[CML 009655] 市民的基盤を失った民主党の退潮

Hayariki hedomura2 at hotmail.co.jp
2011年 5月 17日 (火) 07:24:37 JST


【PJニュース 2011年5月16日】2011年4月の統一地方選挙は、民主党の惨敗と総括できる。2009年に歴史的な政権交代を果たした民主党は無残な結果となった。これは市民派の支持が民主党の存立基盤であることを示している。

民主党の敗因は民主党の変質にある。自民党から旧社会党までの寄り合い所帯である民主党は位置付けが不明瞭な政党である。自民党と変わらない人もいれば、旧社会党と変わらない人もいる。かつては労働組合や市民運動を支持基盤としつつも、鳩山由紀夫氏や小沢一郎氏らの自民党出身者が主要幹部を占める民主党は本質的には第二保守党であるとの冷めた視線も少なくなかった。

しかし、政権交代時の民主党は市民派の期待を集めていた。米軍普天間基地の最低でも県外移設を目指す方針や東アジア共同体は、戦後日本の保守政治を決定付けていた対米従属路線からの脱却を目指すものである。「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズや八ッ場ダムの建設見直しは、同じく戦後日本の保守政治の特徴である土建政治の脱却を目指すものである。これらが実現したならば大きな変革であった。

ところが、民主党政権は普天間基地の辺野古移設を容認し、「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズを引っ込めた。それどころか菅直人政権は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を推進するなど新自由主義・構造改革路線を進めている。政権交代の立役者だった鳩山氏や小沢氏が党の要職を去った点も、民主党の変質を分かりやすく示していた。
http://www.pjnews.net/news/794/20110515_5/
このような民主党の惨敗によって、国民の民主党への期待内容が明確になった。国民は第二保守党としての民主党を求めていない。自民党以上に構造改革路線の徹底を求める層は、みんなの党に投票する傾向がある。民主党に求められるものは構造改革路線よりも友愛である。保守政治の変革を求める市民派を失望させたことが民主党の致命傷であった。

民主党にとって救いは、民主党の変質が人の交代によるものと認識されていることである。菅直人首相らの新自由主義勢力(企業重視、対米従属路線)が主導権を握り、鳩山氏や小沢氏らの友愛リベラル勢力(国民生活重視、対米自立路線)が排除された結果と分析する(林田力「草の根革新派市民の対立軸」PJニュース2010年9月3日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20100902_16/

従って鳩山氏や小沢氏の復権は民主党の立て直しにつながる。その場その場の政治課題に対応することを政治家の使命とする考えもあるが、過去を水に流して目の前の火を消すことばかり熱心になることは日本人の悪癖である。政権獲得の原点に戻ることが民主党立て直しの第一歩である。【了】


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『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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