[CML 012626] 脱原発運動における市民と政党、労組との連携、共闘の問題について〜Re: 【京都で脱原発集会・デモ950名参加、2日間で1210名参加】

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2011年 10月 17日 (月) 18:03:57 JST


内富さん、昨日(16日)の京都での脱原発集会・デモのご報告ありがとうございます。

15日のプレ企画のシンポジウムと合わせて2日間で合計1210人もの市民が同集会・デモに参加された、
ということ。「変えよう!日本と世界」という脱原発集会の標語にまさにふさわしい京都集会であったことが
その熱気とともにこちらにもよく伝わってきます。

同集会に参加された滋賀のKさんからも同集会参加記がメールで送付されてきました。下記に同参加記
を転載させていただこうと思います(最下部)が、同参加記でKさんは鎌田慧さんの講演の内容の要旨を
次のように紹介されています。

  「9.19の呼びかけ人(大江健三郎さんら)は本気で原発を止めるために闘う、原発絶対反対の闘い
  が原発を真に止めると。ヒロシマで日本は国体護持などと言って戦争をやめなかった。そして、ナガサ
  キを迎えてしまった。今私たちは、フクシマの次に来る原発事故を前にしている。市民こそが先頭に立
  ち、政党などは、手足になる、そんな運動を展開するときだ。」

慙愧の思いに満ちた、それだけに深いノーモア・フクシマの訴えです。

ところで、Kさんの報告では、鎌田さんは「市民こそが先頭に立ち、政党などは、手足になる、そんな運動
を展開するときだ」と述べているところが内富さんご紹介の京都新聞の記事では次のようになっています。

  「原発問題を追及してきたルポライターの鎌田慧さんが講演し、『政党や労働組合でなく、市民が先頭
  に立って原発反対の運動を拡大しなければならない』と力説した。」(京都新聞「原発反対、市民先頭
  に 京で集会、鎌田さんら講演」2011年10月16日)
  http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20111016000071

上記の京都新聞の記事は「政党や労働組合(が先頭に立つの)でなく、市民が先頭に立って」の意で、鎌
田さんの同集会での発言の趣旨を誤まって伝えているわけではないのですが、「政党や労働組合でなく」
というフレーズを先に立てて書くことによって、意図せずして、同記事は、鎌田さんはあたかも市民と政党
や労組との連携、協力関係を否定的に見ている。市民の運動と政党や労組の運動を対立的に見ている、
かのような印象を与えるところがあります。実際にそのように受けとめて読む読者も少なからずいるので
はないでしょうか。しかし、鎌田さんの同集会での発言の趣旨はKさんの報告にあるように「市民こそが先
頭に立ち、政党などは、手足になる、そんな運動を展開するときだ」というものです。

上記、言わずもがなの蛇足を述べたのは、実際に市民の運動と政党や労組の運動を対立的に見る風
潮が私たちの運動の一部にあることを私は懸念しているからです。しかし、市民の運動と政党や労組の
運動は対立的なものではなく、反原発運動において車の両輪の関係にあるものだと私は思います。

先に私は、原水協と原水禁の統一問題に関して、この5日にあった日本記者クラブでの共産党委員長
の志位氏の講演の内容を報じる朝日新聞と赤旗の記事の比較をしてその問題意識の落差について若
干の懸念を述べることがあったのですが( http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-349.html )、その
私の懸念に対して、あるメーリングリストでそうした懸念よりも脱原発の市民運動がいまかつてないほど
高揚しているという事実にこそ着目するべきではないのか。そうしてこそ実効的な脱原発政治も期待で
きるのではないか、という市民の運動と政党や労組の運動を対立的に見る反論のような投稿がありまし
た。以下の文は、その反論に私として応えたものです。市民の運動と政党や労組の運動は対立的なも
のではなく、反原発運動において車の両輪の関係にあるという私の所論の展開になりえているように思
いますので要約して転載させていただこうと思います。

━━━━━━━━━━━
政治的実効力の問題は実効的な政治変革の問題として私の胸の内にも政治的思考の核の問題として
常にあり続けています。理念をもっぱらに重視して実効性の問題を疎かに考える、という「現実」軽視型
の志向性は私の中にはありません。

