[CML 016201] 大飯原発3・4号の地震動の過小評価等に関する要望書をおおい町長、小浜市長、福井県知事に提出(4月5日)

MASUDA Tetsuya masuda at osaka.email.ne.jp
2012年 4月 6日 (金) 03:58:01 JST


大阪の増田です。

美浜の会HPより
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●大飯原発3・4号の地震動の過小評価等に関する要望書(4月5日)
  「活断層の3連動で760ガル」は断層モデルだけの評価
  これで安全性判断するのは国の耐震設計審査指針に違反しています 

  同趣旨の要望書をおおい町長、小浜市長、福井県知事、福井県原子力安全専門委
 員宛に出しました。
  おおい町役場と小浜市役所に出向いて提出しました。

  提出団体:原発設置反対小浜市民の会/プルサーマルを心配するふつうの若狭の
       民の会/グリーン・アクション/美浜の会 

 (写真)小浜市への申し入れ、おおい町への申し入れ

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大飯原発3・4号の地震動の過小評価等に関する要望書
「活断層の3連動で760ガル」は断層モデルだけの評価
これで安全性判断するのは国の耐震設計審査指針に違反しています


おおい町長 時岡 忍 様

 貴職が強調されているとおり、大飯原発3・4号の運転再開については、安全性の
確認が最も優先されるべきだと私たちも考えます。とりわけ、福島原発事故以降は、
安全性については最大限の注意が払われるべきです。現在、大飯原発近傍の活断層F
oB−FoA−熊川断層の3連動問題が大きな焦点になっています。原子力安全・保
安院は、3月28日の「地震・津波に関する意見聴取会」や、30日の福井県原子力
安全専門委員会で、「3連動で760ガルは妥当」との判断を示しました。
 しかし、現行の約36kmであるFoB−FoA断層の2連動時の基準地震動700
ガルと比べ、約63kmにもなる3連動の基準地震動が760ガルで妥当という保安院
の判断は、あまりにも過小評価であると、多くの人が疑念を抱いています。
 そのため、私たちは4月3日に、保安院に質問書を提出しました。ご参考までに、
この要望書の別紙としてつけています。

 活断層の3連動評価について、保安院の判断は下記のようになっています。

 「FoB〜FoA断層と熊川断層については、念のために連動を考慮した地震動評価
結果(760ガル)が事業者より示されており、妥当と判断する。更に、この地震動
を用いた施設の耐震安全性評価の実施が必要」。

1.「活断層の3連動で760ガル」との断定は、国の耐震設計審査指針に違反して
います。

 この判断について保安院は、断層モデルを用いた評価であると、30日に行われた
福井県原子力安全専門委員会の場で説明しました。しかし、原子力安全委員会の「発
電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」(2006年9月19日、原子力安全委員会決
定)では、基準地震動の策定については、応答スペクトルに基づく方法と、断層モデ
ルを用いた手法の「双方を実施、それぞれによる基準地震動Ssを策定する」よう求め
ています。
 それゆえ、「双方」を実施せず、断層モデルだけで760ガルと断定するのは、国
の審査指針に違反しています。現行の700ガルは、双方の評価を実施した上で、応
答スペクトルに基づく評価値を採用したものです。断層モデルだけで「3連動で76
0ガル」と断定する保安院の見解は、指針に違反し安全性をないがしろにするもので
す。

2. 3連動の場合の耐震安全性評価の確認は、当然に、再稼働の前に行うべきです。

 上記の保安院の判断では「この地震動を用いた施設の耐震安全性評価の実施が必要
」と述べています。しかし、この耐震安全性評価をいつ実施するのかは明記されてい
ません。3月30日の福井県安全専門委員会に保安院が出した資料2−2では、「耐
震バックチェックにおける地震動評価の今後の予定について」という図式が示されて
いるだけです。機器や制御棒挿入時間などの耐震安全性評価について、運転再開の後
に、耐震バックチェックで評価すればいいというようなことは許されません。
 その資料には「事業者による耐震安全性評価結果の確認及び耐震補強計画の策定」
までしか書かれていません。補強が必要な場合に、実際に耐震補強工事を行うのでは
なく、「耐震補強計画」を確認するだけで運転再開を認めるようなことがあってはな
りません。

3.耐震安全性評価の基準は、ストレステストのクリフエッジ(崖っぷち、Ssの1.8
倍=1260ガル)とは別の基準です。
炉心溶融一歩手前を安全性の「基準」のように扱うのは極めて危険な考えです。

 3月30日の福井県原子力安全専門委員会に保安院が提出した資料2−3(または、
地震・津波15−2−1添付資料)の3頁では、次のように記載されています。

 「さらに、地震動評価における不確かさを考慮したケースについて評価した結
果、大飯3・4号機ストレステスト1次評価で確認したクリフエッジ(基準地震動Ss
−1の1.8倍)を下回る。」

 しかし、ストレステストによるクリフエッジ(崖っぷち)は、炉心溶融の一歩手前
の「基準」であり、そのような崩壊ギリギリの値と、耐震安全性の評価基準とは別も
ののはずです。700ガルの1.8倍である1260ガル以内だから安全だという評
価は、極めて危険な判断です。
 保安院は、3月27日の私たち市民との交渉の場で、現行の耐震安全性評価では、
大飯3・4号の地震時の制御棒挿入時間について、評価基準値(許容値)2.2秒、
評価値2.16秒であることを認めています。3連動の場合の制御棒挿入時間の評価
については、クリフエッジと比べるのではなく、基準値2.2秒以内に収まるかどう
かを評価すべきです。
 現行の2連動の場合でも評価基準値(2.2秒)と評価値(2.16秒)の間の余
裕はわずか2%しかありません。3連動になると、仮に760ガルを採用しても、制
御棒挿入時間は評価基準値の2.2秒を超えてしまいます。その場合、大飯3・4号
の運転ができないのは明らかです。

要  望  事  項
1.保安院による「活断層の3連動で760ガル」との断定は、国の耐震設計審査指
針に違反しています。このような判断は認められないと表明してください。
 また、指針どおりに、3連動の場合の応答スペクトルに基づく地震動評価を行うよ
う国に求めてください。

2.3連動の場合の耐震安全性評価の確認は、当然に、再稼働判断の前に行うべきだ
と国に求めてください。

3.耐震安全性評価基準は、ストレステストのクリフエッジ(崖っぷち、Ssの1.8倍
=1260ガル)とは別の基準です。クリフエッジという炉心溶融一歩手前を「基準」の
ように扱い、1260ガル以内ならば安全であるかのように判断することに反対して
ください。

2012年4月5日
原発設置反対小浜市民の会/プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会/グリー
ン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
連絡先団体:美浜の会 大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3階 TEL 06-6367-6580
 FAX 06-6367-6581

(12/04/05UP )

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転載元:美浜の会HP
http://www.jca.apc.org/mihama



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