[CML 010202] 関西救援連絡センターニュース2011年6月

Matsuba Shoichi mauricemerleau at yahoo.co.jp
2011年 6月 15日 (水) 06:05:26 JST


第297号
2011年6月

関西救援連絡センター
〒530‐0022大阪市北区浪花町11‐14
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コンピューター監視法
三時間半の審議で衆院通過
共謀罪を復活させないための闘いを

 コンピュータ監視法(情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正する法律案)は、三回で衆議院法務委員会の審議を終了した。参考人質疑の日の昼前には委員会で採択、午後の本会議に緊急提出され、可決された。
 三度にわたる共謀罪廃案に懲りた法務省は、マスコミにも報道させず、反対の声をつくりあげる時間も与えず、成立させるための道筋をつくった。衆議院での可決にいたる過程は以下の通りである。
三月十一日 閣議決定
四月一日  衆議院議案受理
五月二三日 日弁連・東京弁護士会長「慎重審議を求める」声明
五月二四日 法務委員会付託
五月二五日 趣旨説明、与党質議
(辻惠、橘秀徳)
五月二七日	野党質議(平沢勝栄、稲田朋美、大口善徳、城内実)
五月三一日	九時〜参考人質疑 指宿信(成城)、今井猛嘉(法政)、安富潔(慶應)各教授
  ↓各党の総括討
十一時四五分 起立裁決(京野公子、橘秀徳、相原史乃議員が退席)
午後 衆院本会議へ緊急提出↓採決(反対は社民、共産)↓参議院へ送付
審議時間はたったの三時間半、強制執行妨害罪に関する質議は一切行われないまま、採択された。
 また法務省は、六月二日一般質疑と趣旨説明、七日に与野党質疑、九日に参考人質疑と採決を提案したようだが、二日の参議院法務委員会が開かれなかったため、七日に一般質疑と趣旨説明が行われた。九日午後に与野党質疑があり、十四日には参考人三名からの意見聴取と質疑が予定され、この日に、委員会での採決に持ち込まれる可能性もある。
 なお、参考人には、高木浩光(産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター)、前田雅英(首都大学東京)、山下幸夫(日弁連)が予定されている(六月九日現在)。
このように、今までにない拙速な審議での成立が目論まれている。
 共謀罪の復活を阻止するためにも、ここが正念場である。ネット署名も始まっている。反対の声も増え始めている。最期まで反対の意思表示をしよう!
署名TVが立ち上がりました。
http://www.shomei.tv/project-1774.html


裁判所は四人を直ちに釈放せよ!
釜ヶ崎での住民票復活・投票活動に弾圧

 四月五日、大阪府警は、昨年七月の参議院選挙の際に萩之茶屋投票所前で投票所を警備していたガードマンの公務を妨害したとして、七人を令状逮捕し、十四ヶ所に家宅捜査を行った。また三名は釈放されたが、四月二六日、被疑罪名を「公務執行妨害」から「威力業務妨害」に変更して、四名を起訴。四名への保釈請求は認められず、現在も大阪拘置所に拘留中である。
 二〇〇六年、福岡県警の警察官が人生をやり直すために釜ヶ崎の住民票をお金で買ったが、その住民票は釜ヶ崎解放会館に置かれていたものだった。この事件を契機に、釜ヶ崎解放会館に居住実態のない住民票が大量に置かれているとマスコミが報道し、大阪市は二〇〇七年三月二〇八八名の住民票を職権で削除した。しかし、西成区役所は三十年間に亘って「解放会館に住民票を置かしてもらいなさい」と指導してきたのである。
 大阪市による住民票の強制削除で、この年の統一地方選挙では、多数の選挙権が奪われるおそれがあった。そこで大阪市は、「投票所で簡易宿泊所の領収書などを見せて、地域に居住していることが証明されれば、投票所で住民票を復活し、投票させる」と約束した。
 しかし、行政が周知しなかったため、ビラやマイクで選挙の数日前から広報し、「住民票を復活できるかもしれませんから、投票へ行きましょう」と呼びかけ、九名の住民票が復活した。その後の選挙でも、選挙当日住民票を削除された人と支援者が一緒に投票所へ行って、居住実態などの確認作業をしてきた。当初は支援者も投票所の中に入ることができたが、徐々に入口で排除されるようになった。
 今回の弾圧は、昨年七月の参議院選挙での同様の投票行動に対してかけられている。
 令状記載の被疑事実は、民間の警備員の業務に対する公務執行妨害である。勾留理由開示公判で「民間の警備員が選挙管理業務を行っていたのか」との指摘が、弁護人から出された。起訴された罪名は「投票管理者の指示をうけ、投票人等投票所に入ることのできる者以外の者の入場を制限していた選挙管理委員会関係者に対する威力業務妨害」に変更されている。
問合せやカンパは左記へ
4・5釜ヶ崎大弾圧救援対策本部
(NPO法人釜ヶ崎医療連絡会議気付)
大阪市西成区太子2丁目1番2号
TEL・FAX  06-6647-8278
メール iryouren at air.ocn.ne.jp