私が原水協と原水禁の統一問題を重要視する、重要視しなければならない、と考えるのも、私の思想
の根としてこの政治的実効力の問題を重要視しているからです。

いま、フクシマの事故以後「脱(反)原発」の思想と運動は市民的レベルで空前の高まりを見せていま
すが、そして、その象徴が先の脱(反)原発6万人集会(&デモ)の成功ですが、同集会(&デモ)は市
民の脱(反)原発の思想の高まりを象徴するとともに原水協と原水禁が「脱(反)原発」という一致点で
集結したその政治結集の成功を象徴するものでもありました。市民だけの単体でも、政党(系)だけの
単体でもこの6万人集会(&デモ)の成功は実現させることはできなかったでしょう。ジャーナリストの
岩垂弘さんも「9・19脱原発デモ、空前の盛り上がり」(「リベラル21」2011年9月20日付)という評論で
「この集会が大勢の参加者を結集しえた理由の一つは、原水禁系の労組と原水協系の労組が初め
て『脱原発』で“共闘”できたということにあるとみていいだろう」という感想を述べています。岩垂さんは
この評論では言及していませんが、もう一つの大きな「理由」はいうまでもなく脱原発を願う市民の大
結集です。
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1733.html

この二つのことは車の両輪の関係にあって2輪×2輪の四輪があって車ははじめて駆動するのです。
私が先の5日の日本記者クラブでの志位共産党委員長の講演を伝える報道について期待交じりの
論評をしているのはいたずらに共産党や社民党という「左翼政党」を賞揚しようとするためのものでは
ありません。飛行機は一翼だけでは飛べないもののその一翼がなければまた二翼の一対にもなりえ
ない。「脱原発」という実効的な政治変革を実効的に実現するためにも二翼のうちの一翼の、さらに
その一翼の中での統一・協力は欠かせない。その重要性を言うために書いたのが先の私の論評な
のです。

ところで、脱原発運動における市民運動の重要性を言うために「市民の思想の方が左翼政治家の懐
よりもずっとはるかに根源的な想いと痛みとを抱えている」という認識を語る人がいます。しかし、「市
民の思想の方が」「ずっとはるかに」という対置的な認識は「一翼は二翼の一対としてある」という常識
としての認識とは相反するものです。一翼への片思いは飛行機を迷走させ、遂には墜落させるという
ことにもなりかねません。そういう意味で私は二翼の運動の連携と協力の大切さを強く思うのです。も
ちろん、脱(反)原発運動の成功のために。
━━━━━━━━━━━

最後にKさんの「変えよう!日本と世界」脱原発集会参加記を添付しておきます。

………………………………………………………………………………
反戦・反貧困・反差別共同行動in京都に参加しました。

 9.19反原発6万人集会を成功させた、ルポライター・鎌田慧さんは、今後の行動提起について、12/
10日比谷野音集会−2/11全国同時50万人デモ−3/11福島デモ−3/24日比谷野音で1000万人
署名総括集会−そして、来年5月か6月に10万人集会を開催して、原発再稼動を止め、全原発を止め
る民衆運動を展開しようというもの。9.19の呼びかけ人(大江健三郎さんら)は本気で原発を止めるた
めに闘う、原発絶対反対の闘いが原発を真に止めると。ヒロシマで日本は国体護持などと言って戦争を
やめなかった。そして、ナガサキを迎えてしまった。今私たちは、フクシマの次に来る原発事故を前にし
ている。市民こそが先頭に立ち、政党などは、手足になる、そんな運動を展開するときだ。

 ドイツ緑の党会派副代表のベーベル・ヘーン議員は、「工業国ドイツで、原発を止めることを決意した、
原発の事故リスクは、想像以上に大きい、放射性廃棄物は処理できない、将来の人々に責任を負わせ
る無責任な技術と構造がある、大企業がエネルギーを独占し、市民が被害を受ける、そして、ほかに再
生エネルギーという方法がある、それは、原発より大きな雇用を生み出せる、原発廃止は、こんな風に
いいことしかない。」

 90歳になる瀬戸内寂聴さんは、会場満杯かと思ったが、まだ少ない、若者か少ない、もっともっと集
めようと。そして、日本の若者は、福島で(ボランティアで)がんばっているのを見た、まだ大丈夫だ、皆
さん、生きることは行動することだ。青春は恋と革命だ、日本は革命を起こさねばならない。脱原発署
名で、1000万人の一人になるのは人間の誇りです、と結ばれた。

