[CML 010469] 福島第一原発の問題の本質 ジャーナリズムの2つの禁忌

T. kazu hamasa7491 at hotmail.com
2011年 6月 29日 (水) 17:16:17 JST


ni0615田島です

いろいろといただいた情報をもとに
思うところを述べます。

福島第一原発の問題の本質は、
東京電力の不作為でも菅内閣の実行力のなさでもありません。
情報の隠蔽とメディアによるその加担につきます。 
メディアによるその加担が払拭されれば、
他の問題には必要なメスが、自ずと適切に入れられるでしょう。
 
2つの聖域、タブーが未だにあります。
1つは原発敷地内の取材の禁忌であり、
もう1つは、200万福島県民の人体内部への言及です。
ジャーナリストが、自らの不勉強によって情報の隠蔽に協力しています。
 
それでも、1つめの原発プラントの施設ハードについては、
プラント自身が自らの惨状を見せ付け、ラッキーにも、御用学者の嘘が押し通せなくなりました。
(――――ジャーナリズムの努力が嘘を暴いたわけではありません。)
もう一つの情報、
放射能による住民への健康影響については、
今も、福島県アドバイザーや放医研発表の垂れ流し。
大本営発表のままです。
 
つい最近はじまった、県民健康「先行調査」の報道をみれば証明できます。
例えば、
「実効線量」と「甲状腺の等価線量」の区別を曖昧にして発表するのが、
「緊急被ばく医療」の総本山である放医研や、福島県放射線健康アドバイザーの常套手段ですが、
今回も新聞全社が完全に丸め込まれています。大本営発表のままです。
この3日分の記事をWEBですべて参照しましたが、
「甲状腺の等価線量」という言葉を使った記事は1つもありませんでした。
 
※「等価線量」はICRP流儀の放射線防護学の基本概念でありながら
※初期に安定ヨウ素剤を投与して、放射性ヨウ素131の甲状腺沈着を予防する規準も、
「乳児の甲状腺の預託等価線量100mSvが予想される」です。
しかし、これは、「空間線量率」の数字や「実効線量」の数字をつかったゴマカシで、
行政の意図的不作為におわりました。
 
(Ex)「環境放射能が人体に及ぼす影響等について」(福島県災害対策本部)3月20日
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/3006.html
 
「実効線量」とは、全身の体重1kgあたりの平均線量(シーベルト)です。
「等価線量」とは臓器ごとの重量1kgあたりの平均線量(シーベルト)です。
同じ内部被ばく量(ベクレル)であれば、
「実効線量」「等価線量」ともに、成人、幼児、乳児によって平均体重が異なりますから、
シーベルト値は異なります。
 
ICRPの勧告にもとづいた国の「防災指針」の規定では、
「実効線量」が『1mSv』なら、「甲状腺の等価線量」は『20mSv』です。
ヨウ素131の場合は、甲状腺に特異的に沈積しますから、「甲状腺の等価線量」で健康評価をするのが、
ICRPや政府の「防災指針」でのきまりです。
 
※国の「防災指針」
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2961.html
※ ヨウ素131における「線量係数」一覧
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2989.html
素人の拙論ですが問題提起としてお読みくだされば幸いです。
 
自ら決めた決まり自身を破って記者会見をしているのが、県アドバイザーの長崎大山下俊一氏と
千葉放医研の緊急被ばく医療責任者、先行調査の指揮者でもある、明石「真言」氏です。
何の質問もせずに鵜呑みにして大本営発表しているのが、残念ながら各社記者の皆さんです。
 
 
 
 
webで話題になっている、2つの参考資料へのリンクを添付しておきます。
1つは、日本のジャーナリズム内部の問題です。
過去に朝日新聞社内で行われた、報道機関内部での「意思統一」の実態です。
今回の福島第一事件においても、
すでに知られてしまった「NHK内部文書」や
その他報道機関で同様の「内部統制」がおこなわれたであろうことを、
彷彿とさせます。
 
1、《ある元朝日新聞原発担当記者の回想》 Tiny Message
http://htn.to/DYPry1
http://tinymsg.appspot.com/31p1
 
2つは、欧州の放射線防護委員会からの日本国民へのメッセージです。
市民レベルでのNGO健康調査機関を立ち上げよ、と提唱しています。
と同時に、わたしのようにICRPを根拠に考えることの危険性を指摘しています。
 
2、欧州委員会は市民の側が独自の調査体制を立ち上げることを勧告します」
http://www.akita-kenmin.jp/kankura/110604ecrr.pdf
 
 
ni0615田島拝
長崎大・山下俊一教授の『語録』
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2997.html
「安禅不必須山水」
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/list

  		 	   		  


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