丸岡さんは八王子医療刑務所に殺された!
投薬のみで、治療を行わず

 丸岡修さんが、五月二九日午前八時二一分に、八王子医療刑務所
で亡くなった。
 数年前から心臓病を患い、重篤な状態が続いていたが、数度に及ぶ刑執行停止や外部病院への移送の申立ては拒否され続けた(詳細については、下記の弁護団の抗議声明を参照されたい)。
 五月九日には重症指定となっていたが、普通は許可される病室で
の面会ではなく、車椅子で面会室での面会が行われていたようだ。
 二四日頃には、かなり苦しい状態にあることを知らせる手紙が届
いている。主治医に入院させてほしいと訴えたが、薬物調整しか行われなかったという。
 五月の連休には「多臓器不全」も危惧されていたが、その後持ち直して、排尿量も戻っていた。しかし、二六日以降は半分程度の排
尿量になり、二七日には担当医が
三回も見ているが、外部の病院に移すこともせず放置している。翌二八日には排尿量は二割ほど、死の前日には一三〇佞僕遒噌んでいた。
 遺体は山谷労働者福祉会館で一晩安置された後、親族とともに関西に帰り、告別式が行われた。
 なお、「丸岡修を送る会」が下記の通り開催される。
六月十九日(日)
午後六時半〜九時
京都教育文化センター一〇一号室
*  *  *  *
抗議声明
東京高等検察庁 宛                        2011年5月30日
丸岡修氏の刑の執行停止申立代理人        
弁護士 大谷恭子/弁護士 上本忠雄/弁護士 荒木昭彦
 我々弁護団は、昨日死亡された丸岡修氏の貴庁宛て刑の執行停止の申し立て(第6次)に対し、貴庁が速やかに刑の執行停止をしなかったことに対し、厳重に抗議する。
 同氏に対する刑の執行停止の申し立ては、既に2007年から6次にわたってなされたものであるが、内5次までは全て却下され、それ自体違法であるが、とくに本年4月22日申し立ての第6次申し立てに対する、貴庁の冷静さを欠いた報復的とも言える不作為(事実上の不許可)は、特段に違法性が強く、刑の執行として到底容認できないものである。
 すなわち、貴庁担当検事は第6次申し立てに対し、4月27日の東京地裁の打ち合わせの席上で、以下のごとく発言した。
1 執行停止は瀕死の重症にのみ認める。
2 丸岡は、刑務作業をしており、1月に民事の証人(これは本人尋問のことである)になっていることから瀕死の状態ではない。
3 このような犯罪に刑の執行停止をすることは世論が納得しない。
 以上の発言はことごとく事実誤認もしくは予断と偏見に満ちている。本人尋問は、第5次までの申し立てに対し執行停止しなかったことに対する国賠訴訟において、生命の危機に瀕している同人の証拠保全としてなされたものであり、八王子医療刑務所内において限られた時間の尋問であった。更に刑務作業をしているとの発言は、前任者であった椿検察官の2011年3月24日意見書において八王子医療刑務所からの照会回答書(平成23年1月23日付)に「労作時及び安静時の呼吸困難」の記載上「労作」を刑務作業と誤解したものである。労作とは食事、排泄等の日常動作をいうものであって決して刑務作業を意味しない。このことは上記記載の数行後に「作業及び指導といった受刑者としての矯正処遇に復帰できる可能性はない」と断言されていることから明らかである。丸岡氏は刑務作業どころか歩くこともできず、常時酸素吸入をしていたのであり、かようなことをよく読みもせず、また調べもせずに勘違いしたまま、執行停止などありないと断言したのである。
 くわえて刑の執行に関与するものとして、当該執行が法の要件にかなっているかどうか、本件でいえば「刑を執行することが生命を保つことができない恐れがあるとき」かどうかを冷静に判断するべきであるにもかかわらず、保安・治安上の理由を優先させたのであり、あまりに無定見であり、理性を欠いている。これは丸岡氏が1970年代日本赤軍としてハイジャックをして刑事犯の釈放を得たことを指していると思われるが、この事実と現に「生命を保つことができない恐れ」の存否とはなんら関係しない。
 当職らは、その後も貴庁の誤解を解くために、5月2日、12日、16日と申し立て補充書面を提出し、まさに丸岡氏が、貴庁が執行停止するべきと認めた瀕死の状態にあることを明らかにした。なお、丸岡氏に対しては2008年から病態をみていた外部医師が指名医を承諾し、同医師の承諾書が5月9日には八王子医療刑務所に送付されているものであるが、同人は、丸岡氏の病態が重篤な状態にあり、5月末までもつかどうかを危慎していた。更に5月9日には八王子医療刑務所も「重症指定」し、これの家族への告知が13日に八王子医療刑務所でなされたのであるが、その際八王子医療刑務所医療部長でさえも、指名医を受諾していた外部医師の予後判断を否定することはできなかった。
 にもかかわらず、貴庁は執行停止の判断をすることなく、丸岡氏を獄死に至らせたのである。
 重篤な拡張型心筋症であった丸岡氏は日夜呼吸困難にあえぎ、特に医療従事者が手薄になる夜間、鍵のかかった独房で、どれだけ辛く不安であったか心中察するに余りある。余命いくばくもないことは誰もが認めざるを得ない状態であったにもかかわらず、貴庁はそれでも執行停止せずに放置したのである。これは十全の医療が保障されないことによる肉体的苦痛に加え、独房で一人死の恐怖と戦わざるを得ないという精神的苦痛を無用に与えていたということであり、拷問的刑罰であったといわざるを得ない。
 よって当職らは、4月22日申し立ての第6次刑の執行停止の申し立てに対し、速やかに執行停止の決定をしなかったことに、満身の怒りをもって抗議するものである。   以上



