[CML 012527] 東京アカデミー名古屋校で540万円盗まれる

酒井徹 toorusakai2 at excite.co.jp
2011年 10月 13日 (木) 00:13:43 JST


東京アカデミー名古屋校で540万円盗まれる
――学校側、8ヶ月以上 被害届 出さず――

■学校側「関係者が捕まると営業上よくない」

全国で資格試験対策の学校を経営する
「東京アカデミー」の名古屋校(名古屋市中村区)で、
今年1月17日に
金庫から現金538万9000円が盗まれていたことが
明らかになった。
学校側は当初、
名古屋校の経理担当部長を降格処分とする一方で
警察に被害届を出さず、
事件を公にしようとしなかった。
しかし、
事件の真相究明などを求める労働組合の追及を受け、
第1回団体交渉開催日にあたる9月21日の午前に
愛知県警・中村警察署に被害届を提出した。

盗難事件があったのは
名古屋市中村区名駅三丁目の古川ビル3階にある
東京アカデミー名古屋校の事務所である。
大金庫と経理用の手提げ金庫内にあった
現金538万9000円が盗まれた。
大金庫には
ダイヤルキーとカギの2つの施錠装置がついていた。
しかし、
事件当時はダイヤルキーだけで施錠をし、
カギは使われていなかった。
こうした施錠方法は、
当時の経理担当部長が
前任者から引き継いだものであった。

同校従業員によれば、
当時 東京アカデミーの従業員のなかで
ダイヤルキーの解除番号を知っていたのは、
手提げ金庫を宅配便置き場から発見してきた
A執行部長と
後に退職したB部長、
経理担当のC部長と
関連会社部長のD氏、
退職者まで入れても
その他E氏やF氏などごく限られているという。
社内には無理やり侵入した形跡や
カギがこじ開けられた形跡はなかった。
「外部犯行の可能性は小さい」と
経理担当のC部長は証言する。

「前日である16日の日曜日の夜に
 金庫に入れられたお金も紛失していますので、
 お金がなくなったのは
 最後の従業員が帰宅した16日の午後8時3分以降と
 いうことになります。
 この最後の従業員の退社時間は
 ビル3階のセキュリティー管理に
 記録が残っているんです。
 そして、
 この午後8時3分から
 翌日17日の午前7時1分に
 掃除のおばさんがやってくるまで、
 3階のセキュリティーは解除されていませんでした。
 ですからお金は、
 17日に3階のセキュリティーが解除された
 午前7時1分から
 従業員が出勤してくる午前8時40分ごろまでに
 盗まれたのだとしか考えられません」(C経理担当部長)。

ダイヤルキーの解除番号を知っていたのは数名。
犯行時間も絞り込まれている。
こうした状況であれば、
これらの人物が「重要参考人」として
疑いの目が向けられるのが普通であろう。
ところが東京アカデミーは、
関係者を呼んで聞き取りを行なったにもかかわらず、
実に奇妙なことに、
「犯行のあったと思われる時間、
 いったい何をしていたのか」といった、
当然するべき質問を
一切しなかったというのである。
当時の経理担当部長であったCさんも、
「私も含めて
 疑われて仕方がない状況だと思うのですが、
 なぜか会社は、
 私が犯人ではないことを
 最初から知っているかのように、
 『その時間、何をしていたんだ』とは
 全然聞いてこないのです。
 一体どういうことなのでしょう」と首をかしげている。

そして、
538万9000円もの大金が盗まれたにもかかわらず、
警察に被害届を提出するよう経理担当部長が求めても、
東京アカデミーは
一向に被害届を出そうとはしなかった。
当初、
名古屋校で1月24日に行なわれた朝礼では、
東京アカデミーの佐川泰宏理事長は、
「社内調査が終わったら警察に被害届を出す」と
言っていた。
しかし、
東京アカデミーはそれから半年以上、
「鋭意検討中」とか
「種々検討して判断」するなどと言うだけで、
警察に被害届を出そうとはしなかった。
そして、
事件の真相究明を求める当時の経理担当部長Cさんを
降格して別の部署に配置転換したのである。

被害を警察に届け出なかったことについて
東京アカデミーは、
「営業上の悪影響を考慮した。
 どうしても社内関係者、
 カギの番号を知っている人が怪しい。
 当社の関係者が捕まったと新聞に出ると
 営業上よくないんじゃないかと思った」などと
弁明している。

