[CML 012784] 世田谷区が実施計画・行政経営改革計画にパブコメ募集:林田力

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2011年 10月 25日 (火) 21:02:15 JST


【PJニュース 2011年10月25日】世田谷区は21日、「世田谷区実施計画」及び「世田谷区行政経営改革計画」の素案に対する、区民意見提出手続き(パブリックコメント、パブコメ)の募集を開始した。パブコメは政策決定への住民参加の手法として定着しているが、区政全般に渡る計画に対する募集は珍しい。
 
実施計画は世田谷区が平成24-25年度に実施する計画、行政経営改革計画は財政状況を踏まえ、必要とされる施策に財源や人員を集中していくための予算削減の計画になる。パブコメは特定のイシューを対象とすることが基本である。例えば世田谷区では「第3期世田谷区障害福祉計画」「都市計画法の規定に基づく開発行為の許可等に関する条例」「一般廃棄物処理基本計画」などの素案に対するパブコメが実施されている。
 
区政全般に亘るパブコメは「住民参加」を掲げて当選した保坂展人区長のカラーを示すものとして注目される。一方で、あまりに広範な内容へのパブコメ実施には不安もある。世田谷区は2010年1月に「街づくり条例改正の考え方」へのパブコメを実施したが、素案にすらなっていない抽象的な「考え方」へのパブコメで済ませたことが批判された(林田力「街づくり条例について考え、語る会開催=東京・世田谷(上)」PJニュース2010年9月13日)。
 http://www.pjnews.net/news/794/20100912_16
 
素案の内容にも議論が生じる。保坂区長は「大型開発の見直し」を掲げて当選したが、実施計画素案0701番「街のにぎわいの核づくり」では、「人が憩い集う、にぎわいと魅力ある街づくりのため、都市基盤整備と核となる都市空間の創出により、拠点整備を推進する」と述べ、二子玉川東地区再開発への支援や下北沢の道路整備に取り組むとする。
 http://www.pjnews.net/news/794/20111023_1

この拠点整備は1003番「都市景観の形成」の「区民等と協働して世田谷らしい風景を創出」「良好な景観形成を進めていく」や1004番「地区街づくりの推進」の「地区特性に応じた良好でやすらぎのあるまちづくりを推進」とも衝突するが、その調整は明記されていない。保坂区長の公約「大型開発の見直し」を支持した住民からは反対意見が予想されるが、どこまで真摯(しんし)に区が応えるか注目される。
 
もともとパブコメ自体に「意見を募集するだけの形式的手続きで、結論は最初から決まっている」との不満がある。区政全般に亘る根本的な計画に区民の意見が反映されれば画期的である。住民参加の実を上げられるか、保坂区政の手腕が試されることになる。
 
パプコメは区民だけでなく、区内への在勤・在学者や区内に事務所や事業所を有する個人・法人・団体、素案に利害関係を有する個人・団体も可能である。募集期間は11月11日までで、提出方法は政策経営部政策企画課への持ち込み、郵送、ファックス、ウェブサイトからの投稿がある。提出された意見と区の考え方の公表は2012年2月頃、両計画の策定は3月を予定する。【了】 
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