[CML 012694] 小出先生、若い頃から「学問の意味、社会的な責任を考えてきた」

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 10月 20日 (木) 18:06:06 JST


みなさまへ    (BCCにて)松元
小出先生の「たね蒔きジャーナル」10月17日と18日分をあわせてお届けします。

小出先生、反骨の人生を尋ねられ、大学3年のとき女川原発反対運動に出会い「学問の意味や社会的な責任を考えて」きたと語っています。「助教」(助手)で「困ったことはひとつもなかった」と言い切ります。

また、除染は市民に出来るものではなく行政が担い「費用は東電に払わせるべきだ」と言っています。

●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。 

http://hiroakikoide.wordpress.com/

=====17日のお話======

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。今週はMBSラジオのスペシャルウィークで、たね蒔きジャーナルでは「シリーズ反骨の人」を特集します。

事故後、直ちに影響はないと言っていた人はメディアから消えたと、平野さんの指摘がありました。その時に、逃げるべきと一人言われていたのが小出先生であり、今も、様々な発表を小出先生の言葉で説明してもらっている状況です。今日は、なぜ小出先生がこういう人になったのかを聞きます。

 平野さん、辺野古の問題は、日本がアメリカによくやっているとのアリバイ作り、税金の無駄つがいとの指摘がありました。

 原発のニュース、やらせメール問題、佐賀県の古川知事、自分の名前が出たら辞めざるを得ない(再稼働に突っ走っていると思われる)と、委員会の郷原氏に言っていたのです。九電のメモによると、知事が再稼働してくれと言った模様であり、九電と知事の不透明な姿勢や関係と、郷原氏の批判がありました。

 新しい工程表が発表され、年内の冷温停止を目標とすることを国と東電が発表しました。1億ベクレル/時間、これでも先月の半分であり、統合対策室、汚染水漏れの対策をします。ステップ2の後の運営計画を発表しています。メルトダウンした1〜3号機が再損傷する確率は5000年に1回と言っていますが、炉心がどうグチャグチャになっているかは不明なのです。仮設冷却を3年行い、その間は大丈夫なのですが、なぜこんなことが言えるのかは不明です。

 保安院はこの計画が妥当か、審査するのです。


 そして、小出先生のお話、その反骨人生に迫ると言うと、断ると言われました(笑)。終戦の4年後上野に生まれ、中学・高校(一貫校)で皆勤であり、60年代、東京オリンピックがあり、広島・長崎の展示を見て、原爆は悲惨と思い、これを平和的に利用したらいいと、マスコミがそう思っていた時代であったのです。

68年に東北大学に入り原子力を学び、3年の時、70年10月、原子力をやりたくて仙台にいて、東北電力が原発計画を発表し、それをこの時は良かったと思ったのです。が、建てるのが仙台ではなく、女川であり、小さな漁港に立てて、仙台に長い送電線を引く計画であり、女川の人がなぜ仙台に建てないのかと言い、その時答えはなく、なぜかと思い、答を探したら、大学では原発はいいものとしか教えてくれないので、大学と離れて勉強し、アメリカで原子力の問題点が発信され始めた頃で、結果、答は、原発は都会では引き受けられない危険を持っているものと知ったのです。学校で教えられたのではなく、自分で知ったものであり、残念で、夢が打ち砕かれたもので、悔しい、複雑な思いで、落とし前を付けたくて、原子力を止めさせたいと思い始めたのです。

大学闘争の時代であり、学問の意味、社会的な責任を考えていた(学生、教員)、学問に問題があり、小出さんに共感する人も出たのです。教授たちと議論して、授業をやらせないようにした、ある教員は、福島原発で絶対安全と発言して、この教授と論議し、小出さんの同学年の人は、全員がこの教授の講義をボイコットし、小出さんの論議に相手は勝てなかったのです。

しかし、大学の研究者は、原発は安全とは思っていなかったのです。学問は細分化され、自分のやるところは分かるが、領域外は分からない、原発の全体像を教員が理解しておらず、原子力を進めるのは、そんなことを言っても家族が、生活があり、国のやることに反対して大学を去れないという教員がいたのです。そこまで言ってくれた人は正直で、何も言わない人もいたのです。

そして、親の期待を背負って大学に来た人もいる、自分の説を曲げて企業に行った人もいるのです。原子力ではなく、土木に行った人もいる、自分の人生を、言い訳を作りながらいたくないと、土木に行って、とび職の親方にまで行った人もいました(今でも女川反対の中心にいる)。小出さん、自分はそうしない、原子力の場にいて、反対する人もいるとして、残ったのです。

小出さんの親は放任であり、自分がこうしたいと決めたら、そうしていたので、親は信頼してくれたのです。生き方が損だと思ったことはないのです。給料は教授より低いのですが、37年助手、最下位にいて、他の大学の人があり得ないと言うのですが、原子力の研究をするなら賛成しないと研究費は来ない、研究費が来ないならそれなりの研究をしたらいい、困ったことはないと言うのです。説を曲げて原子力に反対する思いはなかったのです。

平野さん、組織内の発言力、助教では思う通りにならないのではと聞かれて、京大原子炉実験所は大学であり、基礎学問をやる、ある人は物理、ある人は化学、原子力推進の機関ではない、それを原子力反対のために動かしたいと思ったことはなかったのです。その代り、自分のやることに口出しするなと言える、学問的な嘘を言わない限り、自由にできる恵まれた立場なのです。教授になり、実験所をどうしたいと思ったことはないのです。

