[CML 009576] 今後どれだけの放射性物質が放出されるか?

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 5月 13日 (金) 18:40:48 JST


みなさまへ   (BCCにて)松元
諸留さんが、すでに広島に降った「死の灰」の50倍の大量の放射性物質を放出と警鐘を鳴らしています。下記の2本まとめて転送します。
■「今後どれだけの放射性物質が放出するのか?」
■「炉心から漏れ出す危険な核種」

======以下転送=======

■「今後どれだけの放射性物質が放出するのか?」
[2011(H23)年5月12日(木)AM04:30]
《パレスチナに平和を京都の会》の諸留です(Bccで送信) 


**転送転載 自由**

 チェルノブイリ原発事故で放出された放射線量は520京Bq(ベクレル)と推定されている。
 ちなみに「京(けい)」という単位は「兆」の1000倍、即ち1000兆。
 しかし、これもあくまで推定(概算)に過ぎない。実際はどれくらいの放射線量が放出されたか、正確な値は、今現在、誰にも解っていない。

 今年(2011年)3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故に対し、経済産業省原子力安全・保安院は、当初は「レベル4」と発表した。以降3月18日には「レベル5」へと修正、更に4月12日になってようやくチェルノブイリ事故と同レベルの「レベル7」へと暫定値として修正した。
[福島第一原発事故サーチナニュース2011年4月12日]

 なお、原発事故被害の大きさを示すモノサシに「国際原子力事象評価尺度」(International Nuclear Event Scale INES)があるが、原発 
事故の評定の出し方については、INESにはルールはなく、当事国が公表することとなっている。同年に日本も採用。

 INESの詳細は以下のURL参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E4%BA%8B%E8%B1%A1%E8%A9%95%E4%BE%A1%E5%B0%BA%E5%BA%A6

 国際原子力事象評価尺度(INES)は、原子力発電所の事故・故障の事象報告の標準化を行うため、国際原子力機関(IAEA)と経済協力開発機構原子力機関 (OECD/NEA) が 
策定した尺度。1990年より試験的運用。1992年に各国の正式採用を勧告。原子力安全・保安院も原子力安全委員会も。今回の福島第1原発の事故を敢えて「事故」と表現せず、「事象」と言い換て表現しているが、それはこの国際原子力事象評価尺度(INES)の英語のNuclear Eventの 《Event》 
を、「事故」という日本語で訳さず、「事象」と訳していることに由来する。Event を「事故」と言わない(訳さない)点でも、日本 
政府や官僚の原発事故は起きないとする科学技術を盲信する思い上がった姿勢、隠蔽体質が、ここでも見事に伺える。

 福島第1原発事故発生の初期段階で、原子力安全・保安院を指導監督する立場にある原子力安全委員会は、同発電所から大量の放射性物質が放出されたことを既に確認していたにもかかわらず、黙認し続け、放射性物質の排出量や被害の大きさの公表を意図的に遅らせてきた。その為、発表がもっと早ければ、より多量の放射性物質を浴びずに済んだ筈の大勢の福島県民が、高濃度放射能を被曝させられることになった。

 ちなみに、原子力安全委員会の発表によれば、同じ「レベル7」の事故であったチェルノブイリ原発事故では520万テラBq(ベクレル)の放射性物質が放出された。しかし福島第1原発事故の場合は数万テラBq(ベクレル)で、「チェルノブイリ事故の約十分の一以下程度である」と、何ら科学的根拠の無いコメントを付け加えている。しかし、原子力安全委員会の事故評価では63万テラBq(ベクレル)であり、原子力安全・保安院のそれでは37万テラBq(ベクレル)と、両者の間でも、約2倍の開きがあることからも、政府や東京電力の数値は、何の根拠も無い、単なる「当て推量」でしかないことが解るだろう。

 福島第1原発事故が「レベル7」と修正発表されたのは、前述の通り4月12日になってからである。「レベル7」と決定した根拠は、丸1ヶ月も前の「3月15日〜3月16日の調査結果に基づくものであり、発表に時間がかかったのは解析に時間がかかったため」と原子力安全委員会は釈明した。

 更に、「ヨウ素-131(I-131) が今後外部に全て流出すれば、チェルノブイリ原発事故の規模を超えることもあり得る」と、東京電力も記者会見でコメントした。

 今日(5月12日)になって、東京電力は「1号炉で核燃料棒が溶融し圧力容器の底に落ちて溜り、圧力容器の底にも穴があいて、外側の格納容器に高濃度汚染水が漏れている可能性がある」の見解を発表した。

毎日jpニュース
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110513k0000m040174000c.html

 今頃になって何を言うか・・・・の感を受ける。当初は「配管の亀裂や損傷等からの放射能漏れ」とも想定された事故発生直後の、ベント弁開放をしなければならない程の高温高圧の空焚き状態に達したあの時点でも、最悪の事態を想定すれば、今日(5月12日)現在の東京電力も認めさるを得なくなった最悪の状況は、既に十分予想できたのに!

