[CML 010132] Re: 村上春樹、「原発容認は、日本人の倫理と規範の敗北である」

hagitani ryo liangroo at yahoo.co.jp
2011年 6月 11日 (土) 16:31:58 JST


萩谷です。熊田さんのお書きになるものは全部でもないのですが(失礼)読ませ
ていただき、基本的に同感できると思っています。

ユングにかぶれるような者は、宗教復活に邁進する反動です。
私は、宗教をもつ人間を全否定するつもりはありませんが、宗教には批判的であ
るべきだと思っています。(フォイエルバッハが「キリスト教の本質」 で述べ
ているような人間性の極限としての神ならば、仏陀と同じものであって、これは
人間にとって否定しえないものです。その意味で「人間を超えた 存在」「個人
を超えた存在」と言うことは許されますーーただし、いわゆる仏教がいいと言う
つもりもありませんーー。政府が強制してくる「人間を超 えたもの」は、それ
とは全く似て非なるものでしょう。また、人間性の極限と、人間の外にある神、
宇宙の創造者だの、宇宙の支配者は、まったく別。 また、個々の人間の運命に
かかわりのある霊的存在というものがあると考えるにしても、それは宇宙的な神
とは別でしょう。アメリカインディアンには そういう概念があるようです。唯
一神信仰だの、皇国は唯一無二だのというのは、傲慢で危険です)

フロイトが性エネルギーの仮説を立てたのは宗教を排除するためでした。だか
ら、反動的なユングとは相容れなかったのです。ユング派の心理療法家た ち
は、こんなことすら偽って人々に教えているようです。
村上春樹はかの悪質なユンギアン河合隼雄とじゃれていた男です。
そんな人間がいま突然、欧米の論調を少し借りてきたみたいに日本はヒロシマ・
ナガサキを経験しながら、またもや核の犠牲になる、なんて言っても信 用でき
ません。

効率がいけないというなら、日本のどういう効率追求が、どういけないのか言う
べきではないでしょうか。私なら、日本文化、日本が戦後も戦前から引 き継い
だ反人権性、権利抑圧迎合性向がいけないのだと言いたいですね。

皆さん気をつけててくださいね。村上はノーベル賞がほしくて世界の世論に媚び
るオポチュニストだから、きっといまに裏切りますよ。




(11/06/11 15:55), 熊田一雄 wrote:
> 熊田と申します。
>
>
>> エルサレム賞に続き、いかにも村上春樹らしいスピーチですね。
>>
>> 効率がいけないんでしょうか?
>> 原発がなくなったら、もっともっと効率が要求されるでしょう。
>>
>> 倫理と敗北の規範と言いながら、原発労働者のことはまったく言わない。
>>
>> 私なら、倫理と規範より、日本人の有名なワーカホリズム(シゴト中毒)が典型
>> 的に示しているように、また持ち家政策と教育費引き上げ政策に見られ るよう
>> に、日本人は戦後せっかく権利を主張する権利を手に入れたのに、ろくに生かし
>> て来なかったと言いたいですね。せっかくバルセロナに行って、 スペインのき
>> れいな女性にキスされたのなら、なおのこと、ラテン諸国の人の生き方と日本と
>> を比べてみてほしかったと思います。
>
> 「小説『1Q84』における悪の表象について」という論文をブログにアップして
> あります。
> よろしければご笑覧ください。
>
> http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20100830
>
> 「連合赤軍事件もオウム真理教事件もみんなリトル・ピープルがやったんだ。
> 僕たち少しも悪くない。」という歴史観の人に、「倫理と規範」を説 教して
> ほしくありません。
>
> 熊田一雄(愛知学院大学文学部宗教文化学科准教授)
> 〒465-0042 名古屋市名東区照が丘217-2三旺マンション第5藤ヶ丘201号
> TEL/FAX 052-777-3201(留守電可)
> E-Mail k-kumata at y3.dion.ne.jp
> はてなダイアリー http://d.hatena.ne.jp/kkumata/
>



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