■執行部長「私が犯人でなかったらタダじゃ済まさん」

元経理担当部長Cさんは
愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオン
(「コミュニティー・ユニオン全国ネットワーク」加盟)
に加入した。
そしてユニオンは、
事件の真相究明などを求めて
8月5日に東京アカデミーに対して
団体交渉の申し入れを行なった。
申し入れ書の中でユニオンは、
もし学校側が
警察に被害届を提出しようとしないのであれば、
ユニオン組合員となった元経理担当部長Cさんが
自ら警察に事件を告発し、
本件の真相究明を求めると迫ったのである。
会社側は9月21日に団体交渉を開催すると
ユニオン側に回答してきた。

ところが、
第1回団体交渉が始まる前の8月29日に、
ユニオン組合員となった元経理担当部長Cさんは
東京アカデミーのA執行部長に
名古屋校の401号教室に呼び出された。
そしてそこで元部長Cさんは、
A執行部長から、
「もし私が盗難事件の犯人じゃなかったらどうなるか。
 そのときはタダじゃすまさない」と
「すごい勢いで脅された」というのである。

いうまでもなく元部長Cさんは、
今年1月17日の
現金538万9000円の盗難の事実について、
会社が被害届を提出しない場合は
自分が警察に告発すると言っているだけである。
告発においては被疑者不詳で、
あった事実をありのままに告発するつもりであった。

元部長CさんはA執行部長に、
「私は犯人を特定するようなことは言っていないし、
 名誉棄損にあたるようなことは言っていない」と
返答した。
するとA執行部長は、
「法律的ではなく、
 感情的にタダじゃすまさない」と
重ねて言ってきたのである。

実に不可解な発言と言わざるをえない。
団体交渉において追及するとA執行部長は、
「元部長は当初から私を犯人だと言っていた。
 以前、
 『実名は出すと名誉棄損になるけど、
 疑われているのはあなただとみんな言っているよ』と
 言われたことがある。
 だからこのような発言になった」と弁解した。
元部長は、
「A執行部長に
 『盗難事件なんて、
  本当にあったんですか』と問い詰めたことは
 あったが、
 『あなただ』などと名指ししたようなことはない。
 ただ、
 社内にそのような声があったのは事実だ」と
主張している。

■労組ブログに介入、学校側「適切でなかった」

またA執行部長はこの席で、
ユニオン組合員である元部長Cさんに対し、
「ユニオンのホームページのブログ、
 どういうつもりか。
 これから交渉しようというときに
 名古屋校の社員は良い気はしない」などと言い、
ユニオンのブログ記事の内容に
干渉する発言を行なったのである。

ここでいう「ブログ」とは、
名古屋ふれあいユニオンの「ユニオン活動日誌」の
8月26日(金)付の記事のことである。
この中に、
「先日交渉の申し入れを行い
 会社側弁護士から交渉の開催条件等について
 回答のあった
 『東京アカデミー』について検討、
 電話による労働相談も数件寄せられるなど、
 あわただしく時間が過ぎ、
 その後明日の準備に戻った。/
 東京アカデミーの交渉申し入れ内容については、
 後日改めて報告します」との記載があるからである。

特段問題のあるような内容ではない。
この日、
名古屋ふれあいユニオン事務局が
「『東京アカデミー』について検討」したのは事実である。
そして、
会社側の言い分もきちんと聞いたうえで、
報告をしようと思っていたことも事実である。
事実に反することは何一つ書かれていない。
また、
東京アカデミーの名誉を傷つけるようなことも
書かれていない。
いったい何が問題であるというのか。

ユニオン組合員の元部長Cさんが、
「積極的にブログに書いてくれとは言ってない。
 書くなとも言ってない」と答えたところ
A執行部長は、
「ユニオンの活動をするのは勝手だが、
 ブログに会社名が載るのは困る」などと
重ねて主張したという。

当たり前のことではあるが、
名古屋ふれあいユニオンは、
弁護士のような、
元部長Cさんの代理人ではない。
Cさんを含む、
労働者の利益を代表する労働組合である。
ユニオンのブログの内容も、
Cさんから頼まれて書いたり書かなかったり
するのではない。
あくまで労働組合としての自立的な判断のもとに
執筆・報道されているものである。

労働組合が自らの主張を社会的に広報し、
その存在をアピールするために
企業名も含めて
ホームページやブログを公開するというのは
ごくごくありふれたことである。
トヨタ自動車にはトヨタ自動車労働組合が存在し、
自らの主張や理念を
企業名を含めてホームページで公開している。
イオンにも「イオングループ労働組合」が存在し、
自らの主張や活動をグループ名を含めて
インターネット上で盛んに広報しているのである。

