[CML 012396] 原水禁統一問題を脱原発運動の転換軸と見る朝日新聞記者の視点と赤旗記者の問題意識の欠如にみる報道の落差

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2011年 10月 6日 (木) 17:46:29 JST


朝日新聞が昨日5日にあった日本記者クラブでの共産党委員長の志位氏の講演を「脱原発へ『原水協
と原水禁が協力を』 共産・志位委員長」という見出しをつけて報道しています。

  「原発をなくそうという方向で協力できたら……」。共産党の志位和夫委員長は5日の日本記者クラ
  ブでの講演で、脱原発で旧社会党系の人たちとの歴史的な対立を乗り越え、連携する必要がある
  と訴えた。/日本の反核運動は、1954年3月の「第五福竜丸事件」を機に始まり、「原水爆禁止
  日本協議会」(原水協)の発足後、旧ソ連の核実験をめぐる共産党の姿勢を批判した旧社会党・総
  評系が「原水爆禁止日本国民会議」(原水禁)を結成し、勢力が二分された。/志位氏は講演で、
  脱原発を目指すには政党を超えた連携が必要だと強調。「原水協や原水禁の流れがあっても、協
  力ができたらなというのが私たちの願いだ」と述べ、同じく脱原発を掲げる社民党など旧社会党系
  の勢力に秋波を送った。(朝日新聞 2011年10月5日)
  http://www.asahi.com/politics/update/1005/TKY201110050530.html

一方、赤旗は6日付けで「原発災害、『反省』いうなら責任ある対応を 日本記者クラブ、志位委員長が
講演」という見出しをつけて5日の同講演の内容を当然のこととはいえ朝日新聞よりも詳細に報道して
いますが、その長めの記事の中には同党の志位委員長が語ったという原水協と原水禁の協力問題は
ワンセンテンス、というよりもワンフレーズも出てきません。赤旗によれば、志位氏はまるでそういうこと
は語っていなかったかのようです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-10-06/2011100601_03_1.html

朝日新聞を除く他の一般紙はインタネット上で見る限り同日の志位氏の講演は記事にしていないか、
記事にしていてもごくごく簡単なベタ記事で、見出しも「共産・志位氏『政権の原発依存あらわ』」(日本
経済新聞)、「『首相は原発に固執』=志位共産委員長」(時事通信)といったもの。講演で志位氏が原
水協と原水禁の協力問題について語ったなどということは知るよしもありません。この記事を書いた赤
旗記者は他の一般紙=商業紙並みの記者の視点でしかものを見ていない、ということになります。す
なわち、原水協と原水禁の統一・協力問題の重要性についての問題意識がこの赤旗記者には欠けて
いるのです(編集部によって原水禁統一問題の記述は削られたという可能性もないわけではありませ
んが)。

私たち共産党外の者にとっては、これが「原発ゼロ」をいう共産党の「脱原発」政策の正味のところか、
と多少の疑心暗鬼を持たざるをえません。「脱原発」政治を構築するための一里塚としての原水協と
原水禁の統一・協力問題の重要性の認識が末端(赤旗記者は末端とはいえませんが)まで浸透して
いない結果としての統一・協力問題への視点の欠落がこのような赤旗記者の書きぶりになったとしか
判断しえないからです。

「原発をなくそうという方向で(原水協と原水禁が)協力できたら」という志位委員長の思いがほんもの
であるならば、脱(反)原発のための社員教育ならぬ党員教育をもっと徹底するべきでしょう。私たち
が接するのはほとんどの場合末端の共産党員であるわけですから、その末端の共産党員から原水
協と原水禁の統一・協力問題への前向きな思いを聞かされて私たちははじめて道筋として共産党を
信じようと思うにいたるのです。

赤旗記者にはせめて(批判の多い)朝日新聞記者並みの問題意識くらいは持ってほしかった、という
のが今回の朝日新聞と赤旗の記事を読みくらべての私の感想です。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/



CML メーリングリストの案内