[CML 009579] たんぽぽ舎学習会・よくわかる原子力開催=東京・千代田

Hayariki hedomura2 at hotmail.co.jp
2011年 5月 13日 (金) 20:57:25 JST


【PJニュース 2011年5月12日】市民団体・たんぽぽ舎の3回連続学習会「よくわかる原子力」の第1回「人間の手に負えない原子力(福島事故・放射線)」が2011年5月11日、たんぽぽ舎会議室(東京都千代田区)で開催された。雨天の中でも満席となるほどの出席者で、原発問題への関心の高さを示していた。

たんぽぽ舎は脱原発と、環境破壊のない社会を目指す市民団体で、福島第一原発事故でも精力的に情報発信している。「よくわかる原子力」は物理学の高校教師であった小林公吉氏を講師とする学習会である。第2回「原子力の二つの顔(原爆と原発)」は5月19日、第3回「エネルギー1割カットで“原子力のない暮らし”」は5月26日に予定している。

小林氏は物理教師として核(原子力)についても教えてきたが、教師自身が教えるために勉強する中で「人類にとっての一大事ではないか」と考えるに至ったという。そこで原子力の問題を分かりやすく解説する書籍『原子力と人間-闇を生む光』を2005年に刊行し、これが学習会のテキストとして使われた。

学習会は現在進行中の福島第一原発事故を中心にしながらも、原子力の問題について根本的なところから解説した。冒頭では福島原発事故対応で行われたベントの重大性を指摘した。福島第一原発事故では原子炉が制御不能、見通し不明に陥った。ベントは圧力鍋の蓋をあえて開けることで、放射能が放出・拡散される。枝野幸男官房長官は「管理された状態で放出」と発表し、テレビでも平然と報道された。しかし、密閉したままでは爆発するために、
止むを得ずベントしたというところが実態である。国民を欺く発表であったとする。

続いて放射線の有害性について説明した。放射線は細胞機能に障害をもたらす。細胞分裂が活発に行われる若い人ほど影響を受けやすい。どれほど弱い放射線でも、その強さに応じた割合で突然変異は起きる。従って、これ以下は安全という「しきい値」は存在しないとした。
http://www.pjnews.net/news/794/20110512_1

この学習会では分かりやすい説明を特徴としているが、それは用語の使い方にも表れている。小林氏は放射能を放射性物質と同義で用いている。放射能は厳密には放射線を出す性質・現象であって、放射性物質とは異なる。しかし、放射能という言葉は広く一般に受け入れられている。あるモノが「放射性物質で汚染された」とするよりも「放射能で汚染された」の方が問題性を明確に伝えられる。学術的には厳密でも無味乾燥とした用語よりも現実を伝える生きた言葉を選択した。最後に原子力は手におえないものであり、真の安全とは原発を止めることとまとめた。

質疑応答では放射能汚染に対する強い不安を反映したものになった。例えば被ばくした人間が放射性物質になるのか、その場合は被ばくした作業員と一緒にいる家族も危ないのかとの質問がなされた。これに対し、小林氏は重度の被ばくで人間も放射性物質化する可能性を肯定したが、その場合は当人が最初にダメージを受けると回答した。他人にだけ放射線を与えて自分はピンピンという訳にはいかないと説明して質問者を安心させた。

原発避難者への差別も行われている中で、安全・安心・影響ないと呪文のように唱えるのではなく、放射能の危険を踏まえた上での説明こそが不安を払拭させる好例である。【了】
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『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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