[CML 009424] Re: ◆希望の灯だった生存権■東京新聞・社説(5月3日)

hagitani ryo liangroo at yahoo.co.jp
2011年 5月 6日 (金) 23:52:32 JST


ガーナで読んでいます。転送ありがとうございます。

東京新聞らしいいい社説です。奥手のため私の同紙支持歴はわずか20年ですが、
支持者として喜びにたえません。

ただし、幸福追求権の規定が戦後一貫して空虚に響きつづけてきたことを、この
社説は言っていない、と言ったら否定的すぎるでしょうか。

私には今回の原発事故が、そういう戦後65年の日本の総決算に思えてならないので。

言い換えると、日本には戦争という形での顕在的戦争はできないので、経済発展
という名の潜在的戦争を行った結果、こういう戦禍を被っているのだ と。


(11/05/05 14:56), 中田妙佳 wrote:
> 中田です。
> メールをいつもありがとうございます。(重複お許しください)
>
> ●《RT at soonsoul: 原発が25条の生存権違反とかw。》
>
> twitterに原発被害のとてつもない大きさに対して、的を射るつぶやきがあり
> ました。
>
>
> ■東京新聞・社説(5月3日)をぜひお読みねがいます。
>
> http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011050302000056.html
>
>
>
> あの敗戦後の識者には、人間の赤い血が、まちがいなく流れていました。
> 国民は、今の菅政権に対して、一時も早く内閣不信任案を要望し、
> まともな民主党議員に変えなければ!
>
>
> (貼り付け開始)
> ******************************
>
> ■東京新聞・社説(5月3日)
>
> 2011年5月3日
>
>  震災被害者、原発避難者の日常生活を取り戻して「生きる権利」を守ること
> は当面の最優先課題です。復興で日本の民主主義の成熟度が試されま す。
>
>  テレビから流れた声に耳を疑った視聴者は多いでしょう。
>
>  「主体は自治体ですから…。われわれは応援ですから…」−ふかふかのじゅう
> たんが敷かれた広い執務室で、政府高官がそう言い放ったのです。
>
>  テレビは、東日本大震災の被災者受け入れを観光地の旅館などが申し出てい
> るのに、情報が被災者に届いていないことを報じていました。「な ぜ?」と
> 追及された高官の答えが冒頭のセリフです。
>
> ◆血の通っていない行政
>  続いて登場した自治体の職員は「学校や買い物など生活に必要な情報とセッ
> トでなければ被災者に紹介できない。自治体は目の前の仕事に追われ て自ら
> 調査する余裕がない」と答えていました。
>
>  中途半端な情報を流してこと足れりとしている高官の側に非があることは明
> らかです。まさに血の通っていない行政です。
>
>  時計を六十五年前に戻します。一九四六年夏、新しい憲法案を審議する衆院
> の小委員会が「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む 権利を
> 有する」という現行憲法の第二五条第一項をめぐって熱気に包まれました。
>
>  社会保障の充実をうたった同条第二項は当初から原案にありましたが、問題
> の生存権条項は社会党の修正で挿入されたのです。
>
>  「健康で文化的な生活を妨げてはならないが、権利とするのはいかがなもの
> か」「第二項だけで十分だ」など他党から次々異議が出ました。その たび
> に、後に文相を務める森戸辰男議員が「それでは恩恵的、慈善的にすぎない」
> 「権利として保障することで政府に積極的施策を求めることがで きる」など
> と主張しました。
>
> ◆希望の灯だった生存権
>  「屋上屋を架すようなものだ」と批判もされました。「国民は個人として尊
> 重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については… 最大の尊
> 重を必要とする」との第一三条の採用が既に決まっていたからです。森戸議員
> は「生存権の裏付けがなければ個人の尊厳も守れない」と粘 りました。こう
> して“生存”は「人権」として保障されました。今では「政府はこの権利を実現
> する法的義務を負っている」というのが憲法学の通 説です。
>
>  第一三条、第二五条第一項と第二項は、廃墟(はいきょ)に立つ日本人に
> とって希望の灯となりました。人々は憲法に励まされ「今日は昨日より も、
> 明日は今日より良くなる」と信じて懸命に働きました。曲折もありましたが、
> 政府の経済政策の成功もあって生活水準は大幅に向上しました。
>
>  しかし、あの地震と津波、そして原発事故が多くの人たちを半世紀以上前の
> 悪夢の世界へ引き戻しました。生活再建のめどが立たない被災者、避 難者ら
> には、六十五年前の日本人が頼りにした光が果たして見えているでしょうか。
>
>  被災者らの生活再建は生存権の問題です。政府にはその権利を保障し実現す
> る責任があります。復旧、復興対策のもたつきぶりをみると、関係者 が責任
> を十分自覚しているとは思えません。
>
>  避難者らの苦しみをよそに「われわれは応援」と平然としている政府高官、
> 政権の足を引っ張り、責任を担おうとしない野党と与党内の一部議 員…国会と
> その周辺で繰り広げられる荒涼たる光景は、制憲議会における新国家建設への
> 熱気と無縁です。
>
>  政治家や官僚たちは当時の議事録を読み返し、原点に戻るべきでしょう。民
> 主主義、憲法感覚の成熟度が問われています。
>
>  ●同時に国民が自覚すべきこともあります。憲法は第一義的には国家、政府
> と国民との関係を定めたものですが、国民の行動指針を示してもいる ことです。
>
>  難局を前に国民が求められているのは、政治家や専門家任せにせず主体的に
> 参画する姿勢です。
>
>  まず「社会連帯」に基礎を置く支えを被災者らに提供しなければなりませ
> ん。全国からボランティア活動家が集まり、予想を遥(はる)かに超え る義
> 援金が寄せられ、被災自治体に応援が駆けつけるなど、重荷の分かち合いが始
> まっていますが、民主主義が試される事態が今後も次々生まれる でしょう。
>
> ◆求められる自覚的参加
>  地震、津波にもろい国土、綱渡りのエネルギー需給など、基礎の危うい日本
> 社会をどう変え、そのための負担をどうするのか。復興に向かって社 会構造
> の根本的改革を迫られるはずです。
>
>  憲法の大原則である「国民主権主義」は、国民が自らの社会をつくりかえて
> いく営みに自覚的に参加することを求めています。
>
> <拡散転送歓迎>
>
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