[CML 012298] 【「『除染するので帰ってきてくれ』はおかしい」と語気を強める】 東日本大震災:「帰る気持ちになれない」 準備解除で福島・南相馬市民 /山形

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2011年 10月 1日 (土) 16:15:33 JST


東日本大震災:「帰る気持ちになれない」 準備解除で福島・南相馬市民 /山形


 ◇揺れる県内避難者 私有地除染進まず

 福島第1原発事故を受けて国が4月に指定した福島県内の「緊急時避難準備区域」が解除された30日、準備区域から山形県内に身を寄せる避難者は複雑な思いで指定解除を受け止めた。対象となった5市町村のうち南相馬市はこの日「復旧計画」という文書を避難者宛てに発送し、戻ってくるよう呼び掛けた。ただ文書の中で市内の除染が私有地を中心に進んでいないことも認めている。県内の避難者は「除染できていないのでは帰れない」と戸惑いを隠せない。【前田洋平】

 避難区域の解除にあたって、避難者の最大の関心事は除染の進捗(しんちょく)度だ。南相馬市は7月12日に避難者宛てに「帰還計画」という文書を送付した。その中に除染の見通しは盛り込まれていなかった。

 その後、市は市内の公共施設の除染見通しを示した「除染カレンダー」を作成し、個人で行う私有地の除染の方法を書いた「除染マニュアル」と一緒に避難者に送った。

 カレンダーによると、除染対象地域は小中学校などの公共施設だけで、私有地は含まれていない。そのため私有地などの除染は住民の手で行うことが想定されていた。

 30日送付された「復旧計画」には、公共施設の除染は計画通りに進んでいるものの、個人住宅や商店などについては不在宅が多いことから「除染方針の通り進まないことが懸念される」と記されている。同市除染対策室によると「私有地の除染は全く進んでいない」という。

 復旧計画を作成した同市行政改革推進室は、「国と東電に対して除染を要望しているが、それを待っていてはいっこうに除染などできない」と話す。

 そうしたなかで、国が避難準備区域の解除の方針を示したことから復旧作業を少しでも円滑に進めるための計画を作ったという。10月には私有地の除染も含めた新たな除染計画を作る予定だ。

 これに対し、県内の避難者からは困惑の声が上がる。

 南相馬市原町区から山形市に避難している木村勝男さん(77)は「私有地の除染が進んでいないということは、避難時からほぼ状況は変わっていない。除染をして少しでも安全になってから帰るのが道理。『除染するので帰ってきてくれ』はおかしい」と語気を強める。

 南相馬市は指定解除に伴い、学校や病院などの公共施設を再開する方針だが、避難者の中には関係者もいる。同市原町区から子供2人と山形市に避難している保育士、鴨志田友紀さん(37)は保育所が再開するため職場復帰を打診されたが退職を決断した。

 「自分たちで除染するのには限度があり不安。まだ帰る気持ちになれない」と語った。

http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20111001ddlk06040121000c.html 		 	   		  


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