 最悪の状況を考えず、全く何の科学的根拠の伴わない、希望的観測情報を垂れ流し続けるだけに終始し、どうしても認めざるを得なくなった後で、渋々事後的に追認する・・・・という、東京電力、政府、原子力安全・保安院、原子力安全委員会の「事故隠し見え見え」の無責任な状況把握、予測の態度には、根本的な不信感を抱かざろう得ない。

 東京電力も、政府も、原子力安全・保安院も、原子力安全委員会も、今までの彼等の事故対応や、観測予測が如何に当てにならないかを、数々見せつけられてきた以上、私たち自身で、今後起こり得る最悪の状況を、予測するしか、私たち自身の安全を守るしか無い。

 一体、福島第1原子炉には原子炉1機当たりのどれだけの放射性物質が存在しているのか?福島第1原子力発電所にある原子炉数は1号炉〜6号炉まで全部で6機ある。仮に、4号機と5号機と6号機の3機を除き、今日現在まで爆発事故を起こした1号炉(出力46.0万kwの二酸化ウラン約69トン[t]/年)、2号炉(出力78.4万kwの二酸化ウラン約94トン[t]/年)、3号炉(出力78.4万kwのMOX燃料[プルサーマル3割程度のプルトニウム含む]二酸化ウラン約94トン[t]/年)のそれぞれの核燃料の総量が、69+94+94=257トン/年[A]である。

 またこれとは別に、福島第1原子力発電所内には7個の使用済み燃料棒プールがあるが、少なくとも4個の使用済み燃料棒プールに冷却機能に問題が生じているので、そこに貯蔵されている使用済み核燃料棒の放射性物質も加算せねばならない。
 福島第1原発敷地内の燃料本数は6400本で、1〜6号機全燃料装荷量の200%に相当する容量と言われる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

これが正しければ、今問題になっている4号機の使用済み核燃料棒も含めると1〜4号機全燃料装荷量
(69+94+94+94=351トン)×2=702トン/年[B]の放射性物質が更に加わる。

 従って最悪の場合、福島第1原発から、[A]+[B]=959トン/毎年(約1000トン/毎年)[C]もの放射性物質が環境中へ放出されることも覚悟せねばならない。
 万が一幸運にも、今後それらの放射性物質の閉じ込めに成功すれば、それより、より少ない量しか漏れでないかもしれない。しかし、上記の通り、東京電力や政府原子力安全・保安院のような無責任な楽観的予測は避け、最悪のケースを想定する。

 原子炉で大体3年間燃やした後、取り出す使用済み核燃料は、通常、1回に3分の1から4分の1くらい取り替える。取り出した際の燃料中の成分比は、最初は3〜5%だった核分裂するウラン-235(U-235)は1〜0.8%に減り、核分裂生成物が約1%、プルトニウム(PU)が約1%となる。110万kW級の原子炉からは、年間約30トン(t)(ウラン重量)が出ると言われる。

