[CML 009874] IK原発重要情報(12)

河内謙策 kenkawauchi at nifty.com
2011年 5月 27日 (金) 18:48:09 JST


       IK原発重要情報(12) [2011年5月27日]

 私たちは、原発についての情報と脱原発の国民投票を求める市民運動についての情
報を発信しています。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許し下さい。
転送・転載は自由です。)

 弁護士 市川守弘  弁護士 河内謙策
 (Email: kenkawauchi at nifty.com)
   (脱原発の国民投票をめざす会
  http://2010ken.la.coocan.jp/datsu-genpatsu/index.html )

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 現在、福島第一原子力発電所の1〜3号機の冷却をめぐって重大な事態が進行して
います。
 福島原子力発電所1〜3号機の冷却問題は、今後の福島原発の事故の「収束」に
とって極めて重要な問題です。東京電力は、5月17日に発表した新工程表で、格納容
器を水で満たして燃料を冷やす「冠水(水棺)」が困難になったとして、タービン建
屋の汚染水を循環させる、いわゆる「循環注水冷却」方式に切り替え、その作業が開
始されています。
[情報12-1]
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110520-OYT1T00526.htm
http://www.asahi.com/photonews/gallery/infographics4/0518_irradiated-water.h
tml

この「循環注水冷却」方式が果たして有効か、汚染水の外部流出が発生するのではな
いか等の懸念がもたれていましたが、5月24日に東京電力が2、3号機のメルトダウ
ン、メルトスルーの可能性を認めたことにより、「循環注水冷却」方式の是非をめぐ
る論争が再燃しています。
[情報12-2]
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110524/dms1105241633027-n1.h
tm

 3月11日以降、政府や東京電力の対応をきびしく批判してきた小出裕章氏は、5月26
日号の『日刊ゲンダイ』で次のように述べています。

[情報12-3]
「私は1〜3号機のメルトダウンを受けて、従来の水をかけて冷却する方法を根本的
に転換すべきだと思いました。水をかけて冷やすことは重要で、汚染水をあふれさせ
ないために循環させる方法を提唱してきましたが、改めます。メルトダウンした燃料
が圧力容器の底を溶かし、格納容器にも穴が開いていると考えられるからです。こう
いう状況なのに水で冷やし続けるのは困難です」

『日刊ゲンダイ』の記事は、小出氏は「もはや石棺化しかない」と言う、と述べて、
小出氏の以下の発言を紹介しています。

「1〜4号機の周辺をなるべく深く掘ってスラグを打ち込む。そうやって、地下からの
汚染を食い止めた上で、地上部分は石棺方式で覆ってしまう。注水をやめれば燃料は
熱を帯び、地下に落ちて、地下水を汚染する。しかし、すでにそういう状況なのです
から、こうするしかない」

『日刊ゲンダイ』の記者は、小出氏の上記発言を受けて「さもないと、今後もメルト
ダウン化した燃料から放射能がダダ漏れになる。汚染水が増え続け、結局、収拾不能
になる。決断を遅らせれば遅らせるほど、事態は悪化するのである」と書いていま
す。

 この間の小出氏の分析や見通しの鋭さから考えれば、納得できる部分もあります
が、現時点で「石棺方式」を支持できるかとなると躊躇もあります(小出氏の見解
が、いわゆる「石棺方式」と異なるように見える他の文献もありますが、ここでは、
その問題には触れないことにします。)。
 石棺化にともなって、相当広範囲の地下水汚染が発生し福島県民は新たに苦しむこ
とになるのではないか、冷却を断念すると再臨界に達することはないのか、悪くする
と石棺を吹き飛ばして爆発するのではないか、素人の思い過ごしかも知れませんが、
いろんな疑問が湧いてきます。素人にも言えることは、冷却しないうちに石棺で覆う
というのはチェルノブイリでもやっていない人類初の試みだということです。
 私たちは、問題の重要性から考えて私たちの疑問を表明し、多くの人からご教示を
得たいと思い、このメールを発信することにしました。また私たちは、政府と東京電
力に対し、1〜3号機のメルトダウンという事態に対し、これまでのいきがかりや面
子にこだわることなく、日本の良識と英知を結集して、新工程表を見直すことを心か
ら要請したいと思います。

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                       以上


    



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