[CML 009587] [GP] 高濃度の放射性物質を海藻類から検出 グリーンピースの海洋調査

M.Shimakawa mshmkw at tama.or.jp
2011年 5月 14日 (土) 02:42:37 JST


                                           [TO: CML, keystone, NoNuke, rml]

 (1) 高濃度の放射性物質を海藻類から検出 グリーンピースの海洋調査で、
     政府に緊急調査を要請 (5/12)
 (2) 細野豪志首相補佐官、グリーンピースの海藻調査に反応 (5/13)

                                                         (改行位置等若干変更)
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<http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/pr20110512/>

プレスリリース - 2011-05-12

 高濃度の放射性物質を海藻類から検出 グリーンピースの海洋調査で、政府に緊急
 調査を要請


国際環境NGOグリーンピースは5月12日、福島第一原子力発電所を中心に太平洋沖お
よび沿岸海域で行った海洋の放射能汚染の調査において、複数の海藻から高濃度の
放射性物質を検知したとして、日本政府に対し福島第一原発周辺での海藻類の緊急
調査ならびに、それに伴う漁業関係者への損害補償を早急に行うよう要請しました
(注1)。

今回グリーンピースが採取した海藻類の調査結果は、同時に採取した海水、魚貝類
などとともに詳細な調査を行った後、今週にも結果を発表する予定でしたが、優先
的に放射性物質の計測をはじめた海藻類について高い数値が検出されたことから、
政府に緊急措置を求めるために本日発表したものです。

グリーンピースの調査船「虹の戦士号」(オランダ船籍、555トン)で行った海洋
調査(5月3日から5月5日まで)では、福島第一原発から50キロ離れた沖合で採取し
た海藻アカモク(ホンダワラ科)などから1キログラムあたり最高で13,000ベクレル
以上の放射性物質を検知(注2)しました。

また、沿岸海域においても独自サンプリング調査を行った結果(注3)、福島第一原
子力発電所の南約30+)から65kmの場所に位置する久ノ浜(ひさのはま)、四倉(よ
つくら)、江名(えな)、勿来(なこそ)などの漁港で譲り受けたアカモク、コン
ブ、フクロノリなどの海藻サンプルからも、1キログラムあたり最高で23,000ベクレ
ル以上の放射性物質が検出されています。

グリーンピース・ジャパンの海洋生態系問題担当の花岡和佳男は、「近接県には、
国内ワカメ生産量の約7割を占める一大産地があり、また、海藻類の収穫が来週にも
始まろうとしている地域があります。しかし、政府や都道府県による海藻類の調査
はほとんど行われていません。早急な調査と対策が必要です」と語りました。

さらに「漁業関係者は、放射能被害における損害補償の話の進展もなく、漁業再開
の見当もつかないままの不安な日々を過ごしています。収入源である漁業を奪われ、
漁協から借金をして食いつないでいる人もいます。政府や東京電力は、未調査海藻
類収穫の一時中止と早急な調査、さらには漁業関係者が被る被害の全額補償をセッ
トで実行すべきです。」と訴えました。

グリーンピースは、今回暫定結果を発表した海藻以外にも、海水、魚類、貝類など
を沖合、沿岸域でサンプリングしています。これらについても、今回発表した海藻
類とともに海外の研究所に依頼するなどして調査結果を確認した上で、来週に記者
会見を開いて発表する予定です。


注1)2011年5月12日付で提出した日本政府への要請書(pdfファイル)
注2)沖合での海洋調査(調査船「虹の戦士号」での調査)による海藻類の結果
(pdfファイル)
注3)沿岸からの海洋調査による海藻類の結果(pdfファイル)


■グリーンピース放射線調査について詳しくはこちら

■ 調査期間
沖合での海洋調査(調査船「虹の戦士号」での調査):5月3日(火)から5月5日
(木)までの3日間
沿岸からの海洋調査:5月2日(月)から5月9日(月)までの8日間

