[CML 010419] 低レベル放射能の脅威、常識から世論へ

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 6月 26日 (日) 17:19:41 JST


みなさまへ   (BCCにて)松元@パレスチナ連帯・札幌

《低レベル放射能の脅威、常識から世論へ》

人類は、キリスト教をはじめとする「安心」を売るイカサマ祈祷師にはさんざんな目に遭ってきました。「100ミリシーベルトでも安全」と公言する山下俊一氏はこの期に及んでもなお、放射能安心教を布教するために福島県アドバイザーに居座り続けると「闘争宣言」をしたそうです。(福島民友インタビュー)

●ブログ・カレイドスコープ参照(山下氏の発言を海外に紹介している「デモクラシーナウ」のビデオと訳、批判している矢ケ崎克馬氏のビデオなど貴重な情報が収録されています。)
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-611.html


小出先生は、ことあるごとに「どんな放射能でも人体には危険です」と呼びかけています。

しかし実際には「100ミリより20ミリ、20ミリより10ミリ、もっと少なく」というように私たちまでが確率をみちびく数字を追いかけるように強いられています。しかも、各市町村ごとの日々の汚染線量調査はおろか、子どもの登下校範囲、自宅の周辺でさえデータがない、農業や畜産、漁業の生業を営んでいる人々が死活問題となる肝心のデータが得られない、という現実がつづいています。


もはや日本列島の大気、大地、河川、海洋のすべてが今後何十年、何百年と汚染され続ける放射能新時代を迎えたと言わねばなりません。これからもなおさらに拍車をかけて、電力会社、政府、「ニセ科学者」は数字の確率で「安心」させようと国民をだまし続けると思います。しかしたとえたった一人のわが子の奇形やがん化の「確率」でも許せるものではありません。対文科省、対山下氏との攻防のように、低レベル放射能をめぐるいのちと健康を守る闘いは、すでに始まっています。

●新たな抗議要請:避難促進・自主避難者支援を求める対政府交渉
〜「避難の権利」確立を求めて〜
http://www.foejapan.org/energy/news/evt_110630.html


低レベル放射線、内部被曝の人体への影響については、すでに草分けの肥田舜太郎博士はじめ矢ケ崎克馬、崎山比早子、津田敏秀、松井英介などの諸氏によって研究、啓蒙されてきましたが、山下氏のような人物がまだ隠然たる影響力を持っている以上、まだまだ世論になっているとはいえないと思います。


日本国政府が準拠しているICRP(国際放射線防護委員会)でさえ、これまでに核開発のために117万人ものガン死者、235万人という夥しい数のガン発生数を認めています。しかしもっと驚くべきは、低線量被曝理論を重視する欧州放射線リスク委員会(ECRR)の評価数値では、ICRPの数値のそれぞれ60倍近くとなっているといいますから、全世界のがん死者数はすでに7000万人を超えるということになります。ちなみに今回の福島原発事故による今後50年間の200km圏内のガンの過剰発生数は、ICRPの予測で約6,000人、ECRRが約41万7000人という恐ろしい数字もそこで報告されています。(以下紹介の新刊本『人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために』の訳者竹野内真理氏の「あとがき」より)


日本の学者の集まり、日本学術会議でさえもすでに事故後3ヶ月もへて「会長談話」なるもので「20ミリシーベルト」を擁護し、政府、東電、原発推進側に寄り添った声明を発表しています。「ICRP勧告よりもきびしい基準で対応している日本の基準に国民の理解を求める」などと事実をねじまげる発言をして、日本政府の汚染調査不作為、WHO疫学調査不作為の指摘もせず、この会長は2日後に退任しているということです。ここでも低レベル放射能の軽視は明らかです。http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d11.pdf

●これを批判する学者も当然います。⇒島薗進ブログhttp://t.co/753GoFl
「東京大学環境放射線情報」を問う東大教員有志のページ」
https://sites.google.com/site/utokyoradiation/?pli=1


福島の事故は、もはや科学の領域を超えているといいます。チェルノブイリの20倍もの核燃料の「収束」と「放出」に今後何十年もの長期間付き合わされることは間違いありません。事故直後からの情報隠蔽と棄民政策は、この長期を見越した国家犯罪と推定せざるをえません。これからの放射能汚染時代には、私たち自身がそのメカニズムを理解し「安全神話」に犯されない理解力をもち防護と補償請求の備えをしなくてはなりません。


すでに緑風出版から、ジェイ・マーティン・グールド[著]肥田舜太郎・斎藤紀・戸田清・竹野内真理[共訳]『低線量内部被曝の脅威─原子炉周辺の健康被害と疫学的立証の記録』という本が出ていますし、もうじき、あけび書房からラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス[著]、肥田舜太郎、竹野内真理[訳]で『人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために』という新刊本も出るそうです。


これら本の主題は「ペトカウ効果」についてです。この理論こそ、低レベル放射能が人体に及ぼす決定的な科学的根拠を論証したものです。ノーベル賞を受賞してもおかしくないと言われています。じっさいに原爆症認定訴訟を勝利にみちびいたのがこの科学理論でした。今後、私たち自身のいのちと健康を守るために、低レベル放射能被曝の脅威を「常識から世論」にしていかなければならないと思います。



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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
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