参加者950人の長いデモは、休日の京都の繁華街・河原町を多くの市民に訴えながら進んだ。

原発再稼動と原発輸出を進めようとする野田政権に対して、京都からの反原発の決定打となった。
………………………………………………………………………………


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/

----- Original Message ----- 
From: "uchitomi makoto" <muchitomi at hotmail.com>
To: "uchitomi makoto" <muchitomi at hotmail.com>
Sent: Monday, October 17, 2011 9:20 AM
Subject: [CML 012616] 【京都で脱原発集会・デモ950名参加、2日間で1210名参加】 京都で脱原発訴える集会 瀬戸内寂聴さんら講演+原発反対、市民先頭に 京で集会、鎌田さんら講演


>
> 参加者は実数で950人(配布資料から)でした。土曜日のプレ企画のシンポジウムは260名の参加ということで、2日間で1210名の参加でした。
> 昨日は京都では円山音楽堂での脱原発集会以外に、飯田哲也さんの講演会や大阪でも上記の脱原発集会など同時多発的に脱原発イベントが重なって大変でした。
> 土曜日もドイツ緑の党のヘーンさんのシンポジウムの他に、同志社大学でのエントロピー学会主催の脱原発シンポや東電の元技術者蓮池さんの講演会など脱原発イベントラッシュで大変でした。
>
> http://d.hatena.ne.jp/hansenkyodo_kyoto/
>
>
> 京都で脱原発訴える集会 瀬戸内寂聴さんら講演
>
>  円山公園音楽堂で開かれた脱原発を訴える集会で、講演する作家の瀬戸内寂聴さん=16日午後、京都市東山区
>
>  脱原発社会の実現などを訴える集会が16日、京都市東山区の円山公園音楽堂で開かれ、作家の瀬戸内寂聴さんやルポライターの鎌田慧さんらが講演し「原発を再稼働させない」と訴えた。
>
>  瀬戸内さんはつえを手に登場し「私は無責任な扇動者なんです」などと笑いを交えて講演。「生きるとは行動すること。行動しなくては生きたことにならない」と述べ「子どもたちに安心な日本を残して死ななきゃ申し訳ない」と聴衆に語りかけた。
>
>  鎌田さんは「原発がなくても生活できる。野田佳彦首相は再稼働を狙っているが、私たちは認めない」と批判。再生可能エネルギーへの転換の必要性を訴えた。
>
> http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101601000436.html
>
> 共同通信配信で琉球新報記事掲載など全国ニュースに。
> http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-182876-storytopic-1.html
>
>
>
> 原発反対、市民先頭に 京で集会、鎌田さんら講演
>
> 鎌田さんの原発反対の訴えに聴衆が耳を傾けた集会(京都市東山区・円山公園音楽堂)
>
>  脱原発を訴える集会「変えよう!日本と世界」が16日、京都市東山区の円山公園音楽堂であった。原発問題を追及してきたルポライターの鎌田慧さんが講演し、「政党や労働組合でなく、市民が先頭に立って原発反対の運動を拡大しなければならない」と力説した。
>
>  研究者や市民でつくる反戦・反貧困・反差別共同行動きょうと(代表世話人・仲尾宏京都造形芸術大客員教授)が催した。
>
>  「本気で原発を止めようとしなかったと反省している」という鎌田さんは、作家の大江健三郎さんたちと始めた脱原発の署名活動への協力を求めた。「いかに早く廃炉にして平和で安心できる社会にするか。行動が問われている」と述べた。
>
>  集会では作家の瀬戸内寂聴さんとドイツの「90年連合・緑の党」の連邦議会議員もあいさつし、閉会後は参加者が同公園から京都市役所前までデモ行進した。
>
> 【 2011年10月16日 23時29分 】
>
> http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20111016000071
>
> 山本太郎また訴えた…大阪で反原発
>
> 大阪市内をデモ行進する俳優の山本太郎(中央右)ら(共同)
>
>  反原発を訴える複数の市民団体が16日、大阪市中央区で集会「さよなら原発関西のつどい」を開催し、約800人(主催者発表)が参加した。俳優山本太郎(36)は「地震はいつ起きるかわからない。全ての原発は即時停止すべき」「皆さんにできるのは地元の政治家にプレッシャーをかけること」などと呼び掛けた。元京都大原子炉実験所講師の小林圭二さん(72)は高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)について「(東京電力福島第1原発などで使用されている)軽水炉よりも耐震性が低く、危険だ」と説明。福井で地震が起きた場合の災害を想像するべきと訴えた。
