[CML 012492] Fw:【福島渡利激論5時間】住民は再計測と指定の再考を要求

杉原浩司(Koji Sugihara) kojis at agate.plala.or.jp
2011年 10月 11日 (火) 13:24:44 JST


東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
10月8日に福島市渡利地区で行われた住民説明会に参加された阪上
武さん(福島老朽原発を考える会)によるレポートを転送します。なお、
10月10日の東京新聞「こちら特報部」にも、「渡利地区説明会 憤る住
民 除染優先 納得できぬ/子ども救う選択肢を」と題した詳しい報告
が書かれていますので、ぜひご参照ください。以下に映像などもある
ようです。[転送・転載歓迎/重複失礼]

1.説明会 2時間2分
http://www.ustream.tv/recorded/17751050

2.住民説明会 2時間58分
http://www.ustream.tv/recorded/17748603

10/8【IWJ福島1】渡利地区住民説明会中継つぶやきまとめ
http://www.ustream.tv/recorded/17748603

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交渉は深夜12時に及び5時間の長丁場となりました。
参加はざっと見て500名ほど、12時の段階でも50名近くいたと思います。

住民は、渡利全域での再計測と避難勧奨指定の見直し、屋根瓦の葺き替えを含む
根本的な除染、再度の説明会の実施、南相馬と同様の子ども・妊婦基準の設定を
何度も何度も強く要求しましたが、国と市は、頑なに除染がんばるとしか言わず
という状況が続きました。会場は徐々に怒りが募っていくという雰囲気でした。
最後まで、真剣で激しい議論でした。昨日の議論は打ち切りとなりましたが、問
題はくすぶっています。

阪上 武(福島老朽原発を考える会)

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○避難勧奨20ミリ超えても指定せず

国の説明は、2世帯で20ミリを超えたというものですが、その扱いが配られら文
書にもなく、指定しないと言ったり、まだ決めていないといったり非常にあいま
いだったのですが、質疑から

・2件(渡利1件、小倉寺1件)で指定基準を超えた
・今回はまだ指定をしない(避難を希望していないとか、山際で他の世帯とは離
れているとかなんとか理由)
・除染を行い、再計測をして決める

ということがわかりました。除染して下げてから再計測する、要は20ミリを超え
ても指定しないということです。指定しない姿勢があからさまです。

ただ上記の件は、非常にわかりにくかったので、会場ではあまり議論にはならな
かったと思います。

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○詳細調査の再実施

住民側で一番多く感じた要求は、渡利全域での詳細調査の実施でした。自分の家
の周辺や屋内の線量が高い「1メートルで10マイクロのところも」「台風で河川
敷に上流の土が流れ着いて濃度が上がった」「家の2階で1.5マイクロ」…とい
った具合。自分で測っている方が多く、なぜ詳細調査を全域でやらないのか、今
すぐやって欲しい、と。

これに対し、国は再計測を口にしたのですが、それは上記の2件だけ、福島市は、
現在大波で行っている大規模除染を、渡利でも実施する予定で、その際に前後で
測ると。しかしそれは数ヶ月先の話です。

そうではなくて、避難勧奨指定の計測だと住民が言うと、市が貸し出す線量計で
測って、高い値が出れば職員がいい機器で測り、それでも高い値がでれば指定の
検討をすると。しかし、職員が来るのは、月2回ほどのタイミングだとのこと。
指定の計測は国の仕事だろうと国に振ると、そのつもりはないと。

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○子ども・妊婦基準

南相馬市の特定避難勧奨地点からこられた市議さんが、指定のメリットを話した
うえで、南相馬市では、50センチメートル高で2マイクロという子ども・妊婦基
準があるのに、なぜ国は福島では子ども・妊婦の指定基準を設けないのか?と。

国は、ロケーションの問題とか言っていましたが、結局説明できず。参加した親
たちから反発の声があがっていました。

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○課題山積の除染計画

避難問題が落ち着いたところで、除染についての質疑が続きました。福島市は、
第一声で、除染をやることに決めました宣言、大波で行う大規模除染について話
しました。大波でやってみてから渡利ということでしたが、大波ですら数ヶ月か
かり、渡利はとりかかるのですら「今年度中には」という始末。その上、渡利は
大波の200倍の規模であることと、借り置き場がないことから、いったいいつに
なったら終わるのか。

会場から、市の除染活動に期待を寄せる町会長の発言などもありましたが、もっ
と早くやって欲しい、自分でやってみたが、屋根は葺き替えないと無理、そこま
でやる覚悟はあるのか、除染の間、子どもが被ばくしないような配慮はできない
か、と言った質問も出て、市の担当は十分に答えられず、不信が高まっていまし
た。

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○健康影響への不安

健康影響への不安について、20ミリで安全なのか?、子どもと大人が同じでいい
のか?という質問がいくつかでました。国は、100ミリ以下は影響は内、ICRPで
緊急時は20〜100ミリだ、20ミリ以下なら問題ない、県が健康調査をやりますか
らと言いたい放題でした。

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○説明会の運営手法

その後また、避難問題、そして説明会のあり方が問題に。町会の代表として来た
方が、説明会の案内が渡利全域でなく、詳細調査対象の一部地域にしか渡ってい
ないことを問題にし「抗議する」と。

福島市は、説明会をまた開きますと言うのですが、それは除染についての説明会
でいつになるのか。住民は、避難についての説明会を、渡利全域を対象にすぐに
開くよう要求しました。

国はどうかと聞くと、意見は本部にあげて検討するとしか答えず、会場からは
「本部にあげた結果を聞いたことがない」とも。

最後の最後に、別の町会長が、今日5時間もやって決着がつかないのは、会の運
営に問題がある、今日は一端中断し、市長や大臣を含め、もっと責任ある、判断
できる人を出して、続きを早急にやるようにと要求。非常にもっともな要求だっ
たのですが、福島市は12日に行う自治会連合の会合で続きをやると、会場は納得
しなかったのですが、もう12時ですからとうやむやのままに終わってしまいまし
た。

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○要望書(署名)提出

質疑の途中で渡利の子どもたちを守るために 渡利周辺の特定避難勧奨指定及び
賠償に関する要望書の署名の追加提出が行われました。1日半で4000名余りの署
名が集まりました。総数4174名、うち渡利・小倉寺・南向台302名、福島市505名
でした。



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