[CML 012811] 再開発全国研究集会で二子玉川ライズ問題を現地視察:林田力

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2011年 10月 26日 (水) 22:14:40 JST


区画・再開発連絡会議は2011年10月22日から23日まで区画整理都市再開発対策全国研究集会を開催した。23日には世田谷区玉川で現地分科会を開催し、二子玉川東地区再開発問題に携わる住民のガイドで超高層の林立する二子玉川ライズを歩き、環境破壊の実態を明らかにした。
二子玉川駅改札で集合した一行は改札を出たところにあるガレリアで風害を体感した。風がほとんどない状態でも南側の出口に面した箇所だけは風が通り抜ける状態である。住民は「ガレリアで子どもを遊ばせたことがあるが、風が吹くところは嫌がった」と説明する。
多摩堤通りの歩道には防風板が設置されているが、部分的なもので、高さも人の背丈程度であり、あまり効果は期待できない。防風用の植栽も植えられているが、これも高い樹木ではなく、しかも枯れかけているものもあった。平板な「二子玉川ライズ オフィス」が多摩川からの風を遮るために風の通り道や周辺が強風になる形である。
そのまま二子玉川南地区に入る。「東急のカイハツ反対 630台大駐車場 地下5階の掘り下げ、地上82mのビル、630台駐車場入口」と書かれた看板のある民家があった。この民家や近所では風害で屋根の部品が飛ばされ、植木鉢がひっくり返る被害に遭ったという。
再び二子玉川ライズに戻る。ガレリアを抜けた先に交通広場(バスターミナル、タクシープール)がある。バスターミナルなどは駅前にあることが通常であるが、二子玉川では商業施設の奥という奇妙な配置になっている。鉄道とバスを乗り継ぐ人にとっては不便である。住民は「ビル風のために冬場は交通広場が吹きさらしの寒空広場になる」と予想している。
地権者が入居した商業施設「二子玉川ライズ バーズモール」は土曜日なのに閑散としていて、客は少なかった。店舗も不動産屋や保険屋が中心で、物を売る商店街としての魅力に乏しい。ここもビル風が強いために看板には重石を置くなどの対策を採っていた。
続いて「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」の人工地盤に登る。ここもビル風が強く、子どもや高齢者には優しくない。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」の東側には都市計画公園予定地がある。この公園は7メートル近い盛り土をして、山のようになる。この計画に対し、「ばかげている」との声が上がった。多摩川河川敷との直結を名目にしているが、「東急の再開発で生じた残土の処理を引き受けているだけではないか」と批判された。
公園の盛り土は多摩川の土手と直結するために公園の南側を走る多摩堤通りは、トンネルになる。このトンネルの建設は進められているが、驚くべきことにトンネルの中で片側2車線から1車線に変更される。参加者からは「危険」「事故が起こる」との声が上がった。
公園予定地を一回りした後は駒沢通りを北上する。ここは「まむし坂」と呼ばれる坂道である。この駒沢通りには道路が拡幅される計画があり、再開発反対と連動して反対運動が起きている。拡幅予定地には一戸建て、マンション、松の大木が並ぶ。ここには瀬田隧道の入口もある。瀬田隧道は丸子川につながるトンネル(水道用施設)で、『ウルトラマン』の「ミイラの叫び」のロケ地にもなった。
「まむし坂」を上ると、富士見橋に出る。これは東急大井町線の上に架かる橋で、古くから富士山の見える橋として親しまれてきた。「せたがや百景」に指定された眺望であるが、二子玉川ライズの高層ビルが目に入るようになってしまった。
隣には五島美術館がある。ある住民は「五島美術館の庭で茶会をしたが、高層ビルが見えたことにがっかりし、お茶を飲む気分ではなくなった」と語る。
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『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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