労働組合が
インターネット上で企業名を含めて
公然活動をすることは
ごくごく当たり前のことである。
就業時間中の組合活動が
認められていない現状のもとでは、
インターネットを通じた発信は
東京アカデミーの一般従業員に
労働組合の存在を知らせて主張を伝え、
加入を促進する貴重な手段であるといえる。

名古屋ふれあいユニオンの目的はいうまでもなく、
単にCさん一個人の問題を
解決することにあるのではない。
この事件をきっかけに、
友好関係のある全国の地域労働組合と連携しながら
東京アカデミーに労働組合を組織し、
ひいては職場の改善・民主化を実現することにこそ
あるのである。
そうした立場から名古屋ふれあいユニオンは、
東京アカデミーのA執行部長による
ユニオンのブログへの介入行為を
断じて見逃すことはできなかったのである。

日本の労働組合法はその第7条で、
使用者が、
「労働者が労働組合を結成し、
 若しくは運営することを支配し、
 若しくはこれに介入すること」を明確に禁止している。
一組合員をつかまえて、
労働組合の自主的な判断に基づいて運営されるべき
ブログの内容に介入するとは
一体どういう了見なのか。

もちろん名古屋ふれあいユニオンは、
「ブログの内容は労組の専権事項だから
 経営側は一切口を出すな」とまで
言うつもりはない。
東京アカデミーが労組に対して
しかるべき手段で意見を提起するのであれば、
名古屋ふれあいユニオンは
真摯に学校側の言い分に耳を傾け、
改めるべきは改め、
変えるべきは変える用意がある。
それをどうして、
ユニオンのブログの記述について、
ユニオンに直接文句を言いにくるのではなく、
一組合員にすぎないCさんに
圧力をかけて解決しようなどとするのだろうか。

それだけではない。
ユニオン組合員である元部長Cさんは
翌日8月30日にも、
午後1時30分ごろからA執行部長や
G執行部長ら4人との面談の中で、
G執行部長から、
「ユニオンのホームページのブログに
 会社のことが載るのは困る。
 これは上司としてのお願いとして、
 やめてほしい」と、
一個人としてではなく、
上司としての権限をかさに
名古屋ふれあいユニオンのブログの内容に
介入する発言を受けたのである。

ユニオン組合員である元部長Cさんは、
「私は会社を良くするためにやっています。
 紛争は早期に終わってほしいと思っています」などと
返答した。
しかし東京アカデミーのG執行部長は、
「上司としてのお願いだ」と何度も繰り返し、
A執行部長や同席していたH氏も一緒になって、
「全社員が望んでいない」などと元部長を責め立て、
これが1時間以上続いたのである。

東京アカデミー側は元部長Cさんに、
「名古屋は売り上げとか利益を上げたい。
 社員の幸せを考えてほしい。
 ユニオンのホームページは困る。
 これは上司としてのお願いだ。
 名古屋校全員、
 そういうのは困ると言っている。
 会社は、
 一生懸命売り上げをつくろうとしているのに、
 妨げるようなことはしないでほしい……」
といったことを、
4人対1人という状態で
延々と元部長に迫ったのである。

実に当然のことではあるが、
名古屋ふれあいユニオンの活動もまた、
全労働者が生き生きと働きやすく、
風通しが良くパワハラのない会社を築き上げるための
活動である。
それをあたかも、
社員の幸せを妨害する活動であるかのように誹謗中傷し、
4人対1人という状態で
Cさん一人をつるしあげるかのような行動を
名古屋ふれあいユニオンは看過することができない。

ユニオンの活動内容に不平・不満があるのなら、
正々堂々とユニオンに意見すべきではないだろうか。
一組合員にすぎないCさんを呼び出して、
多数でつるしあげるようなまねは 
まっとうな会社のやることではない。

9月21日の団体交渉で名古屋ふれあいユニオンは
東京アカデミーに対し、
8月29日と30日の
ユニオンのブログへの介入行為を謝罪し、
二度とこのようなことを繰り返さないことを
約束するように要求した。

これに対して東京アカデミーのA執行部長は、
「個人的にというか、
 営業上プラスになると思えないので申し上げた」などと
弁解した。
「上司として」という言葉を使って
介入しているではないかとの追及に対しては、
「『友達として』というわけにもいかないので……」などと
学校側は回答。
東京アカデミーは、
「会社からの指示で
 こういったことを言ったわけではない。
 謝罪すべきこととは思っていない」と主張しつつ、
「今後はないとお約束する。
 配慮が足りなかった部分はある。
 適否の問題としては適切ではなかった。
 今後は繰り返されるべき行為ではない」とも明言した。




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