 電気事業連合会の調べでも、2006年3月末で全国の原発敷地内には約1万1520トン(ウラン重量)の使用済み核燃料が貯蔵されているという。これを元に福島第1原発敷地内の使用済み核燃料が貯蔵を計算してみると11520÷45(全国の原子炉数)=256トン(1機当たり)だから1号〜4号までの4機から出た使用済み核燃料総量は256×4=1024トンとなり、上記の959トン(約1000トン)[C]とも、ピッタリ一致する。使用済み核燃料http://kotobank.jp/word/%E4%BD%BF%E7%94%A8%E6%B8%88%E3%81%BF%E6%A0%B8%E7%87%83%E6%96%99 広島に投下された原子爆弾には約50キログラムのウラン-235(U-235)が使用され、そのうち核分裂を起こしたのは1キログラム程度と推定されている。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%B8%82%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE%E6%8A%95%E4%B8%8B広島市内に降り注いだウラン50キログラム[E]の全てが「死の灰」となったと見積もれば959トン[C]÷50キログラム=959000キログラム÷50=19180実に【約2万倍】もの放射性物質が、今回事故を起こした福島第1原発敷地内から環境中へ放出することになる! いわんや、広島に投下された原子爆弾のウランのうち核分裂を起こした1キログラム程度だけが「死の灰」になったとして計算すれば、959000キログラム、つまり【95万倍】もの、驚くべき大量の放射性物質が、福島県を中心にその近隣地域へ放出されることになる。 一番少なく見積もった場合でも、使用済み核燃料は除外して、今問題となっている1号炉、2号炉、3号炉の3機の原子炉内の核燃料の全てが外部に流れたとしても257トン(257000)[A]÷50=514 となり広島に降った「死の灰」の514倍も流出する。さらに今回の福島第1原発事故の場合、炉心内から流出する放射性物質量が100%ではなく、幸運にもその10%(十分の一)程度に留まったとしても514トン÷10=51.4トン(51.4倍)となり実に広島での「死の灰」の50倍もの放射性物質が放出されたことになる。 いや、私(諸留)の推測では、1号炉、2号炉、3号炉の3機の原子炉の炉心内から、周辺環境中へ、今日(5月12日現在)までに、既に放出された全放射性物質総量は、広島に降った「死の灰」の50倍の量の放射性物質は、もう既に放出されたと思われる。 放射性計測値では、原子炉1機の炉心内の放射線量は約1000万テラBq(ベクレル)といわれるから、これを基に放出する放射性物質が何Bq(ベクレル)になるかは容易に計算できるであろう。 圧力容器に穴があり、それを取り巻く格納容器にも穴がある以上、炉心へ冷却水を注入し続ける限り、今後、原子炉敷地内に高濃度汚染水がジャブジャブ垂れ流し続けることが、これでますます確かなこととなった。肝心の穴を埋める応急修理作業が、事故後丸2ヶ月経過しても全く目途が立たない現状が、今後半年も一年も続けば、炉心内の放射性物質は、そのほとんど大半が環境中へ、高濃度の大量汚染水となって、漏れだしてくることは、子どもにでも解る話しだ。 プルトニウム(Pu)の検出も、じわじわ広がる兆しも増える兆しなのも、非常に心配だ。 東京電力は12日、福島第1原発の構内にあるグラウンドから、毒性の強い放射性物質のプルトニウム(Pu)を検出したと発表した。検出されたのは、プルトニウム-238(Pu-238)、プルトニウム-239(Pu-239)、プルトニウム240(Pu-240)。東電はいずれも今回の事故によって放出された物質とみているが、土壌1キロあたりの濃度はプルトニウム-238(Pu-238)0.11Bq(ベクレル)が最大だったため、過去の大気圏核実験で日本に降ったものと同等のレベルにとどまり、人体への影響はないと説明している。 プルトニウム-239(Pu-239)と、プルトニウム-240(Pu-240)の濃度は、土壌1キロあたり0.046Bq(ベクレル)。東京電力は「3月21日以降に週2回測定している値から大きな変化はない」とお定まりの楽観的観測に終始しているが・・・・http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110513k0000m040098000c.html**転送転載歓迎**■「炉心から漏れ出す危険な核種」[2011(H23)年5月13日(金)AM11:15]《パレスチナに平和を京都の会》の諸留です(Bccにて送信)**転送転載 自由**炉心の圧力容器と格納容器の損壊を政府も正式に公表する事態に至った。自分自身のいのちを守る為にも、政府のいい加減な報道を盲信せず、正確な、科学的根拠に基づいた情報で、各自の責任で、適切に対処することが、ますます大切になってきた。 原子炉内でのウランの原子核分裂の結果生じる大きな2つの破片を核分裂片という。それぞれが原子核となって新しい2つの原子ができる。分裂のしかたは、さまざまだが、真半分に割れることは少ない。大きさの割合は3:2程になることが多い。元素の種類で言えばニッケル(原子番号28)からジスプロシウム(66)までの約40種、質量数でいえば66から166までのほぼ100種類もの核分裂生成物(FP)が発生する。 