[CML 009728] 小出先生、「手がつけられない事態に…未知の領域…」

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 5月 20日 (金) 07:00:59 JST


みなさまへ   (BCCにて)松元

小出先生登場の「たね蒔きジャーナル」5月19日分の転送です。 

「作業環境も最悪」、「原子炉の底が抜けている状態」でもはや手がつけられない事態に、小出先生も「未知の領域」と悩んでいるようです。

●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。 

http://hiroakikoide.wordpress.com/

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 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は千葉猛アナウンサーの案内、毎日新聞本社論説委員の藤田悟さんの案内で放送されました。

  まず、原発関係のニュース、2号機に昨日作業員が入り、3号機にも昨日2人入りました。ロボットが入っているものの、数十〜120ミリシーベルト/時間の状態です。最高160〜170もあります。このままでは、人も近づけず、配管も使えません。2号機、14分の作業後、作業員が熱中症になっています(40℃、湿度100%)、作業環境は最悪です。

 浜岡原発5号機、復水機の水の純度にトラブルがあり、海水が入り、タービンの蒸気を海水で冷やすものの、流入した原因は不明です。浜岡は菅総理の要請で止めたものの、冷温停止に向けており、復水機に海水が入っています。5号は2005年2月に運転開始で、新しいものであり、新しいものでもトラブルが起こるのです。駿河湾地震(2009年8月)でも止まっています。

 福島から埼玉に避難している人が一時帰宅します。5km地域の人であり、埼玉・加須にする人が防護服を着て双葉町に入ります。全所帯の一時帰宅には2ヶ月かかります。

 山口県の上関原発、山口知事は埋め立て免許を、原発事故でエネルギー政策検討で更新しないという方向になっています。来年10月までに埋め立てが完成しないと全国の原発に影響が出ます。



 小出先生のお話、昨日3号機建屋に人が入りましたが、160〜170ミリシーベルト/時間のこと、すごい値である、日ごろ放射線の仕事をしている小出先生すら躊躇する数値で、この中での作業、小出先生は20ミリシーベルトの被爆を我慢しろと言うのですが、それでも現場に7,8分しかいられないのです。入り口から裏まで時間がかかり、作業場が裏なら行ってもすぐにアウトなのです。

それでは仕事にならず、作業員の被爆が250ミリですが、それでも1時間が限度、何が出来るのかと思うのです。線量を下げる方法は、空気中の放射能、自らのもの、原子炉格納容器がコンクリートをつきぬけるものがあり、空気中のものは排風機で出せる(内部被爆はマシになる)、防護服+前面マスクでないとダメで、空気をきれいにしないといけない、しかし、水からのもの、格納容器からの外部被爆はタングステン、鉛の重たいものを着ないとダメです。そんなものを着たら作業はやりにくくなり、作業時間がかかり、被爆するのです。

 事故収束への冠水が難しくなり、循環注水冷却について、元からやらないといけないと言って来たものの、今の配管、ポンプでは出来ず、配管、ポンプ、熱交換器、浄化系が必要で、原子炉に近いところで作業しないといけないので、工事には被爆があるのです。東電は冠水をあきらめないと言っているものの、格納容器は壊れており、冠水の可能性なし、そんなものは止めて必要な作業をすべきなのです。

 リスナーからの質問、冷温停止には持っていけない、鉛を原子炉に入れて止める(チェルノブイリと同じ)ではということに、冷温停止は、圧力容器が健全で、炉心、冷却回路もあり、冷やせるのを冷温停止というが、炉心は融けている、圧力容器も壊れている、冷温停止の概念は使えない、人間が原子炉を使い始めて60年、かってなかった未知の状態であり、どうできるかは小出先生にも分からない、液体金属を入れても、燃料が格納容器に落ちていて、もうダメです。格納容器、原子炉建屋を「石棺」にするしかないのでは、ということでした…

 事態が手の付けられない状態になり、従来の考えをリセットして、やり直さないといけないのです。

 循環冷却が出来ずに事態が悪化したら、炉心は格納容器(底は損傷している、4000トンもの水がたまっているため)、損傷が進み、炉心が地下に向かうので、それをどう食い止めるかは、外から水を入れて原子炉を冷やさないといけない、それをすると汚染水が出て、海へ出てしまう、汚染水の除去を一刻も早くやらないといけないのです。

 作業員が250ミリシーベルト/年であり、中は160〜170ミリ/時間であり、何人作業員がいても足りなくなるのです。作業員には特殊な知識が要り、そういう人を「年」の単位で揃えないといけないのです。

 放射性物質の付いた瓦礫、環境省は集めても大丈夫と言っていますが、集まったら高くならないかは、その通りで、どういう測定をしたか不明で、集めたら高くなります。瓦礫を焼いて処理すると言うのですが、それをしたら排気に放射性物質が出るので、それを止めないとダメ、焼却施設など無意味、「炉心の破壊を防ぐこと」、「汚染水を止めること」、が大切なのです。何でもかんでも出来る力はない、集中しないとダメなのです。

 今回も貴重なお話でした。


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