公判日程
6月7日	10時半	関生弾圧(コピー用紙窃盗)	大阪地裁(刑)第2回
7月8日	13時半	選挙権確認&国賠	大阪地裁(民)第3回
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◆5月26日の「西成公園業務妨害事件」の控訴審判決は控訴棄却。懲役1年(未決算入200日)の実刑が確定。6月1日に収監された。
【弾圧情報】
★「関生弾圧(コピー用紙窃盗)」について
3月23日に保釈は認められたが、「組合員に会わないこと」が保釈条件とされ、裁判所は団結権を阻害する動きは始めた。また、4月中旬に他1名(執行委員)と共に再逮捕された。これはなんとかこの窃盗を組合の指示による組織的なものであることを立件しようとしたものである。しかし、そうしたことを立証する証拠は出ず、2名は4月21日起訴、4月28日に保釈された。
★「関生弾圧(関西宇部)」について
5月11日、大阪府警は昨年5月の関西宇部への団体交渉に対して、威力業務妨害であるとして13人を逮捕し、11、13、16日と21箇所にガサ入れを行い、27日には13人全員を起訴した。その後も組合員への尾行や事情聴取が継続している。また、サンケイ新聞は民族差別を煽るかのように、逮捕された副委員長の住所や国籍を掲載するという悪らつな報道を行った。関西宇部は労働協定履行を求めた2008年7月の抗議行動に対し、威力業務妨害だとして2009年2月にも刑事弾圧を仕組んでいる。
★戸田門真市議へのガサ入れ
在特会の通称「おつる」による川西署への告訴(名誉毀損)を理由に、5月31日兵庫県警公安三課は戸田市議宅への家宅捜索を行い、PCとハードディスクなどを押収した。名誉毀損事件では、通常、捜査当局は動かないことが多い。


◆政教分離訴訟日程
東京ノー!ハプサ(合祀)訴訟判決
7月21日(木)午後3時(東京地裁)
沖縄ガッティンナラン訴訟
6月14日(火)午後2時(福岡高裁那覇支部)



◆催し物案内
「靖国の檻」大阪上映会
6月16日(木)午後6時半(6時開場)
エルおおさか5F視聴覚室 参加費¥800
主催:靖国合祀イヤです訴訟を共に闘う会


自由人権協会京都 例会
『非行少年』に,もっと弁護士を!〜全面的国選付添人制度の実現に向けて〜
基調報告/日弁連全面的国選付添人制度実現本部 事務局次長 戸田洋平
6月18日(土)午後2時〜(開場1時半)
京都弁護士会館地下大ホール 参加費無料・事前申込不要


野田事件救援会 学習会
シリーズ“「障害」者と裁判”
6月21日(火)午後7時〜8時半
大阪ボランティア協会北区事務所
大阪地検堺支部・公訴取消事件の真相&深層
講師 高見秀一さん(弁護士)