■ サンプルの内訳
沖合での海洋調査によって採取した10サンプルの内訳:
・3サンプルでベクレルモニターの測定上限値(10,000 Bq/L)を上回った。これら
はBq/Kgに換算すると、採取した各サンプルの密度により、12,000〜13,000 Bq/Kg以
上の値となる。
・2サンプルで高濃度の放射性物質が測定された(2,233 Bq/kg および 1,530 Bq/kg)
・2サンプルで低濃度の放射性物質が測定された(109 Bq/kg および 102 Bq/kg)
・3サンプルでベクレルモニターの測定下限値を下回り、測定不可能だった。

沿岸からの海洋調査によって採取した12サンプルの内訳:
・6サンプルでベクレルモニターの測定上限値(10,000 Bq/L)を上回った。これら
はBq/Kgに換算すると、採取した各サンプルの密度により、14,000 Bq/kg〜23,000 
Bq/Kg以上の値となる。
・4サンプルで高濃度の放射性物質が測定された(986 Bq/kg〜11,291 Bq/kg)
・2サンプルで低濃度の放射性物質が測定された(123 Bq/kg および 177 Bq/kg)

■ 調査範囲
沖合での海洋調査:日本政府から許可が下りた領海外(沖合約22キロより外)にい
て、福島第一原子力発電所周辺海域を中心に、宮城県石巻港から千葉県銚子港まで
の沿岸から沖60kmまでの範囲。(警戒区域を除く)

沿岸からの海洋調査:宮城県気仙沼市本吉町日門港から、千葉県銚子市銚子港の海
岸沿い。福島第一原子力発電所周辺の警戒区域を除く。

■ 調査内容
海水、海棲生物(魚、海藻、貝類を含む)のサンプリングを行い、放射性物質の測
定とのちに核種分析

■ 調査で使用した測定機材
- ベクレルモニター:Berthold
- 汚染モ二ター: H13422 Rados MicroCont, UMO 110
- ガンマ線スペクトロメーター:ICX Identifinder 
- 放射線量測定器:Thermo EPD MK2
- 放射能吸収量測定装置:Dosebadge
- 放射線検出器:RADEX RD1706
- 汚染モニター:H13422 Rados MicroCont

※使用したベクレルモニターは、サンプル対象の放射性物質の総量を計測するもの
で、放射線核種の特定はしていません。ベクレルモニターの測定上限値は10,000 Bq/L
です。

お問い合わせ:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン


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<http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/34754>

 細野豪志首相補佐官、グリーンピースの海藻調査に反応
 投稿日 - 2011-05-13 18:34


海洋生態系問題担当の花岡です。
たったいま、東京電力本社で行われた政府・東京電力総合対策室の合同記者会見で、
グリーンピースが昨日発表した海藻調査の暫定結果について細野豪志首相補佐官が
見解を語りました。
その内容は以下のようなものです:
 
10000ベクレルという値はコウナゴでも出ているので、海藻から検出されることもあ
りうると考えている。
海面近くで採取されたものからは、高い数値が検出される可能性もある。
調査方法については、適切なものか、日本政府が定めるものと同じか、確かめたい。
グリーンピースの調査結果を無視することはしない。調査方法の違いも含めて、グ
リーンピースの調査結果を受け止め、政府の調査を強化し、危険性を確認する。

グリーンピースは政府が、「調査を強化し、危険性を確認する」としたことは評価
します。
これで、「政府も県も調べてくれないから、お願いしたい」とグリーンピースに海
藻を託してくれた漁師さんたちの思いを少しでも果たせたのではないかと思います。
しかし、これだけでは漁業関係者や消費者の安全性を確保するにはまだまだ不十分
です。
グリーンピースが海藻調査の暫定結果と同時に日本政府へ提出した要請書にある通
り、まずは漁業関係者や消費者の安全性が調査で確認されるまでの間、海藻類の収
穫を一時中止すること。そして収穫中止によって漁業関係者が受ける被害を全額補
償することが必要です。詳しくはこちら

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