リスナーより、小出先生、苦行僧と言うと、誤解である、楽しんでいる、小出先生が迫害されていると思われているかも知れないが、お金で苦労したことはないと言うのです。小出先生、エレベーターを使わないのです。しかし、ホテルでは階段がないのです、不便です(笑)。

伊方の裁判で、敵が圧倒的に有利であり、負けの続く人生(連戦連敗)、悲しい、負けている間は良かったが、いつか事故が起こるからと思い、事故が起こったので、言い争っていた時は良かったが、事実として負けてしまい、言葉に尽くせず無念なのです。

平野さん、若い人が原子力に進む人がいなくなることを懸念していることについて、小出先生に学びたい人はいるかは、原子力は全廃すべきと言っており、しかし、核廃棄物の処理が広島原爆120万個分ある、子孫に負担を100万年かける、何とか、これを後世の重荷にしない学問があるべきと思っているのです。そういう学生に来てほしいものの、小出先生が原子力の夢に思っていた時と、ごみを残して負の毒物しかない時と、このために来てくれる学生がいるか、難しい、しかし、その責任を取りたいと言う学生も来てくれているのです。

 私は、化学に夢を抱き研究生活を進めたものの、その後病魔に襲われて夢砕かれて、今も病気と闘っている毎日です。その中で、小出先生の研究生活に、改めて敬意を表したいです。小出先生、本日は本当にありがとうございました。


=====18日のお話=====

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、福島の除染、高いところは自治体がやるが、低いところは市民に協力してくれとのものなのです。野田総理が視察して、高圧洗浄機だけではだめ、瓦を変えないとダメと言う声もあり、地元では除染にしっかりしてほしいとのことなのです。田畑はやらず、住宅と公共施設だけなのです。放射能の土はそれぞれの場所に仮置きし、その後の処置は不明です。水野さんの突っ込みばかりで、平野さん、パフォーマンスばかりであり、水田の除染は猫の額にもならない面積を東電はやらず、国がやっているとのイメージを振りまくだけであるとの指摘がありました。また、仮置き場を決めるのが国の仕事であり、削り取った土は5万袋出る、その処置を決めずによく行くと平野さんの指摘があり、破綻は分かっているとのことでした。

 東京・足立区の敷地で4マイクロシーベルト/時間が出て、除染を起こっています。プールの隣の雨どいであり、児童が近づく場所でないと足立区は言っているものの、保護者からは不安の声が出ています。

 小宮山大臣、茨城でも健康調査をすると言っていますが、範囲、時期は未定です。

 原子力損害賠償機構に東電は7000億円求めています。枝野大臣が認可すると賠償が行われ、総額で4.5兆円になり、当面必要な7000億円を求めて、これが来ると、東電は債務超過を避けられるのです。


 そして、小出先生のお話、昨日はとっても苦しかったと笑われましたが、多くのリスナーから感銘を受けたことなのです。

 東京の小学校で、足立区で3.99マイクロシーベルト/時間、小出先生、世田谷で福島のホットスポットと答え、違っていたので、これは答えが間違いであり、お詫びがありました。今回は、限られた情報で答えたいのですが、間違いもあることを承知してほしいと言うことです。雨どいの下、ホットスポットであり、福島からの汚染と思われるのです。年間21ミリシーベルトになり、雨どいに人がずっといるのではないが、子供たちが泥を触ると危険であり、汚れているものはどけないといけないのです。

 どこを除染するかは、限られており、学校・幼稚園の雨水のところ、塵を調べて、汚れていたら除染すべきなのです。経費は億単位になり、調査は、行政が個別にやるべきで、市民には出来ない、責任は東電にある、費用は東電に払わせるべきなのです。

 東電と政府は工程表の改訂版を書いて、冷温停止が年内と言うと小出先生笑われて、冷温停止の概念は圧力容器の中に水があり炉心が浸かっていて100℃以下にすることで、圧力容器の底が抜けて炉心が外に出ている、冷温停止と言う用語を使うのがナンセンスなのです。しかし政府は冷温停止と言い、放射能が新たに放出されいのを条件に加えて、1億ベクレル/時間(9月の半分)なのですが、これは、小出先生から見て、1964年から原子炉実験所が動き、その全期間を積算しても1億ベクレルは出せないのです。そんなものが1時間で出る、事故直後の800万分の一で、事故直後がいかにすさまじかったか、です。事故直後のすごさが分かるもので、政府の発表だけだと、安心する人もいるのであり、7カ月たち、東電の被曝作業でここまで持ちこたえている、大量の放射能が空気中に出ることを防いでいるのは評価し、ありがたい。再度、大量の放射能が出てこないことを願いたいのです。

 3月11日以前の放射能は数字にならない量であり、その中、野田総理は原発を増やすことを個々に判断と言い、政治がますます嫌いになると言われました。島根3号機を念頭に置いており、これに小出先生は関わっていないものの、人形峠の汚染に行き、反対していた、島根はその隣で、交流しており、現地の人は、島根原発に活断層があると言って、中国電力は否定、しかし、穴を掘ったら活断層があり、国、中国電力が嘘を言っていた、原発は安全と国の言っていたことが壊れた事実を示したのです。

 今日も、小出先生のお話をお知らせいたしました。


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