>
>  [2011年10月16日21時10分]
>
> http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20111016-850826.html
>
> 環境・エネルギー問題セミナー:「原子力から自然へ」NPO所長講演−−下京 /京都
>
>  京都商工会議所主催の環境・エネルギー問題セミナーが15日、京都市下京区であり、NPO法人「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長が東日本大震災後のエネルギー需給をテーマに講演。「日本は明治維新、太平洋戦争に次ぐ近代史第3の転換期。かつて焼け野原から産業を起こしたように、日本経済が世界に再び向き合う機会になる」と原子力から自然エネルギーへの転換を訴えた。
>
>  原子力産業の技術者だった飯田所長は、膨大な賠償責任が生じた福島第1原発事故を踏まえ、無限責任保険が必要とし、「原子力は業界の試算以上にコスト高になる」と強調。今夏の電力不足の経験から「企業や家庭の需給調整でピーク時の電力を減らせば、原発を全て停止しても電力は足りる」と指摘した。
>
>  さらに、欧州で自然エネルギー市場が拡大する現状を示し、「課題はあるが、新しいエネルギー作りで地域社会が自立できるモデルを作るべきだ」と述べた。【五十嵐和大】
>
> http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20111016ddlk26040329000c.html
>
> 「原発の未来はない」 東電OB蓮池さん、京で講演印刷用画面を開く
>
> 講演会で原発事故について語る東電OBの蓮池透さん(京都市下京区・キャンパスプラザ京都)
>
>  北朝鮮による拉致被害者家族連絡会元副代表で、元東京電力社員の蓮池透さん(56)の講演会が15日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で開かれた。福島第1原発での保守管理や、核廃棄物再処理などに携わった経験を語り、「原発の未来はない。フェードアウトさせながら新しいエネルギーを見つけるべき」と指摘した。
>
>  蓮池さんは1977年に東電に入社。福島第1原発に通算で5年半勤務したほか、同社原子燃料サイクル部長などを務め、2年前に退職した。このほど刊行した「私が愛した東京電力」で、今回の原発事故の実態や社内の実情を解説している。
>
>  蓮池さんは、管理を担当した3号機原子炉の構造を説明し、東電の情報公開や政府の対応の怠慢ぶりを批判。「メルトスルーした燃料を処理して廃炉にするには50年以上かかる」と指摘し、「使用済み燃料の受け入れ先もなく、トイレのないマンションのようなもので、新たな原発建設は絶対無理。問題を先送りせず、政府や電力会社は対応を考えるべきだ」と述べた。
>
> 【 2011年10月15日 23時03分 】
>
> http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20111015000107
>
> ビデオ:「原発、ほんまかいな?」 専門家解説、NPOが製作 22日、上映 /京都
>
>  原発が抱えるさまざまな問題について、小出裕章・京都大原子炉実験所助教(原子核工学)や大島堅一・立命館大国際関係学部教授(経済学)ら各分野の専門家が分かりやすく解説するビデオ作品「原発、ほんまかいな?」(鈴木敏明監督、75分)をNPO法人「アジア太平洋資料センター(PARC)」(東京都千代田区)が製作した。22日午後6時半から京都市下京区の「ひと・まち交流館 京都」で上映される。
>
>  原発について電力会社や政府が繰り返してきた「クリーンなエネルギー」「燃料はリサイクルできる」「経済性と安全性」という宣伝に対し、主人公の女性2人が関西弁で疑問をぶつけていくドラマ風に仕立てた。
>
>  それらの疑問に、小出さんや大島さん、細川弘明・京都精華大教授(環境社会学)らが回答。原発での労働と事故、脱原発の未来についても、元作業員や農家、環境活動家らが語る。PARC共同代表でもある細川さんが監修した。価格は9450円で、問い合わせはPARC(03・5209・3455)。
>
>  一方、上映会は京都の市民グループ「ピースムービーメント実行委員会」が主催。上映後、作品の脚本・助監督を担当したPARCの小池菜採さんと、「核のごみキャンペーン関西」の小坂勝弥さんの2人を交えた質疑や意見交換もある。
>
>  資料代500円。問い合わせは同委員会の松本さん(090・2359・9278)。【太田裕之】
>
> http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20111015ddlk26040477000c.html



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