死刑廃止フォーラムinおおさか《学習会》
「神は、貧しく小さくされた者と共に
―釜ヶ崎と福音」
お話 本田哲朗さん(神父、釜ケ崎ふるさとの家)
7月3日(日)pm1:30〜4:30
クレオ大阪中央(研修室2)
(地下鉄谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅1、2番出口から徒歩約3分)
 資料代 700円
 今年の死刑廃止合宿は、11月12日〜13日に
釜ヶ崎での開催が予定され、準備が進められています。



京都・当番弁護士を支える市民の会セミナーのご案内
7月8日(金)18時半〜20時半 (開場18時15分)
京都弁護士会館3F会議室 参加費&事前申込み不要
「証拠開示について考える」
お話:斎藤 司さん(龍谷大学教員)
 警察や検察は、「捜査手続の主役」として、被疑者・被告人を訴追し有罪とするため、徹底的に証拠収集をします。他方で、公判段階に至ると被告人と敵対する「当事者」として、公判に提出する証拠を自由に選択し、基本的に被告人に不利な証拠のみを提出します。そして、それ以外の証拠については、被告人や弁護人は見ることが出来ません。このような状況はおかしいのではないか。検察官はすべての証拠をすべて開示するべきではないか。この証拠開示問題を解決することが、あるべき刑事司法に必要不可欠であることは長年言われてきたことです。
 今回は、この証拠開示問題について、この問題が生じた原因や現状を踏まえながら、具体的にどう解決すべきかについて報告し、みなさんと話し合いたいと思います。
【斎藤司さんのプロフィール】
龍谷大学/専門は刑事法。1978年、徳島県生まれ。九州大学法学部、法学府で学生時代を過ごす。愛媛大学を経て、現在龍谷大学で刑事訴訟法を中心に教育及び研究活動を行っている。証拠開示問題や未決拘禁問題を被疑者・被告人の権利保障という観点から説明・分析する研究を進めている。その他、刑事裁判における事実認定のあり方、刑事再審のあり方、社会内処遇のあり方についても研究を進めている。主要な業績としては、『刑事訴訟法講義案』(法律文化社、2009年。共著)、斎藤司「強制処分と証拠開示」法政研究76巻4号(2010年)など。趣味は、サッカーやバスケットボール。好きなサッカーチームはFCバルセロナ。L.メッシ(アルゼンチン)とA.イニエスタ(スペイン)の大ファン。


和歌山カレー事件から13年
林眞須美さんは、獄中から無実を訴え続けています!!
7月25日(月)18時45分開始(開場18時20分)
エルおおさか6F(大会議室)
講談:神田香織さん「和歌山カレー事件」-シルエット・ロマンスを聴きながら-
対談:神田香織さん(林眞須美さんの師匠)×鈴木邦男さん(支援する会代表)
報告:和歌山カレー事件再審弁護団

資料代:800円 事前申込み不要
主 催;和歌山カレー事件を考える人々の集い

 和歌山カレー事件の犯人とされた林 眞須美さんは、獄中(大阪拘置所)から、無実を訴え続けています。一昨年の7月22日、再審請求を提出し、昨春、鑑定書の杜撰さを暴くべく再鑑定の請求も行いました。
 また再審弁護団は、再審補充書を提出し、証拠とされているものの不確かさを暴いています。
最近の動き
昨年10月18日 再審請求補充書、証拠開示命令申立書提出
今年3月14日 証拠閲覧(事前に再審弁護人2名を選任)
5月27日 大阪拘置所宛申入れ(接見の立会について)
6月2日 補充書、証拠請求書、証拠物検分報告書を提出


国際犯罪学会第16回世界大会(日本犯罪関連学会連合会)
8月7日(日)17:15〜20:30 
神戸国際会議場・メインホール(中央区港島中町6−9−1)  
参加費無料・事前申込不要 ※どなたでもご参加いただけます。  
内容(予定)
(1)講演「取調べ可視化(全過程録画)の『何が』どう危険なのか?」 
小坂井久取調べの可視化実現本部副本部長(大阪) 
(2)講演「知的障害者が犯人であるとして起訴されたが、
公訴取消しによって、公訴棄却となった事件」 
高見秀一弁護士(大阪) 
(3)講演「録音が取調べの訓練にいかに役立つか」 
レイ・ブル氏(英国レスター大学教授・心理学) 
(4)質疑応答  ※日・英同時通訳  
主催/問合 日本弁護士連合会(法制部法制第二課) 
後援 JST社会技術研究開発センター「犯罪からの子どもの安全」北海道大学大学院文学研究科「犯罪から子どもを守る司法面接の開発と訓練


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