぜ自分たちを守ってくれないのかと言うのです。

 作業員も不安になり、隠蔽の場面を見た人もいるのです。吉田所長が本当のことを話そうとしたら(現場、作業員の状況)、取り巻きがついてしゃべらせないようにしていたのです。本当のことを言ってよ、その方がいろいろな人間の案が出るのです。

 情報隠ぺいが、事故の収束を遅らせているのです。

 事故から1年、建屋のところに走ってやってくれとなり、放射能が高く、そういう仕事しか出来ない。下準備、後片付けとかできず、進捗がものすごく遅いのです。

 行っていないところに行き、ここ、こんなかよぅと、それだけひどいのです。こんな格好でいいの?2号機は一切触っていない。1号機はカバーしているのに、2号機は温度が上がっているのに何もしていない。3号機の作業員は怖いのです。

 1年経っても、作業員は放射能におびえて作業しているのです。 


 野田総理、冷温停止宣言を昨年の暮れにしましたが、作業員は、この発言に、収束宣言と言っても、現場から見たら何も変わっていない、総理、何を言っているのか、なにを持って収束なのか。放射能は漏れないことを言うのに、何ひとつ変わっていない、放射能は出て、作業員は被曝しているのです。総理の収束宣言は、作業員の目から見たものと、あまりに違うのです。

 原発についてどう思うか聞いたら、言えない、なければないで夏も冬も越えられる、なかったら、これから日本で何も出来ない。日本は原子力国、仕事も雇用も減ると言う声があり、考え、悩みながら、原発の存在理由を見つけるように答えたのです。

 別の作業員は、爆発して、これから何十、何百年戻れない。みんなだからがむしゃらにやっているのに、何も変わらない、こんなリスクがあると初めて知った、それでも動かすとは信じられないと言うのです。まだやるのか、なのです。

 上田さん、これが原発を動かすのに重要な証言と言われました。

 水野さん、作業員には関西弁の人も多く、地元で仕事がなく、仕事を求めて原発、そこに貧困があり、原発を生活の糧として、働かないといけない。原発は貧困とセットになり維持されていると言われました。

 作業員の言うことと、政府の言うことに乖離があります。


 その後、この前放送された、小出先生と、東工大の澤田さんの対談が採録されました。

冷温停止について、澤田さん、冷温停止は2つあり、壊れた燃料が移動し、圧力容器の底か、メルトスルーして格納容器の底にあるのか、見ないと分からないが見えない、それが冷やされているか。圧力容器の温度計を見ると冷えている。今冷やして、除染して、まわっている水の温度を見たら、極端なことにはなっていない。蒸気も出てこない、放射能も減っている。環境への影響は抑えられていると言うのです。

 小出先生、放射能が環境に出てしまい、被曝する。融けた炉心がどこにあるかが問題で、冷温停止は圧力容器が健全で、水を蓄えられることを言い、しかし圧力容器の底が抜けており、炉心は下に落ちて、格納容器は放射能を閉じ込める最後の防壁で、それが破壊されている可能性があり、確かめられず、測定器もない。分からないのが原子力の問題で、分からないのに安定しているというのは正しくなく、格納容器の底を破っている可能性があれば、その防護が必要と言うのです。

 作業員の現実、澤田さんが原発推進の根拠は、下請け、9〜10次請けがあり、どういう環境で作業しているか聞いている、被ばく管理が甘く、確認できない。作業環境は水素爆発のあと、放射能の付着した瓦礫が散乱し、無人のブルドーザーで片づけられ、現場の作業員の被曝は以前より軽減している。しかしガンマー線の管理がいるのです。

 小出先生、作業員は、チェルノブイリで4号機一つ壊れたものを収束させるために、60〜80万と言われる軍人、労働者が集められた。日本でそれだけ集められるか、難しい+3つの原子炉が爆発し、4号機も危機で、この事故をどうやって収束するのか、人類が経験していない。万の単位では足りないのかも知れないと言うのです。

 澤田さん、チェルノブイリは、格納容器はなく、福島では一部破損しているが、チェルノブイリで核暴走して、福島より過酷で、融けた燃料がむき出しになり、それを止めるために事故後1週間に何十万人投入された。そこで数十人死んだ。福島は、融けた燃料の回収はハードルが高いが、ロボットでも出来ない。人を使うと被曝する。どういう形で出来るか、チャレンジで、時間的な余裕が福島にはあり、冷却ループを回して冷やせる。出てくる放射能は下がり、次の策は出来ると言うのです。

