[CML 012678] ◆平岡法相宛要請書◆ 死刑執行をやめてください

加賀谷いそみ qzf01055 at nifty.ne.jp
2011年 10月 20日 (木) 00:31:31 JST


(転載歓迎)

全国のみなさんへ
 死刑執行の停止を求め山口県内などで活動している市民グループや宗教者が1
0月17日、平岡法相に要請書を提出しました。以下に全文を紹介します。転載
・転送にご協力ください。
               死刑廃止を求める市民の声 代表・井上澄夫


◆平岡法務大臣様

 死刑執行をやめてください

 突然の申し入れで失礼します。私たちは死刑執行の停止を求め山口県内などで
活動している市民グループや宗教者です。これまでの平岡秀夫議員の岩国への米
軍艦載機移転反対や憲法擁護の発言など、平和と人権を大切にするリベラルな姿
勢に共感してきました。

 このたび法務大臣に就任されたことで死刑執行を命ずる立場になられました。
江田前法相は死刑執行を行いませんでした。このまま執行の停止を続けられるよ
うに願いこの要請をするものです。

 平岡法相は初登庁後の記者会見で「死刑の国際的な流れ」に言及されました。
今年は死刑廃止国際条約が発効して20年になります。昨年末で死刑を全廃して
いる国は96カ国、通常犯罪について廃止している国は9カ国、執行を停止し事
実上廃止している国が34カ国。一方で存置している国は58カ国です。死刑廃
止国際条約が成立した1988年末には全廃している国は35カ国に過ぎず存置
国は101カ国もあったことをみれば、まさに「国際的な流れ」です。また、2
007年から断続的に国連では日本政府に対し死刑執行停止決議が採択され、人
権理事会、拷問禁止委員会、自由権規約委員会などで同趣旨の勧告が出されてい
ます。これらを日本政府は無視し、死刑廃止国際条約を批准していません。

 平岡法相は記者会見で「死刑を支持する国民感情」を述べられました。これに
ついて私たちはこう考えます。先の千葉法相の時に死刑制度の情報公開の一環な
のか刑場をマスコミに取材させました。これは違うと思います。普段はあまり知
ることの出来ない「国際的な流れ」の情報こそを正しく知らせ、「国民感情」に
問いかけるべきであると。

 死刑制度は国家主権の問題ではありません、死刑制度は基本的人権の問題です。
人間のもっとも基本的な生きる権利を政府が尊重するなら、死刑制度を廃止すべ
きです。まして誤った裁判で冤罪による執行が行われた場合には取り返しのつか
ないことになります。

 21世紀になって独立した東ティモールは長くインドネシア軍の支配下におか
れ苦しめられました。独立を巡る中でも独立反対の民兵によって殺戮、略奪が行
われました。しかし、独立と同時に死刑廃止を決めました。報復ではなく和解を
選択したのです。死刑廃止国際条約成立時には廃止国がゼロだったアフリカでは、
いまでは廃止国は30カ国を超えています。いずれも過酷な植民地支配から脱し
た国々です。私たちはこれらの国の道義性の高さに敬服します。

 死刑制度を廃止し政府が市民を殺さないと決めることは、憲法九条で戦争放棄
を謳っていることと同じように、命を尊重する国として世界に宣言することです。
それは素晴らしく誇れることです。東日本大震災で多くの命が奪われたいま、私
たちはあらためてそういう国になるよう念じてます。

 在任中は死刑執行を命じないでください。

 死刑制度廃止への途をひらいてください。

 お忙しいなか最後まで読んでくださりありがとうございました。

 2011年10月17日

 要請者
 日本基督教団西中国教区山口西分区社会部・山口・カトリック正義と平和協議
会
 アムネスティ宇部有志一同・アムネスティ山口グループ
 アジア共同行動山口県実行委員会(事務局代表・詫間千穂)
 憲法を活かす市民の会・やまぐち(共同代表・鳥家治彦、藤井郁子)
 下関の行動とことばをつなぐ「海」編集委員会(編集責任・大谷正穂)
 下関東チモールの会(代表・大城研司)
 10フィート映画を上映する下関市民の会(代表・赤司暸雄)
 被爆二世の会(代表・寺中正樹)・連帯労組・やまぐち(委員長・寺中正樹)
 麻田茂樹・浦辺頼子・寺中正樹・寺中千尋・原経徳・廣崎リュウ・藤井郁子・
前田恵子


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