これらの50〜100種類もの核分裂生成物のほとんどが、強力なベータ線とガンマ線を放出する。最初は短寿命のものが多いため、その放射能は初期のうちに急速に減衰し、4日で約千分の一、4ヵ月で約一万分の一程まで減る。だが半減期が数年〜数十年以上の核分裂生成物も少し含まれる。その為、それ以後の放射能は容易に減衰しない。 福島第1原発での水素爆発当初急激な増大とは対照的に、福島県と周辺近隣諸県で測定される最近の放射線量が、ほぼ一定の値を示しているのも、初期の核分裂生成物の放出が終わって、半減期のより長い核種からの放射能の放出段階に入っているからである。(勿論、今後炉心溶融や第3回の水素爆発等が起これば、別の話し) 原発から放出した放射能は、一定度の減衰後では、その放射線量はなかなか減らないという事を確認しておくべき。http://www.geocities.co.jp/Technopolis/6734/kisogenri/seiseibutu.html 原子炉内で生成される放射性核種の詳細に関しては、米国物理学会報告書の原典(WASH-1400)1975年政府報告書“Reactor Safety Study”のAppendix VI の表3-1等参照。 今後、もしヨウ素とセシウム以外に、下記のいずれかの元素名(核種)をもつ放射能の数値が、東京電力や政府から発表された場合は、原子炉内の核分裂生成物質の漏洩が、相当に進行していると判断できる、ひとつの目安となる。 政府やHNKを始めマスコミ報道では「半減期が極めて短いからほとんど健康には影響は無い・・・・」といった、極めて無責任な、驚くべき報道を再三流している。しかし、一般的に、半減期の短い核種ほど放射線は強く、逆に半減期の長い核種ほど、放射線は弱い。 中でも、プルトニウム(Pu)は半減期が極めて長く、エネルギーの大きい「アルファー線」を放射し、体内取り込まれると排出しにくいため、悪影響が長く続く。肺に吸い込まれると周囲の細胞を長期にわたって傷つけ、強い発ガン性の危険が高まる。放射性の毒性が極めて強いので最も警戒すべき放射性物質(核種)の一つ(東京電力28日発表)[京都新聞2011年3月29日(火)朝刊1面] 以下の[*]印のついた元素(核種)は、半減期が非常に長いため、たとえ放射線量が少なくても、途方もなく長期間人体へ放射線を被曝し続けるので、極めて危険な核種。コバルト58[*]・同60[*]、クリプトン85[*]・同87・同88、ルビジウム86、ストロンチウム89・同90[*]・同91、イットリウム90・同91、ジルコニウム95、同97ニオビウム95、モリブデニウム99、テクニチウム99ルテニウム103・同105・同106[*]、ロディウム105、テッルリウム127[*]・同129、同129、同131、同132、アンリノニ127・同129ロディン131・同132・同133・同134・同135、キセノン133・同135、セシウム134[*]・同136・同137[*]、バリウム140、ランタヌム140、セリウム141・同143・同144[*]プレセオディミウム143、ネオディムイム147、ネプチュニウム239、プルトニウム238[*]・同239[*]・同240[*]・同241[*]アメリシウム241[*]キュリム242・同244[*] 東京電力や政府、原子力安全・保安院の発表する放射性物質の数値の圧倒的多くは、ヨウ素とセシウムの数値だけ。しかし、そこにも大きな「落とし穴」がある。政府や東京電力の公表する線源(「核種」という)はヨウ素か、たまにセシウムだけである。それは政府の発表する放射線量の数値は「ヨウ素以外の他の放射性物質(核種)の値もすべて含まれた数値である」という点を知っておかねばならない。 なぜ、「ヨウ素以外の他の放射性物質(核種)の値もすべて含ませる形で、それをヨウ素の名で一括して発表する」、そのわけは、元素の抽出分析抽出には、多くの手間暇と時間を要する為、平常時で用いられるより精密な分析方法ではなく、原発事故のような緊急を要する場合の簡易分析方法が用いられている為である。平成14年3月 厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」など参照。**転送転載歓迎**------------------------------------《パレスチナに平和を京都の会》"Peace for Palestine" in Kyoto Movement(PPKM)代表:諸留(モロトメ)能興(ヨシオキ)〒611-0002 京都府宇治市木幡赤塚63-19[TEL=FAX]:0774-32-1660E-Mail:yoshioki-afym at kkd.biglobe.ne.jp------------------------------------------------------------------------パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭〒004-0841  札幌市清田区清田1-3-3-19TEL/FAX : 011−882−0705E-Mail : y_matsu29 at ybb.ne.jp振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 ------------------------------------


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