 地震大国でなぜ推進すべきか、澤田さん、福島だけでなく、女川、東海もやられたが、プラントがどうなったが、壊れなかった原子炉を見て、重要なところが壊れなかったところを見たら、これからも成り立つと言うものです。この20年、地震に関する知見が増えて、耐震補強している。断層のデータと照らし合わせて、条件に合わせたものも出来ると言うのです。

 小出先生、安全な原発は出来ない。東海原発は地震を想定せず作った、みんな同じ。こういう条件で建てるが、時が経つとまずいところが出て、小さな事故から大きな事故まで起こるのです。人間、覚悟がいるが、覚悟して対応できるのではないのです。

 澤田さん、地震対策は地震計の感度を上げて、速く冷やせば出来る。韓国は原発を倍に増やす、中国は100基以上作る、日本は積極的に関与すべきと言うのです。

 小出先生、韓国からも原発を無くすべき、中国も、そのために日本からも撤退と言われました。

 この論議より、作業員がこれからどれだけ被曝するか、分からないのです。

 作業員、ガンになる確率が高い、対処法の書物を読み、紛らわさないとやっていられない。国は、原発で作業したからガンになったと補償してくれるのか、とコメントしていました。

 別の作業員は、どこにいるか分かると安心。しかし、仕事で行っているとしか言えない。子供がディズニーランドに連れて行ってくれと言う。電話しない。連絡のないこと=無事だから、電話すると、帰りたくなるからと、言われました。

 放射能は付きまとう。不安はある、原発に行ったからという目で見られるがつらい。他の仕事をして、原発へ行っていたと分かるとクビになるのがいやであるし、怖い。これを隠して結婚して、その後発覚したら、目に見えないもので、不安が残ると言うのです。自信を持って原発へ行ったと言いたいが、それで何と言われるか、不安なのです。

 水野さん、命を削る覚悟、差別への恐れ、幸せな暮らしを絶たれる人がいるが、彼らなしで、我々の安全は保たれない。これが、原発の今の姿と締めくくられました。

=====東電を辞めた木村俊雄さんのお話======

 永岡です、関西テレビのニュースアンカー、アンカーズアイ、今日は東電を10年前に辞めた原発技術者のお話がありました。

 木村俊雄さん(47歳)、東電を10年前に辞め、自然と生きる人生を送り、今は高知におられます。薪を取って薪ストーブで暖を取り、電気は冷蔵庫と洗濯機のものだけ電力会社から買い、あとは太陽光パネルで賄っておられます。

 木村さん、中学を出て東電学園に入り、そこでは学生服など全部支給され、そして東電に就職し、福島第1原発に着任しました。しかし、出てくるデータはまずいものが多く、行政、役所に出せないものばかりで、これを東電は隠蔽しており、これに木村さん疑問を持たれました。

 決定的なのが91年10月、福島第1原発で、冷却水により非常用ディーゼルが水没する事故があり、これにより、木村さん、原発に津波が来たら大変だと言ったら、上司に無視されたのです。さらに、非常用ディーゼルを津波対策に高台に移す提案も無視されました。これに関して、関西テレビが当時の上司に取材を申し込んだら、東電はそんなことは言っていないと、事実上の回答拒否です。そして、その20年後に事故です。木村さん、津波が来たら原発がメルトダウンすることを警告していたのです。しかし、東電は徹底的なコストカットしか頭になく、何の対策も取ってこなかったのです。

 そして、核廃棄物、これの処理法も確定しておらず、木村さん、30年前には、処理法は出来ると言われたのに出来ていない、これで、人間と共存できないもの(核のゴミ)を出して電気を作ることに疑問を持ったのです。そして、10年前に東電を退社しましたが、3年間慰留された、優秀な方であったのです。

 木村さん、太陽光パネルの設置の仕事もされており、広島で、原発に批判的なお寺に設置して、住職の方から喜ばれています。

 また木村さん、日本中で電気ポットを止めて、魔法瓶に変えたら、原発は3つ止まるとも言われました。

 電気を、必要なところだけ使い、シンプルな生活にしたらいいと木村さん言われ、それを実践している今の方が充実した生活であると言われるのです。

 こういう話で、スタジオにいたジャーナリストの内田誠さん、人間と共存できない核のゴミを出す原発に批判的であり、野田総理は、脱原発の工程表を出すべきだ、今のままなら野田氏は詐欺だと言われました。

 なかなかいい番組であり、これをお知らせいたしました。



(以上、転送終わり)



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