[CML 008451] 住民の避難区域を拡大し、受入体制等をつくれ!(美浜の会HP3.18)

MASUDA Tetsuya masuda at osaka.email.ne.jp
2011年 3月 22日 (火) 18:40:17 JST


美浜の会HPより
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  政府の住民避難指示の遅れと無策
  住民の避難区域を拡大し、受入体制等をつくれ!
  放射線に弱い乳幼児と子供、妊婦の避難を最優先に!


 原発震災から1週間になる。第一原発の事故は一層深刻さを増している。他方、政
府は、住民避難の拡大と受入体制の整備等々、最も優先されるべきことを行っていな
い。南相馬市長は、「原発を推進してきた政府が責任をもって住民の安全を保証すべ
きだ」と訴えた。被災地の人々、被曝の不安とともに過ごす人々の不安と怒りの気持
ちを代弁した。
フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)は、福島第一原発の事故に関して、
放射能放出等のシュミレーションを公開した(最後にURLを記している)。東北・
関東一帯を高濃度の放射能が襲っている。米国の規制当局NRCは、80匏内の米
国在住者に避難を勧告した。韓国政府も同様の措置を発表している。フランス大使館
等は機能を西日本に移し、また国内企業も生産拠点を西日本に移す等々の事態となっ
ている。
 しかし、政府は住民避難を拡大しようともしていない。下記は、事故と政府の住民
避難措置について、政府発表資料(原子力災害対策本部:3月18日(10:00)現在
)を基にまとめたものだ。政府がいかに住民避難指示を遅らせ、また無策のままであ
るかが明らかになる。
 住民の避難を最優先にして、避難区域を拡大し、避難住民の受入体制等をつくるこ
となくして、人々の健康を守ることはできない。
 政府や国会議員などに、避難区域の拡大などを求めよう。とりわけ、放射線に弱い
乳幼児と子供、妊婦の避難を即刻行うべきだ。

●地震から2時間後にはECCSが作動しなくなり、炉心溶融の深刻な事態が予想で
きた
 3月11日、14:46に発生した巨大地震の約1時間後に、稼働中だった福島第
一原発1・2・3号は電源喪失。16:36には1・2号のECCSが作動しなくな
り、その後炉内の温度と圧力が上昇する深刻な事態が始まった。炉心溶融の深刻な事
態はこの当初から予想できていたはずだ。事実、政府の緊急災害対策本部資料(11
日22時35分)には、すでに東電の最悪事故のシナリオ(福島第1原発2号機で原
子炉圧力容器破損予測:23時50分頃/1号機は評価中)が掲載されている。この
資料作成前の早い段階から当然予想していたことを示している。

●官邸対策本部設置、「原子力緊急事態宣言」を出しながら、住民避難の指示はなし
 ECCS不作動と同時に、官邸に対策室が設置され、その約2時間半後の19:0
3に「原子力緊急事態宣言を発令」。同時に第一回原子力災害対策本部会議が招集さ
れた。しかし、この時点では住民避難の指示はない。

●住民避難を最初に出したのは、政府ではなく福島県
 住民避難を最初に出したのは福島県だった。県は20:50に第一原発半径2匏
内の住民に避難を指示。

●政府の避難指示は、県の指示から約30分後
 政府が避難指示を出したのは、福島県が指示を出してから約30分後の21:23
。第一原発から半径3匏内の避難と、3〜10匏内の屋内待避だった。1号機の
深刻な状況が続くなか、12日05:44に10匏内の避難へと拡大。

●1号での水素爆発発生後に避難区域拡大
 そして12日15:36に1号機で水素爆発が発生し、原子炉建屋が破壊される最
初の爆発が起きた。
 この爆発の約2時間後(17:39)に第二原発から10匏内の避難指示、そし
て爆発から約3時間後(18:25)に第一原発から20匏内の避難指示となった
。1号の水素爆発後に避難区域を拡大するという、完全に後手にまわった対応だった
。

●その後、同時多発的に深刻化する事故。しかし政府は住民避難の指示を一切行わず
 3号の大規模爆発、2号の格納容器損傷による放射能汚染の高まりという事態の中
でも政府からの指示はない。15〜16日には、50卍離れた福島市内でも、この
多発する事故によって、通常の約400倍(20マイクロSv/h)もの線量に達してい
る。


・13日 05:10	プルサーマル炉の3号が冷却機能喪失
・14日 04:08	4号の使用済燃料プール水温が84℃に上昇。以後計測不能
     11:01	3号で大規模な水素爆発。原子炉建屋の激しい損傷
・15日 06:10	2号の格納容器がついに損傷(サプレッションプールが損傷
)し、周辺の放射能汚染が最も高くなる。8:25には建屋から白煙が上がり始めた
。
     09:38	4号では火災が発生し、使用済燃料プールの危機的状況が続
いていた。
     10:22	3号機付近では400ミリSv/hという高い値が測定された。
・14〜15日	埼玉で通常の20倍、東京でも10倍等、原発から250厠イ譴
このような地域でも事故の影響が確認されている。

●15日に20〜30匏内の屋内待機という指示だけ
 このような深刻な事態の中、政府は15日11:06になって第一原発から20〜
30匏内の住民に屋内待機という指示を出しただけだ。そしてそれ以降、政府は住
民避難に関する何の措置もとっていない。

 これ以上の住民避難に対する無策は許されない。
 住民の避難を最優先にして、避難区域を拡大し、住民の受入体制等をつくるべきだ
。
 とりわけ、放射線に弱い乳幼児と子供、妊婦の避難を即刻行うべきだ。
 政府や国会議員などに、これらを即刻実施するよう求めよう。

◎フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)が独自に行った福島原発からの放
出放射能の大気中拡散シミュレーションの結果(3月12日〜20日の1時間ごと。セシウ
ム137をトレーサーとしたもの)

◎放出の間、防護処置がとられなかった場合に1歳の子どもが甲状腺に受ける被曝量
のシュミレーション

(11/03/18UP )

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
転載元:美浜の会HP
http://www.jca.apc.org/mihama



CML メーリングリストの案内